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05 参考資料1 おたふくかぜワクチンに関するファクトシート (6 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_37506.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会(第23回 1/24)《厚生労働省 |
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治療法
おたふくかぜに特異的な治療法はなく、もっぱら発症後に解熱鎮痚剤な
どの対症療法が行われる。首やほかの腫脹箇所を冷やしたり温めたりするこ
とで症状が軽減される場合もある。無菌性髄膜炎や睾丸炎等、合併症を併発
した場合には入院加療を行う場合が多い。
⑥
予防法
ムンプスには不顕性感染があり、発症者の隔離では流行を阻止すること
ができない。ムンプスウイルスの曝露を受ける前に、発症予防効果のある生
ワクチンの接種を受けて免疫を獲得しておくことが、唯一有効な手段である。
多くの先進国では2回の定期接種が行われている。ムンプスはヒト以外に宿
主がないため、ワクチンの徹底により撲滅可能な疾患である。
(2)わが国の疫学情報
図 2. 定点あたりの流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)患者報告数
① 患者報告数
1982 年、1985 年、1989
年と 3~4 年周期で全国
規模の流行が起きてい
たが、麻しんワクチンの
定期接種時に MMR(麻
しん、おたふくかぜ、風
疹)ワクチン(後述)を選
択することが可能とな
図 3. 流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)患者の年齢別分布
った 1989 年より 1993 年の間は、
3~4
年周期の山が認められなかった。
MMR ワクチン見合わせ後の 1993
年後半から 1994 年、1996 年から
1998 年には再び小さな流行が見ら
れ、2001 年から 2002 年には MMR
ワクチンが定期接種利用される前
に見られたのと同程度の流行が見
られた。
おたふくかぜの年間推定患者数
は、2002~2007 年における全国年間
罹患数 の推計 値 [95 %信頼 区間 ]
によると、患者報告数が多かった 2005 年で 135.6 万人 [127.2~144.0 万人]、
最も尐なかった 2007 年は 43.1 万人 [35.5~50.8 万人]と推定された 12)。
かつてはおたふくかぜの流行は初めて集団生活に入る入園・入学後の春
に多く、夏休みのある夏に尐ない傾向があった。しかし、近年は季節性が
あまりなくなっている。患者の年齢は 0 歳では尐なく、年齢とともに増加
し、4 歳、5 歳でピークに達し、それ以降は減尐する(図 3)。3~6 歳で全患者
数の約 60 %を占める。
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治療法
おたふくかぜに特異的な治療法はなく、もっぱら発症後に解熱鎮痚剤な
どの対症療法が行われる。首やほかの腫脹箇所を冷やしたり温めたりするこ
とで症状が軽減される場合もある。無菌性髄膜炎や睾丸炎等、合併症を併発
した場合には入院加療を行う場合が多い。
⑥
予防法
ムンプスには不顕性感染があり、発症者の隔離では流行を阻止すること
ができない。ムンプスウイルスの曝露を受ける前に、発症予防効果のある生
ワクチンの接種を受けて免疫を獲得しておくことが、唯一有効な手段である。
多くの先進国では2回の定期接種が行われている。ムンプスはヒト以外に宿
主がないため、ワクチンの徹底により撲滅可能な疾患である。
(2)わが国の疫学情報
図 2. 定点あたりの流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)患者報告数
① 患者報告数
1982 年、1985 年、1989
年と 3~4 年周期で全国
規模の流行が起きてい
たが、麻しんワクチンの
定期接種時に MMR(麻
しん、おたふくかぜ、風
疹)ワクチン(後述)を選
択することが可能とな
図 3. 流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)患者の年齢別分布
った 1989 年より 1993 年の間は、
3~4
年周期の山が認められなかった。
MMR ワクチン見合わせ後の 1993
年後半から 1994 年、1996 年から
1998 年には再び小さな流行が見ら
れ、2001 年から 2002 年には MMR
ワクチンが定期接種利用される前
に見られたのと同程度の流行が見
られた。
おたふくかぜの年間推定患者数
は、2002~2007 年における全国年間
罹患数 の推計 値 [95 %信頼 区間 ]
によると、患者報告数が多かった 2005 年で 135.6 万人 [127.2~144.0 万人]、
最も尐なかった 2007 年は 43.1 万人 [35.5~50.8 万人]と推定された 12)。
かつてはおたふくかぜの流行は初めて集団生活に入る入園・入学後の春
に多く、夏休みのある夏に尐ない傾向があった。しかし、近年は季節性が
あまりなくなっている。患者の年齢は 0 歳では尐なく、年齢とともに増加
し、4 歳、5 歳でピークに達し、それ以降は減尐する(図 3)。3~6 歳で全患者
数の約 60 %を占める。
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