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資料2-2-2 海外地域別の滞在期間に関する問診について【日本赤十字社作成資料】 (8 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36368.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会血液事業部会安全技術調査会(令和5年度第2回 11/20)《厚生労働省》
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英国(参考)

Importation of plasma and use of apheresis platelets as risk reduction
measures for variant Creutzfeldt-Jakob disease: The SaBTO review
Transfusion Medicine. 2022;32:24–31.

vCJD輸血感染リスク低減のための血漿の輸入及び成分血小板の使用に関するSaBTOのレビュー
 vCJD は,主に1980 年~1990年代初頭に発生したウシ海綿状脳症 (BSE) のウシ由来の肉の消費から生じる神経変性
疾患である。
 1996年までにBSE感染牛由来の肉食料の市場供給に関する厳格なリスク低減対策が講じられたため、1996年以降に生ま
れた人は、食物を介したBSEへの暴露はない。
 英国では1995年から2021年の間に178例がvCJDと診断されているが、2015年以降の発症例はない。1990年以降の
出生者ではvCJDの症例は報告されていない。
 現行の規制では、血液サービスと病院は、大量の血漿と血小板の供給体制を維持するために大幅な追加作業を行う必要が
ある。実臨床では規則を遵守しない病院もある。
 症例報告数は以前に予測されていたよりもはるかに少なく、限られた臨床データ、組織学的研究、動物実験に基づく最新モデ
ル解析によると、将来の症例数も低いままであることが示唆された。
 現行の規制は、牛肉を食べない人や1996年より前に英国に居住していなかった人など、vCJDの保因者である可能性が低い
集団に対して不当な差別となっているのではないかという倫理上の懸念もある。
 倫理的な課題や実運用上のリスクとコストの削減等の調和が大切である。
 1996年以降に生まれた患者またはTTP患者に対するvCJDリスク低減措置は撤回することを勧告する
 英国保健大臣は2019年7月にSaBTOの勧告を受け入れ、英国血液サービスは実施を完了した。

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