よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


2023年第14週(4月3日~4月9日; 4月10日現在)掲載日:2023年4月17日 (2 ページ)

公開元URL https://www.niid.go.jp/niid/ja/2019-ncov/2484-idsc/10754-2021-41-10-11-10-17-10-19.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症サーベイランス週報 発生動向の状況把握 2023年第14週(4月3日-4月9日、4月17日現在)(4/17)《国立感染症研究所》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

したため、懸念する状況である。
より重症な入院例の指標は、少し過去の罹患を反映する傾向があるが、軽症例・無症候例と比較して、
受診・検査行動の変化の影響を受けにくい。第 14 週に新規に届出された診断時中等症以上の症例は
95 人、重症例は 17 人であった。前週と比して、中等症以上、重症ともに減少傾向であった。一方、遅れ
報告を考慮し、4 月 3 日現在の第 13 週の値と比較した場合は、第 14 週の中等症以上及び重症の症
例は共に増加であった。なお、年齢群別では、中等症以上の症例においては、40-59 歳以上の年齢群
で微増した。重症の症例においては、20- 39 歳、40-59 歳と 80 歳以上の年齢群で微増した。レベル
としては、中等症以上・重症の症例ともに、全ての年齢群で第 7 波のピークレベルを大きく下回ってい
る。
新規の入院例においては、2023 年第 2 週以降は減少傾向であったが、直近はほぼ横ばいであった。
第 14 週は、0-4 歳、10-19 歳、20-29 歳、30-39 歳、50-59 歳、60-69 歳の年齢群で微増が見
られた。なお、直近の週は過小評価されている場合があり、前週との比較においては、遅れ報告を考慮
するのが重要である。レベルとしては、第 7 波のピークレベルを大きく下回っている 。
新規症例の発生から死亡までは、長いタイムラグが想定される。死亡者数においては、第 44 週以降増
加傾向であったが、第 2 週をピークに減少傾向である。直近 5 週間では、第 10 週は 428 人、第 11
週は 312 人、第 12 週は 236 人、第 13 週は 206 人、第 14 週は 143 人であった。
2023 年第 14 週の新規症例報告数のレベルは、人口 10 万対 45 人であった。人口当たり年齢群別
新規症例報告数は、20 代が最多、70 代が最少であった。なお、新規症例報告数が最も多い年齢群は、
50 代であった。小児と 10 代の傾向としては、0-4 歳、5-9 歳、10 代の人口 10 万対新規症例報告
数はそれぞれ 47、32、42(それぞれ報告された全症例の 3.9%、2.9%、8.4%)であった。
新規報告者数合計の前週比は 1.16 であった。年齢群ごとの前週比は、中央値:1.16、範囲:1.00〜
1.23 倍であった。新規症例報告数は、5-9 歳で横ばい、その他の年齢群で微増~増加した。また、直近
の週は過小評価される傾向があるが、4 月 10 日現在の第 14 週の値と 4 月 3 日現在の第 13 週の値
と比較すると、中央値:1.16、範囲:1.00〜1.23 倍と同等であった。直近 5 週間の前週比は、第 10 週
は 0.84、第 11 週は 0.80、第 12 週は 0.96、第 13 週は 0.99、第 14 週は 1.16 であった。
人口 10 万対新規症例報告数の前週差は、第 14 週は、6.1 であった。30 代で最も多く、約 10 人の増
加(46 から 56 人)を認め、次に 50 代の年齢群で 9 人の増加を認めた。他の年齢群では、人口 10 万
対約 0 人から 7 人の増加を認めた。
地域別:第 14 週の人口 10 万対新規症例報告数のレベルとしては、北海道で最も高く 64 人、次に北
陸地方の 55 人、他の地域は約 50 人以下であった。全症例の 53%を関東地方と近畿地方が占めて
いる。関東地方は、第 10 週は 31%、第 11 週は 32%、第 12 週は 34%、第 13 週は 36%、第 14
週は 38%であった。近畿地方は、第 10 週は 14%、第 11 週は 14%、第 12 週は 14%、第 13 週は
14%、第 14 週は 15%であった。
新規症例報告数の前週比は、北陸地方と四国地方以外の地域で 1 を上回った。最も前週比が高かった
のは近畿地方で、次いで関東地方であった。人口 10 万対新規症例報告数の前週差としては、第 14 週
では、人口 10 万対 5.8 人の増加であった。最も増加が多かったのは北海道で 12 人の増加、次いで関
東地方で 8 人の増加であった。減少したのは、北陸地方と四国地方で、それぞれ 1 人の減少であった。
第 14 週における地域別の新規に届け出された診断時中等症以上であった症例は、近畿地方、中国地
方と四国地方で微増~増加、その他の地域で横ばい~減少であった。診断時重症であった症例は、近畿
地方と四国地方で微増~増加、その他の地域では横ばい~減少であった。ただし、直近の週は過小評価
されている場合があり、前週との比較においては、遅れ報告を考慮するのが重要である。中等症以上、
重症の症例はレベルとしては、第 7 波のピークレベルを大きく下回っている。
まとめ:第 14 週は、新規症例報告数は増加し、ほぼ全ての年齢群と多くの地域で増加した。なお、検査
2