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資 料 3  薬剤給付の適正化に向けた取組について (3 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_22453.html
出典情報 社会保障審議会 医療保険部会(第147回 12/1)《厚生労働省》
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社会保障審議会医療保険部会

議論の整理(令和2年12月23日)(抄)

(薬剤自己負担の引上げ)


薬剤自己負担については、改革工程表において、「諸外国の薬剤自己負担の仕組み(薬剤の種類に応じた保険償還率や一定額までの全額
自己負担など)も参考としつつ、市販品と医療用医薬品との間の価格のバランス等の観点から、(中略)関係審議会において検討し、その
結果に基づき必要な措置を講ずる」とされている。



これを踏まえ、当部会においては、
① 市販品類似の医薬品の保険給付の在り方
② 自己負担の引上げ以外の方策による薬剤給付の適正化策(セルフメディケーションの推進等)
等の各論点について議論を行った。



①市販品類似の医薬品の保険給付の在り方については、
・ 皆保険制度を維持するためには、大きなリスクは共助、小さなリスクは自助という方向に進まざるを得ず、市販品類似薬については保
険給付範囲からの除外や償還率の変更も考えざるを得ないのではないか
・ 薬剤の自己負担の引上げについて、諸外国の例も参考にしつつ、十分な財政効果が得られるような見直しを図っていくべきではないか
という意見がある一方で、
・ 医療上の必要性に応じて適切な医薬品を選択できるよう担保することが必要であり、財政問題だけで保険適用を見直すことは適当では
ないのではないか
・ 医療用と市販薬では、同一の成分であっても期待する効能・効果や使用目的、患者の重篤性が異なる場合があり、市販薬の有無で取扱
いを変えるのは理解し難いのではないか
という意見があった。



②自己負担の引上げ以外の方策による薬剤給付の適正化策については、
・ 薬剤給付の適正化に向けては、自己負担の見直しのみならず、後発医薬品の利用促進やセルフメディケーション税制の拡充、生活習慣
病の治療薬の在り方等についても検討すべき
・ 新型コロナウイルス感染症による受診控えに伴い、OTC医薬品の利用が進むなど、患者の意識も変化しつつあるため、スイッチOTC医薬
品に限らず、OTC医薬品全般の使用を進めるという観点で、セルフメディケーションの推進に取り組むべきではないか
という意見があった。



これらの意見を踏まえ、医療資源の効率的な活用を図る観点から、かかりつけ医やかかりつけ薬剤師と連携しつつ、保険者の立場からも
上手な医療のかかり方とセルフメディケーションの推進策を講じるべきである。



なお、市販品類似の医薬品の保険給付の在り方等の薬剤自己負担の見直しや他の薬剤給付の適正化策については、引き続き検討すべきで
2
ある。