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資料 規制改革推進会議医療・介護・感染症対策ワーキンググループにおけるナースプラクティショナー(NP)の議論について (1 ページ)

公開元URL https://www.med.or.jp/nichiionline/article/011170.html
出典情報 日本医師会 定例記者会見(5/24)《日本医師会》
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令和5年5月24日
規制改革推進会議医療・介護・感染症対策ワーキンググループ
におけるナースプラクティショナー(NP)の議論について
日本医師会
日本病院会
全日本病院協会
日本医療法人協会
日本精神科病院協会
現在、規制改革推進会議医療・介護・感染症対策ワーキンググループにおい
て、在宅医療における課題を解決するものとして新たな資格(ナースプラクテ
ィショナー、以下NP)の創設を求める意見が出されています。
我々は、国民の健康・生命を守る立場から、以下の通り考えます。
1.在宅医療における課題への対応
現在のNPに関する主張は、主に、在宅医療において、訪問看護師と医師
との連絡がうまくいかず、患者さんへの対応が遅れるケースがあるとの指摘
のもとで行われています。しかし、そうした医療機関の外での事態について
は、医療機関及び訪問看護ステーションがともに連絡体制について今一度確
認し、連携体制を強化することが第一に行われるべきことです。緊密な連絡
体制の構築は、在宅医療の実施にあたって当然なされなければならないもの
であり、その点を改善しないまま、新たな資格により看護師が診断・処方を
すれば解決するということはあり得ません。
また、医療の安全の確保、医療事故に対する責任の所在、新たな職種が実
際の不足場面で役割を担えるかなど根本的な議論が不可欠であり、十分な議
論なしに判断が下されるのであれば、日本の将来の医療提供体制にとって、
悪影響を及ぼすことが懸念されます。
他方、地域の在宅医療を面で支える体制を早急に構築することが大切とな
ります。訪問看護師が抱える困難や、医師や医療機関に対する要望にもきち
んと耳を傾け、改善すべきところは改善していく所存です。