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参考資料5 新型コロナウイルス感染症流行下における生活習慣の変化について (7 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24115.html |
出典情報 | 健康日本21(第二次)推進専門委員会(第17回 2/25)《厚生労働省》 |
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令和2年度厚生労働行政推進調査事業費補助金(厚生労働科学特別研究事業)
新型コロナウイルス感染症流行前後における親子の栄養・食生活の変化及びその要因の解明のための研究
研究代表者:国立成育医療研究センター 研究所 社会医学研究部 部長 森崎菜穂
【目的】
・2020年4月の緊急事態宣言下及びその前後における児童・生徒(小学5年生、
中学2年生)とその保護者の栄養・食生活の変化に影響する要因の把握を目的に、
調査を行った。
【方法】
・2020年11月から12月に、全国8ブロックからそれぞれ6~7自治体、計50自治体を
無作為抽出し、住民基本台帳から小学5年生または中学2年生がいる世帯をそれぞれ
30抽出し(計3,000世帯)、その世帯に調査票一式を郵送し、質問紙調査を実施。
【主な結果】
○ 世帯所得が高い群と比較して、所得が低い群では、感染拡大前よりも緊急事態宣言後は、食事を作る時間や心の余裕が少なくなり、食材や食事を選んで買う
経済的余裕が少なくなったと回答した保護者の割合が多かった。
○ 緊急事態宣言下では、所得が低い群、保護者の食事準備に対する知識・態度・スキルの合計得点が少ない群において、肉・魚・卵及び野菜のそれぞれを1日
2回以上摂取している子どもの割合が少なかった。
感染拡大前と比較した緊急事態宣言後の保護者の主観的な食事準備への負担感
(世帯所得四分位別)
緊急事態宣言下及び前後における児童・生徒の肉・魚・卵及び野菜の
(%) それぞれを1日2回以上食べている者の割合(世帯所得四分位別)
100
90
所得
食事を作る時間の余裕が少なくなった
80
高い
n=342
比較的高い
n=251
比較的低い
n=288
低い
n=230
70
12.0%
10.8%*
16.4%*
15.6%*
50
23.8%
*
*
*
60
0
食事を作る時間の余裕が増えた
17.0%
*
16.0%
*
15.8%
*
食事を作る心の余裕が少なくなった
12.6%
20.9%
19.5%
17.1%
食事を作る心の余裕が増えた
17.1%
8.4%*
9.6%*
12.0%*
食材や食事を選んで買う経済的余裕が少なく
なった
いずれもあてはまらない
緊急事態宣言前
(2019年12月頃)
高い
緊急事態宣言下
(2020年4月~5月)
比較的高い
緊急事態宣言後
(2020年10月~11月頃)
比較低い
低い
緊急事態宣言下及び前後における児童・生徒の肉・魚・卵及び野菜の
それぞれを1日2回以上食べている者の割合
(%)
(保護者の食事準備に対する知識・態度・スキルの合計得点の四分位別)
100
90
*
*
*
3.2%
8.3%
17.1%
32.9%
53.0%
54.8%*
47.4%*
44.5%*
80
70
地域によって生活に必要な出費が異なると考え、世帯所得を世帯人数で調整後、各市町村内で4つに分けている。
全国の代表性を持つ数値になるように統計学的処理を行い算出している。
4人世帯での中央値は次のとおり。「高い」=900 万円、「比較的高い」=650 万円、「比較的低い」=450 万円、「低い」=350 万円
*「高い」に対して有意差あり(p<0.001)
本概要は、論文※及び厚労科研報告書から厚生労働省健康局健康課栄養指導室で作成。
※Horikawa, C.; et al. Changes in Selected Food Groups Consumption and Quality of Meals in Japanese School Children during
the COVID-19 Pandemic. Nutrients 2021, 13, 2743. https://doi.org/10.3390/nu13082743
60
50
0
緊急事態宣言前
(2019年12月頃)
30点以上
21点以下
緊急事態宣言下
緊急事態宣言後
(2020年4月~5月) (2020年10月~11月頃)
26-29点
22-25点
22-25点
26-29点
21点以下
