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資料2 先進医療Bの試験実施計画の変更について(告示番号22/ jRCT1032180197) (3 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_35961.html |
出典情報 | 先進医療会議 先進医療技術審査部会(第155回 11/9)《厚生労働省》 |
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【変更申請する理由】
外科的切除群は予定通りに登録されているのに対して、陽子線治療患者の
集積が滞っており、予定していた 6 年 6 か月の登録期間のうちの約 6 年 4 か
月が経過した 2023 年 10 月 19 日時点で、陽子線治療群の登録例は 63 例で
予定登録患者数の 75.9%(63 例)の登録しか得られておりません。
これまで登録促進のため、適格規準の変更や陽子線治療施設の追加をはじ
め、継続的な試験概要及び目的の周知徹底、登録施設の医師(外科医、放射
線治療医)から登録数が伸びない原因の聞き取り、関連施設への患者紹介の
依頼などを行っていますが、このままのペースでは登録期間内の登録は難し
い状況であり、サンプルサイズを変更することとしました。
当初、本試験の予定登録数を、登録期間 6.5 年、追跡期間 5 年、α=5%(片
側)
、検出力=75%、ハザード比の非劣性マージン 1.50、外科的切除群と陽子
線治療群の患者登録の比を 2.5:1 として算出しておりました。これらの設定
のうち、α=5%(片側)とハザード比の非劣性マージン 1.50 の設定に関し
ては、臨床的な観点から変更は難しいと判断しております。また、検出力を
下げることも検討しましたが、本試験では primary endpoint である全生存
期間の検定、および key secondary endpoint である「治療開始後 1 か月の
QOL 非悪化割合」の検定の結果をもって意思決定をすることから、primary
endpoint の検出力については当初の設定を維持することが望ましいと考え
ております。
上記を踏まえて、登録期間と追跡期間をそれぞれ 1 年間延長することとし
ました。追跡期間を延長する理由は、本試験の主要評価項目は「全生存期間」
であり、登録期間に加えて追跡期間を延長することで、追跡期間延長に伴い
イベント数が増えることで予定登録数を減らすことにつながるためです。ま
た、外科的切除群と陽子線治療群の患者登録の比は当初 2.5:1 として想定し
ておりましたが、最近は 3.5:1 程度であるため患者登録の比の見直しを行い
ました。これにより、外科的切除群の予定登録数は 207 例から 248 例と増え
ることになりますが、陽子線治療群の予定登録数は 83 例から 72 例となり、
外科的切除群ならびに陽子線治療群のいずれも現在の登録ペースでも達成す
ることが可能となります。本試験は競合する試験がないため、試験結果の公
表が 2 年遅れても、本試験を完遂することの意義は保たれると考えます。
【試験実施計画の変更承認状況】
国立研究開発法人国立がん研究センター東病院臨床研究審査委員会
(CRB3180009)
2023 年 10 月 12 日 指示・決定通知済み
3
外科的切除群は予定通りに登録されているのに対して、陽子線治療患者の
集積が滞っており、予定していた 6 年 6 か月の登録期間のうちの約 6 年 4 か
月が経過した 2023 年 10 月 19 日時点で、陽子線治療群の登録例は 63 例で
予定登録患者数の 75.9%(63 例)の登録しか得られておりません。
これまで登録促進のため、適格規準の変更や陽子線治療施設の追加をはじ
め、継続的な試験概要及び目的の周知徹底、登録施設の医師(外科医、放射
線治療医)から登録数が伸びない原因の聞き取り、関連施設への患者紹介の
依頼などを行っていますが、このままのペースでは登録期間内の登録は難し
い状況であり、サンプルサイズを変更することとしました。
当初、本試験の予定登録数を、登録期間 6.5 年、追跡期間 5 年、α=5%(片
側)
、検出力=75%、ハザード比の非劣性マージン 1.50、外科的切除群と陽子
線治療群の患者登録の比を 2.5:1 として算出しておりました。これらの設定
のうち、α=5%(片側)とハザード比の非劣性マージン 1.50 の設定に関し
ては、臨床的な観点から変更は難しいと判断しております。また、検出力を
下げることも検討しましたが、本試験では primary endpoint である全生存
期間の検定、および key secondary endpoint である「治療開始後 1 か月の
QOL 非悪化割合」の検定の結果をもって意思決定をすることから、primary
endpoint の検出力については当初の設定を維持することが望ましいと考え
ております。
上記を踏まえて、登録期間と追跡期間をそれぞれ 1 年間延長することとし
ました。追跡期間を延長する理由は、本試験の主要評価項目は「全生存期間」
であり、登録期間に加えて追跡期間を延長することで、追跡期間延長に伴い
イベント数が増えることで予定登録数を減らすことにつながるためです。ま
た、外科的切除群と陽子線治療群の患者登録の比は当初 2.5:1 として想定し
ておりましたが、最近は 3.5:1 程度であるため患者登録の比の見直しを行い
ました。これにより、外科的切除群の予定登録数は 207 例から 248 例と増え
ることになりますが、陽子線治療群の予定登録数は 83 例から 72 例となり、
外科的切除群ならびに陽子線治療群のいずれも現在の登録ペースでも達成す
ることが可能となります。本試験は競合する試験がないため、試験結果の公
表が 2 年遅れても、本試験を完遂することの意義は保たれると考えます。
【試験実施計画の変更承認状況】
国立研究開発法人国立がん研究センター東病院臨床研究審査委員会
(CRB3180009)
2023 年 10 月 12 日 指示・決定通知済み
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