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総-7参考1○在宅自己注射について (1 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00177.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第540回 3/8)《厚生労働省》
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中医協




総-7参考1






令和4年5月24日
厚生労働大臣

後藤茂之殿

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般社団法人日本糖尿病゛'
理事長植木浩に誹
^

チルゼパチドの「保険医が投与することができる注射薬」及び
「在宅自己注射指導管理料」への対象追加に関する要望書
2型糖尿病はインスリン分泌低下やインスリン抵抗性をきたす素因を含む複数の遺伝因子に、過食(特
に高脂肪食)、運動不足、肥満、ストレスなどの環境因子および加齢が加わり発症する疾患です。まず食
事療法、運動療法が行われますが、代謝コントロールが不十分である場合に薬物療法が行われ、インスリ
ンを始め、 DPP・4阻害薬、 SGLT2阻害薬、 GLP・1受容体作動薬など様々な薬剤が用いられています。
チルゼパチドは、今までにはないグルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP)受容体及
びグルカゴン様ぺプチド・1(GLP・1)受容体のデュアルアゴニストであり、週 1 回の皮下注射を行いま

す。本剤は、縢β細胞の受容体と結合することにより、グルコース依存性にインスリンを分泌し、末梢
のインスリン感受性を向上させます。
本剤の安全性及び忍容性プロファイルについては、これまでに得られている類薬の GLP・1 受容体作
動薬のデータから予想されたように、本剤の臨床試験で最も発現割合が高い有害事象は胃腸関連有害事
象でしたが、大部分は軽度又は中等度であり、治験薬の投与中止に至った事象は少数でした。急、性縢炎に
ついては、確定診断された症例は少なく、類薬のGLP・1受容体作動薬につきましても急性縢炎のりスク
が低いことは医療現場ではよく知られています。臨床試験の結果、本剤は、2型糖尿病の様々な治療ステ
ージで、良好な安全性プロファイルを有しながら、週 1 回の簡便な投与方法で厳格な血糖コントロール
及び優れた体重減少を達成できることが示されました。また、本剤で使用する注入器「アテオス」は持続
性GLP・1受容体作動薬であるトルリシティ皮下注[デュラグルチド(遺伝子組換え)]と同一であり、自己
注射の安全性も確認されています。
2型糖尿病は慢性疾患であるため長期間の治療継続が必要になります。本剤は週1回投与であり、毎日
投与する注射剤に比べると患者さんの投与に対する負担は少ないものの、在宅自己注射が認められない
場合は、毎週の通院が必要になります。このように入院以外の外来の患者さんにとって在宅での自己注
射が認められれば、さらに投与の利便性が向上すると考えられます。
使用にあたっての留意点である廃棄物の適正な処理方法を含む使用法の指導、適切な頻度での病状の
確認、予想される副作用への対応につきましては、既存のインスリン製剤やGLP・1受容体作動薬と同様
に適切に対応します。

以上より、本剤が既存のインスリン製剤やGLP・1受容体作動薬のような2型糖尿病に対する注射剤
と同じように「保険医が投与することができる注射薬」及び「在宅自己注射指導管理料」の対象に追加
されますようご検討のほど宜しくぉ願い申し上げます。

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