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新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付け変更後の療養期間の考え方等について 別紙 (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00416.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付け変更後の療養期間の考え方等について(令和5年5月8日以降の取扱いに関する事前の情報提供)(4/14付 事務連絡)《厚生労働省》
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参考1

第120回厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策
アドバイザリーボード専門家提出資料(令和5年4月5日)

オミクロン系統感染者のRT-qPCR陽性検体における鼻咽頭検体中の感染性ウイルスの定量

発症後日数
検体数
幾何平均
95%信頼区間

-2
1
12.0
NA, NA

-1
0
NA
NA, NA

0
6
1156.8
72.0, 18577.9

1
14
163.1
32.4, 821.8

2
3
9
18
1009.9
642.1
60.4, 16877.6 183.5, 2246.6

4
15
262.9
76.2, 907.0

5
22
53.0
24.5, 114.6

6
26
30.6
16.0, 58.4

7
29
22.1
14.0, 35.0

8
20
16.6
11.3, 24.3

9
18
13.5
10.5, 17.3

10
26
23.7
11.8, 47.4

11
14
17.9
7.6, 42.2

目的:オミクロン系統感染者から採取されたウイルス分離試験陽性の鼻咽頭スワブ
検体中の感染性ウイルスを定量するために、ウイルス力価(感染性ウイルス
量)を測定した。

結果:発症後から幾何平均ウイルス力価の減少傾向が認められた。発症後7日には、幾何平均ウ
イルス力価が検出限界値を下回り、それ以降、幾何平均ウイルス力価が検出限界値を上回
ることはなかった。

材料:感染症法第15条第2項の規定に基づき2021年11月29日から2022年1月13日ま
でに実施されたオミクロンBA.1系統感染者を対象とした積極的疫学調査の残
余検体のうち、オミクロンBA.1系統感染有症状者85症例から得られたRTqPCR陽性の鼻咽頭スワブ検体(合計277検体)※無症状者は含まない。

考察:RT-qPCR陽性であった鼻咽頭検体において、発症後、経時的に感染性ウイルス量が減少
していることが示唆された。

方法:被験検体の希釈系列を作製し、VeroE6/TMPRSS2細胞に接種し5日間培養後、
CPEを指標として検体中のウイルス力価を測定した。ウイルス力価の計算は
KarBer の 式 に よ っ て TCID50/mL と し て 算 出 し た 。 検 出 限 界 値 は 24
TCID50/mL(点線)でウイルス分離陰性の検体は12 TCID50/mL(実線)とした。
発症後日数毎の個別データと幾何平均と95%信頼区間を示した。

制限:本検討ではRT-qPCR陰性であった検体を含んでおらず、感染性ウイルスを排出している
者の割合については評価していない。また、今回の検体は全てBA.1感染者から採取され
た検体であり、他の変異株感染者等で同様の結果であるかどうかは不明である。ワクチン
接種者と未接種者、過去の感染履歴がある者など免疫履歴が異なる者を区別しておらず、
これらが結果に影響を与える可能性を否定できない。発症後日数の経過した検体は観察期
間の長い症例のみから採取されており、有症状期間が長い症例に偏っている可能性があり、
これらが結果に影響を与える可能性を否定できない。

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