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資料2-1 [195KB] (3 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_38855.html |
出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和5年度第15回 3/26)《厚生労働省》 |
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は、投与開始72か月時点で投与継続している患者は10%未満であった。
⚫
これまでにエンタカポン単剤1600mgを10年間毎日服用した場合の理論上
の発がんリスクの上昇の程度は、ノバルティス ファーマ株式会社製品で
は0.70×10-5、サンド株式会社製品では0.75×10-5と推定された※4。これは
生涯でおよそ143,000人に1人又は133,000人に1人が生涯で過剰にがん
を発症する程度のリスクに相当する。
※4:NDEAが検出された本剤の理論上の発がんリスクの算出にあたり、計算に用い
る本剤の使用期間、1日使用量、製剤中のNDEA含量は、以下のように取り扱っ
た。
本剤の使用期間については、前述した本剤の製造販売業者が実施した診療デー
タベースを用いて実施した本剤投与患者の処方継続状況の追跡調査に基づき、
通常10年間を超えないものと考え、10年間と設定した。
1日使用量については、エンタカポン単剤の用法及び用量が「本剤は単独では使
用せず、必ずレボドパ・カルビドパ又はレボドパ・ベンセラジド塩酸塩と併用す
る。通常、成人にはエンタカポンとして1回100mgを経口投与する。なお、症状に
よりエンタカポンとして1回200mgを投与することができる。ただし、1日8回を超
えないこと。」であるため、1600mgとした。
製剤中のNDEA含量については、10年間という長期間の投与を想定しており、
単一の製剤ロットの使用は想定されないことから、平均値(ノバルティス ファ
ーマ株式会社製品では0.0810ppm、サンド株式会社製品では0.0870ppm)を用いる
こととした。
○ 医薬品規制調和国際会議「潜在的発がんリスクを低減するための医薬品中
DNA反応性(変異原性)不純物の評価及び管理ガイドライン」(ICH M
7ガイドライン)においては「およそ10万人に1人のがんの増加」のリスク
は許容可能とされており、エンタカポン単剤1600mgを10年間毎日服用したと
きの理論上の発がんリスクは許容される程度に収まっていると考えられる。
5. 海外におけるこれまでの対応
〇 先発企業であるノバルティス ファーマ株式会社は本邦以外では販売して
いないが、同じ原薬が使用された製剤が欧米で製造販売されており、その製
剤からもNDEAが検出されている。
〇 海外の製造販売業者が、海外の製剤でNDEAが検出されたことをFD
A、EMAを含む各国の規制当局に報告しているが、現時点で回収等の措置
を行ったとの情報は確認されていない。
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これまでにエンタカポン単剤1600mgを10年間毎日服用した場合の理論上
の発がんリスクの上昇の程度は、ノバルティス ファーマ株式会社製品で
は0.70×10-5、サンド株式会社製品では0.75×10-5と推定された※4。これは
生涯でおよそ143,000人に1人又は133,000人に1人が生涯で過剰にがん
を発症する程度のリスクに相当する。
※4:NDEAが検出された本剤の理論上の発がんリスクの算出にあたり、計算に用い
る本剤の使用期間、1日使用量、製剤中のNDEA含量は、以下のように取り扱っ
た。
本剤の使用期間については、前述した本剤の製造販売業者が実施した診療デー
タベースを用いて実施した本剤投与患者の処方継続状況の追跡調査に基づき、
通常10年間を超えないものと考え、10年間と設定した。
1日使用量については、エンタカポン単剤の用法及び用量が「本剤は単独では使
用せず、必ずレボドパ・カルビドパ又はレボドパ・ベンセラジド塩酸塩と併用す
る。通常、成人にはエンタカポンとして1回100mgを経口投与する。なお、症状に
よりエンタカポンとして1回200mgを投与することができる。ただし、1日8回を超
えないこと。」であるため、1600mgとした。
製剤中のNDEA含量については、10年間という長期間の投与を想定しており、
単一の製剤ロットの使用は想定されないことから、平均値(ノバルティス ファ
ーマ株式会社製品では0.0810ppm、サンド株式会社製品では0.0870ppm)を用いる
こととした。
○ 医薬品規制調和国際会議「潜在的発がんリスクを低減するための医薬品中
DNA反応性(変異原性)不純物の評価及び管理ガイドライン」(ICH M
7ガイドライン)においては「およそ10万人に1人のがんの増加」のリスク
は許容可能とされており、エンタカポン単剤1600mgを10年間毎日服用したと
きの理論上の発がんリスクは許容される程度に収まっていると考えられる。
5. 海外におけるこれまでの対応
〇 先発企業であるノバルティス ファーマ株式会社は本邦以外では販売して
いないが、同じ原薬が使用された製剤が欧米で製造販売されており、その製
剤からもNDEAが検出されている。
〇 海外の製造販売業者が、海外の製剤でNDEAが検出されたことをFD
A、EMAを含む各国の規制当局に報告しているが、現時点で回収等の措置
を行ったとの情報は確認されていない。
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