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資料 先-3○先進医療Bの総括報告書に関する評価について(告示番号旧34/jRCTs031180073)(告示番号旧42/jRCTs072200039) (1 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000205617_00055.html
出典情報 先進医療会議(第119回 3/2)《厚生労働省》
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先-3
5.3.2
令和5年2月 13 日

「腎血管筋脂肪腫に対する腎腫瘍凝固・焼灼術(冷凍凝固によるものに限る。)(告示
旧42)」の総括報告書に関する評価について
先進医療技術審査部会
座長

竹内



九州大学病院から提出のあった総括報告書について、先進医療技術審査部会で評価
を行い、その結果を以下のとおりとりまとめたので報告いたします。

1.先進医療の概要及び申請医療機関からの報告の概要
先進医療の名称:
腎血管筋脂肪腫に対する腎腫瘍凝固・焼灼術(冷凍凝固によるものに限る。)
適応症等:
腎血管筋脂肪腫(結節性硬化症によるものに限る。)
医療技術の概要:
結節性硬化症(TSC:Tuberous Sclerosis Complex)は、全身に過誤腫と呼ばれる良性腫
瘍が形成され、てんかんなど精神神経症状を示す希少疾患である。TSCに伴う血管筋脂肪
腫(AML:angiomyolipoma)は10代以降に通常腎に発生することが多く、TSC-AML の増大に
よる腎機能低下や破裂による出血等のため、TSC患者は年齢とともに腎疾患での死亡割合
が増加し、大きな問題となっている。凍結療法は小径腎癌にのみ承認されており、その
安全性・有効性は確立されているが、AMLは脈管系腫瘍であり、凍結療法の脈管系腫瘍に
対するevidenceは乏しい。そこで凍結療法のTSC-AMLに対する安全性・有効性を証明し、
凍結療法の適応拡大を目的として本研究を行った。
○主要評価項目:凍結療法が施行されたAMLの病勢コントロール率(DCR:Disease
Control Rate)
○副次評価項目:
安全性評価基準:安全性(凍結療法開始後の安全性)
有効性評価基準:凍結療法が施行されたAMLのORR(Overall Response Rate)、腎機能(凍
結療法前後の腎機能(血清クレアチニン、eGFR)の推移)、QOL(QOL(SF-36v2)の凍結療法施行前
から施行3ヶ月後、9ヶ月後の変化量)、追加治療の有無
○目標症例数:15例 (登録症例数:15例)
○試験期間:2020年10月~2022年6月
臨床研究登録ID : jRCTs072200039
医療技術の試験結果:
[有効性の評価結果]
凍結療法後 9 ヶ月の効果判定は全例が縮小傾向 SD 以上となり、DCR=100%であった。15
例中 14 例が PR 以上となり、ORR=93.3%であった。クレアチニンの変化量の中央値は
0.06mg/dL とわずかに上昇したが臨床的に許容される変動範囲内であった。eGFR の変化
量の中央値は-9.5 mL/min/ 1.73m2 と低下を認めたがこちらも臨床的に許容される変動範
囲内であった。SF-36 は凍結療法後大きな変化は認められなかった。また、追加治療が行
われた症例はなかった。以上より、TSC-AML に対する凍結療法は、クレアチニンと eGFR
に臨床的に許容される変動を認めたものの、観察期間中に追加治療が必要になることは

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