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第3章 高齢者の認知機能の特性と行動特性 (3 ページ)

公開元URL https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kiban/shisaku/koureikentou/houkokusho.html
出典情報 高齢者の特性を踏まえたサービス提供のあり方検討会報告書(3/7)《東京都》
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物事を整理し、複数の段階を踏む計画を立て、意思決定して
実行することに努力が必要になる

契約をしたり、制度を利用するために手続を
することが難しくなる

予算を見積もり、適切に金銭管理を行うこ
とが難しくなる

券売機やATMなど、段階的な操作を求める
機械を使うことが難しくなる

相手の説明や表示に誘導されて、必要でな
いものを購入してしまうことがある
自分の行動の結果を予測することが難しくなる

自分に不利な、望ましくない選択をしてしまうことがある

社会的なルールを破っても大丈夫と考えてしまう

自信週剰になり、詐欺の被害に遭いやすくなる

自分に都合のよい情報を記憶してネガティブな情報は注目しない傾向があり、リスクを適切に評価す
ることができない

自発性や意欲が低下する

買い物などで出かけることが減少し、家の中に閉じこもりがちになる
新しい状況や新しい技術、人との交流、社会活動を避けるようになり、社会から孤立しがちになる

そのほか、一度に多くの情報を提供したり、時間を区切っ
てせかして判断を迫ること、和驚かすことで本人が意図しない
判断や行動をしてしまうこともあります。また、機械の操作
ミスをしたり和失敗をすることでプライドが傷つき易くなりま
す。そのため、事情や問題がわからなくてもわかったふりを
することもあります。
高齢者の選択や行動には、ここで見てきたような特性が
強まってくることを踏まえて対応する必要があります。ま
た、高齢者の中にはこうした特性や課題に気がつき、自ら
慣重にあるいは準備をして行動する人もいます。そうした高
齢者の不安や心理を社会全体が理解することが重要です。
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