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第3章 高齢者の認知機能の特性と行動特性 (1 ページ)

公開元URL https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kiban/shisaku/koureikentou/houkokusho.html
出典情報 高齢者の特性を踏まえたサービス提供のあり方検討会報告書(3/7)《東京都》
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高師者の
認知機能の特性と
行動特性
ンジ

高齢者への適切なサービス提供を考えるためには、高齢者の認知機能の特性と行動特性を理解する
ことが重要です。

情報を取り入れて、分析し、意思決定を行い、行動につなげる機能である|認知機能] は、年齢とと
もに低下していきます。60歳を過ぎた頃から、計算する、記憶する、地理的な空間を把握する、もの
ごとを説明することなど、様々な誰知機能が低下していくことが明らかになっています。一方で、言葉
でコミュニケーションを取ることや、他人の感情を推測する力、経験や学習によって獲得された知識な
ど、年齢を重ねても比較的維持される能力もあります。高齢者が多様な可能性を持っている点も同時
に理解しておく必要があります。

高齢者の認知機能の低下から、私たちは認知症の人をイメージしがちです。 認知症は、脳に病的な
変化が起き、認知機能障害が生じ、日常生活に支障が表れた状態です。一般的には、認知症の前の
段階として、認知機能障害があっても生活に支障がない、軽度認知障害 (MCI) の状態を経ることとな
ります。 正常な認知機能、MCI、認知症はグラデーションを描くように連続的につながっていて、MCI
の人は、環境の影響よひどによって正常に移行したり認知症に移行したりと、揺れ動いている状態です。

認知症の中で最も多いアルツハイマー型認知症の人に見られる脳への異常なタンパク質の革積や、血
管性認知症の原因となる動脈硬化や脳の小さな梗塞、 生かなさとは、計知生やWOにってい人
い高齢者にもしばしば認められます。加齢に伴う認知機能の低下は誰にでも起こり得ることであり、
玲者と接するときには、正常か了知開かという区別にとらわれすぎないようにすることが必要です。