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「医療保険制度の将来構想の検討のための調査研究Ⅰ(制度の変遷と将来構想の検討)検討委員会報告書」【概要版】 (8 ページ)

公開元URL https://www.kenporen.com/press/
出典情報 医療保険制度の将来構想の検討のための調査研究Ⅰ(5/17)《健康保険組合連合会》
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3.その時、健保組合に求められる役割はなにか
人口構成とともに、加入者像も変化する。また、今後、デジタル化も一層進展する。
こうした変化のなかで、健保組合は、ウェルビーイング(well-being)に貢献する観点
からも、事業主と連携して働き方の多様化に対応した加入者サービスの充実を目指すべ
く、運営体制の強化を図る必要がある。
さらに、DXを通じて、保険者機能の新たな可能性を見出し、健保組合の強みとしてい
くための体制整備が求められる。また、データ分析・活用を通じて、保険者としての政
策提言力を強化する。
考えられる具体的な方策・提案

(加入者サービスの充実等)
◆ 医療・健康データ分析と働き方の多様化を踏まえ、個人最適化したサービスの提供
• 高齢就労者、女性就労者の健康保持・増進
• 情報プラットフォームの構築・活用、ビッグデータの活用
• マイナポータルを利用した健保組合と加入者の双方向の迅速なコミュニケーション(各種申
請受付、情報提供、ヘルスリテラシー向上の取り組み)
• データ連携による事業主とのコラボヘルス、健康経営の支援強化
◆ 健保組合とかかりつけ医のコラボレーションによる加入者へのサービス提供
• かかりつけ医(地域連携グループなど含む)との特別な契約にもとづき、質を担保した保険
診療・保健サービスの提供、情報提供―等
(新たな役割を担うための体制強化)
• 現行の適用・給付業務の標準化・効率化と事務の共同化
• 保健事業へのタスクシフト→保険者機能のさらなる強化
• 組合業務へのDX導入に精通した人材の確保・育成
このほか、
8
▼健保組合の規模のあり方等について検討(新たな合併の選択肢、設立認可基準の見直しと存続基準の設定等)