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資 料 3  薬剤給付の適正化に向けた取組について (5 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_22453.html
出典情報 社会保障審議会 医療保険部会(第147回 12/1)《厚生労働省》
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事業名:「医療費適正化に繋がるセルフメディケーション推進事業」

三菱商事健康保険組合

本取組の背景・目的
• 加入者の声から判明した課題:当健保で実施した加入者へのインタビュー¹によると、コロナ禍における医療機関受診に苦慮している加入者が多く存在し、医療機関への受診や
OTC医薬品の活用方法など、「上手な医療のかかり方」を加入者に普及・浸透させていく必要性が顕在化してきた
1:委託業者の協力を得て当健保組合加入者約50名に実施

• レセプト分析から判明した課題:当健保の医療費の特徴として、軽度な症状の疾患にかかる医療費の割合が比較的大きいこともあり、早期発見・重症化予防と同様に軽度な症
状の疾患の医薬品費適正化も喫緊の課題である
上記の課題認識のもと、「上手な医療のかかり方」を普及・啓発することによる「加入者の健康の維持増進」および「医療費の適正化」の両立を目的とし、本取組を実施する

本取組の内容
「上手な医療のかかり方」の一環として、セルフケア・セルフメディケーションに関する普及啓発活動から実践支援までを一貫して行い、加入者の行動変容を後押しする仕組みを構築

セルフケア・セルフメディケーション実践支援

セルフケア・セルフメディケーション普及啓発活動
セミナー開催・広報活動

個別勧奨通知送付

サポート体制

ECサイト・ヘルスケアポイント

セルフケア・セルフメディケーションに関す
るセミナーを開催。組合ポータルサイトな
どを活用した広報活動を実施

医師・薬剤師と連携のうえ、レセプト
データからスイッチOTCの活用可能性
がある患者を抽出し、セルフケア・セルフ
メディケーションに関するリーフレットを各
自宅へ郵送

症状に応じた受診勧奨や市販薬への
切り替え時の注意点などの薬選び全
般に関して薬剤師へ相談できる機会
を提供

スイッチOTC医薬品を購入出来るEC
サイトを活用し、同サイトで使用出来る
ヘルスケアポイントを提供することで加
入者に対するインセンティブを提供

取組終了後の効果検証(現時点で想定する検証項目の例)
定性・定量の両面で効果を検証することにより、加入者の意識・行動およびセルフケア・セルフメディケーションの受容度を測定し、次年度以降の取り組みに反映
(※医療費適正化効果および薬剤師への相談回数については成果連動型報酬の指標として使用)
測定
項目

行動変容への影響

使用
データ

当健保のレセプトデータ
2018-2020年度及び今年度のレ
セプトを比較し、医療費適正化効
果及び受診パターンの変化を検証

加入者の意識の変化

セルフケア実践への影響

個別勧奨通知の効果

意識調査アンケート結果

薬剤師への相談数・内容

対象者をランダムに2群に分類、記載
内容が異なる2種類のリーフレットを送
り分けることで訴求内容の違いによる
行動変容の差を検証

取組前後でのセルフケア・セルフメディ
ケーションの受容度(理解・実践)
を検証

セルフケア・セルフメディケーションの受
容度について、薬剤師への相談回
数の推移や相談内容から検証

4
委託事業者への成果連動分の支払額は「対象疾患に係る受診の減少数」及び「薬剤師への相談件数」を指標とした算式で算定(予定)