30点以上
※1点(全くわからない)~5点(よくわかる)とし、7項目の得点を合計した(7点~35点)。
得点が高いほど、良好であることを示す。
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新型コロナウイルス感染症流行前後における親子の栄養・食生活の変化及びその要因の解明のための研究
研究代表者:国立成育医療研究センター 研究所 社会医学研究部 部長 森崎菜穂
【目的】
・2020年4月の緊急事態宣言下及びその前後における児童・生徒(小学5年生、
中学2年生)とその保護者の栄養・食生活の変化に影響する要因の把握を目的に、
調査を行った。
【方法】
・2020年11月から12月に、全国8ブロックからそれぞれ6~7自治体、計50自治体を
無作為抽出し、住民基本台帳から小学5年生または中学2年生がいる世帯をそれぞれ
30抽出し(計3,000世帯)、その世帯に調査票一式を郵送し、質問紙調査を実施。
【主な結果】
○ 世帯所得が高い群と比較して、所得が低い群では、感染拡大前よりも緊急事態宣言後は、食事を作る時間や心の余裕が少なくなり、食材や食事を選んで買う
経済的余裕が少なくなったと回答した保護者の割合が多かった。
○ 緊急事態宣言下では、所得が低い群、保護者の食事準備に対する知識・態度・スキルの合計得点が少ない群において、肉・魚・卵及び野菜のそれぞれを1日
2回以上摂取している子どもの割合が少なかった。
感染拡大前と比較した緊急事態宣言後の保護者の主観的な食事準備への負担感
(世帯所得四分位別)
緊急事態宣言下及び前後における児童・生徒の肉・魚・卵及び野菜の
(%) それぞれを1日2回以上食べている者の割合(世帯所得四分位別)
100
90
所得
食事を作る時間の余裕が少なくなった
80
高い
n=342
比較的高い
n=251
比較的低い
n=288
低い
n=230
70
12.0%
10.8%*
16.4%*
15.6%*
50
23.8%
*
*
*
60
0
食事を作る時間の余裕が増えた
17.0%
*
16.0%
*
15.8%
*
食事を作る心の余裕が少なくなった
12.6%
20.9%
19.5%
17.1%
食事を作る心の余裕が増えた
17.1%
8.4%*
9.6%*
12.0%*
食材や食事を選んで買う経済的余裕が少なく
なった
いずれもあてはまらない
緊急事態宣言前
(2019年12月頃)
高い
緊急事態宣言下
(2020年4月~5月)
比較的高い
緊急事態宣言後
(2020年10月~11月頃)
比較低い
低い
緊急事態宣言下及び前後における児童・生徒の肉・魚・卵及び野菜の
それぞれを1日2回以上食べている者の割合
(%)
(保護者の食事準備に対する知識・態度・スキルの合計得点の四分位別)
100
90
*
*
*
3.2%
8.3%
17.1%
32.9%
53.0%
54.8%*
47.4%*
44.5%*
80
70
地域によって生活に必要な出費が異なると考え、世帯所得を世帯人数で調整後、各市町村内で4つに分けている。
全国の代表性を持つ数値になるように統計学的処理を行い算出している。
4人世帯での中央値は次のとおり。「高い」=900 万円、「比較的高い」=650 万円、「比較的低い」=450 万円、「低い」=350 万円
*「高い」に対して有意差あり(p<0.001)
本概要は、論文※及び厚労科研報告書から厚生労働省健康局健康課栄養指導室で作成。
※Horikawa, C.; et al. Changes in Selected Food Groups Consumption and Quality of Meals in Japanese School Children during
the COVID-19 Pandemic. Nutrients 2021, 13, 2743. https://doi.org/10.3390/nu13082743
60
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0
緊急事態宣言前
(2019年12月頃)
30点以上
21点以下
緊急事態宣言下
緊急事態宣言後
(2020年4月~5月) (2020年10月~11月頃)
26-29点
22-25点
22-25点
26-29点
21点以下
30点以上
※1点(全くわからない)~5点(よくわかる)とし、7項目の得点を合計した(7点~35点)。
得点が高いほど、良好であることを示す。
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