参考資料２

療養通所介護サービスの利用者像

◼ 利用者の家族構成及び介護力

◼ 療養通所介護を利用するご家族の声
毎日、昼夜を問わない痰の吸引の回数も多く、睡眠不足と看病で精神的に
自分を失いかけていた時、療養通所介護を知りました。療養通所介護のおか
げで毎日を頑張っています。友達と話したり、食事に行ったり、買い物したり私
の心にもゆとりができ、通所から帰ってくる主人を新鮮な気持ちで明るく「お帰り
なさい」と云って迎えています。
現在の通所では一日の様子を細かく記録して頂き、とても安心です。本人も
喜んでおり、帰ってからよく話してくれます。今までこのような施設がある事すら
知りませんでした。私も勉強する事ばかりですが、その中でケアに携わる方々
の知識はとても大切です。何も知らなかった家族にとってどんなに助けて頂い
たか。
もっとこのような施設が増えると共に、内容を充実させて欲しいと思いました。

（出典）：2020年7月20日 社会保障審議会 介護給付費分科会 資料２ 療養通所介護 資料より抜粋

◼ 療養通所介護と他の介護保険サービスとを組み合わせ療養されている例
≪週間スケジュール ケアプラン≫
要介護度

要介護５

主病名

パーキンソン病

主なケア

経管栄養、服薬の管理、創傷処置、
気管カニューレ、機能訓練、入浴介助

利用サー
ビス
療養通所
介護利用
目的

療養通所介護（週２回）、
訪問診療（月１回）、
訪問看護（週１回）、訪問介護（毎日）
老々介護、妻と2人暮らし
肺炎で入退院を繰りかえしている
退院後の円滑な在宅生活と主介護者
のレスパイト目的にて利用を開始した

月

火

水

木

金

８
時

訪問
介護

訪問
介護

訪問
介護

訪問
介護

訪問
介護

９
時

療養
通所
介護

訪問
看護

療養
通所
介護

土

≪１日のスケジュール≫

日

9:00 自宅

看護師が吸引器等の必要物品を持参し、迎えに
同乗

9:10 事業所到着
9:20 水分注入
9:30 入浴
10:10
訪問
介護

訪問
介護

11:30 呼吸ケア

100ml（トロミ使用）
特殊浴槽にて
カフの確認、カニューレガーゼ交換、点眼、下肢の
処置
表情筋のマッサージ、シムス位によるドレナージ、
スクィージング等

12:00 車椅子へ移乗

14
時
16
時

訪問
診療

12:05 食事注入
12:25 食事終了

奥さんが作った寒天食を注入
薬の内服

13:15 ベッドで安静

車いすからベッドへ移乗

13:25 水分注入
14:00 体位交換

250ml（トロミ使用）
テレビ鑑賞または音楽鑑賞

15:00 機能訓練

四肢ROM等、痰が多い場合は呼吸ケアも実施

15:20 送り
15:30 帰宅

状態チェック、介護者への状態報告

（出典）：日本訪問看護財団 令和３年度 老人保健健康増進等事業「訪問看護の評価指標の標準化に関する調査研究事業」 成果物 「療養通所介護および児童発達支援等の開設・運営ガイド」 ７