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参考資料10 新型コロナワクチン「ダイチロナ筋注」(第一三共株式会社)添付文書[379KB] (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/newpage_39491.html
出典情報 予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会(第101回 4/15)医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和6年度第1回 4/15)(合同開催)《厚生労働省》
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9.1.1 血小板減少症又は凝固障害を有する者、抗凝固療法を
施行している者
本剤接種後に出血又は注射部位に内出血があらわれる
おそれがある。
9.1.2 過去に免疫不全の診断がなされている者及び近親者に
先天性免疫不全症の者がいる者
本剤に対する免疫応答が低下するおそれがある。
9.1.3 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発
育障害等の基礎疾患を有する者
[9.2、9.3 参照]
9.1.4 予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた者及び全身
性発疹等のアレルギーを疑う症状を呈したことがある者
9.1.5 過去にけいれんの既往のある者
9.1.6 本剤の成分に対して、アレルギーを呈するおそれのあ
る者
[8.4、11.1.1 参照]
9.2 腎機能障害を有する者
接種要注意者である。[9.1.3 参照]
9.3 肝機能障害を有する者
接種要注意者である。[9.1.3 参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には予防接種上
の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ接種
すること。
9.6 授乳婦
予防接種上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授
乳の継続又は中止を検討すること。ヒト乳汁中への移行
は不明である。
*9.7 小児等
12歳未満を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
接種に当たっては、問診等を慎重に行い、被接種者の健
康状態を十分に観察すること。一般に、生理機能が低下
している。

11. 副反応

次の副反応があらわれることがあるので、観察を十分に行い、
異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
11.1 重大な副反応
11.1.1 ショック(頻度不明)、アナフィラキシー(頻度不明)
[2.3、8.4、9.1.6 参照]
11.1.2 心筋炎(頻度不明)、心膜炎(頻度不明)
[8.6、15.1.1、15.1.2 参照]
11.2 その他の副反応
10%以上
1~10%未満
1%未満
* 局所症状 疼痛注1)
(92.1%)、 遅発性反応注2)
(紅 発疹、リン
(注射部位)熱感注1)
(43.6%)、 斑、腫脹、そう痒 パ節腫脹
腫脹注1)、紅斑注1)、感、熱感、硬結、
そう痒感注1)、硬 疼痛)
結注1)
血液
リンパ節症
リンパ節痛、
リンパ節炎
* 精神神経系 頭痛注1)
(37.4%)
感覚鈍麻、
傾眠
消化器
嘔吐・嘔気、
下痢
皮膚
発疹注1)
そう痒症
筋・骨格系 筋肉痛注1)
関節痛、背
部痛
* その他
倦怠感注1)
(55.2%)、 腋窩痛
悪寒
発熱注1)
(35.0%)

*注1)‌臨床試験において電子日誌により収集した副反応を含む発現頻度
注2)‌接種後7日目以降にあらわれることがある。

14. 適用上の注意

14.1 薬剤調製時の注意
14.1.1 冷蔵庫から取り出し常温になってから使用すること。
冷蔵庫から取り出してから12時間以内に使用すること。
なお、1回に限り再度冷蔵庫に戻し最大で24時間保存す
ることができるが、使用時には冷蔵庫から取り出し常
温になってから直ちに使用すること。使用するまで室
内照明による曝露を最小限に抑えること。直射日光及
び紫外線が当たらないようにすること。
14.1.2 本剤1バイアルには2回接種分(1回0.6mL)が含まれる。
14.1.3 使用前に、白色の均一な液になるまでゆっくり転倒混
和すること。振り混ぜないこと。転倒混和後に、変色、
異物その他の異常がないことを目視により確認するこ
と。異常を認めたものは使用しないこと。
14.1.4 吸引の際には容器の栓及びその周囲をアルコールで消
毒すること。また、注射針をさし込み、所要量を吸引
すること。この操作に当たっては、雑菌が混入しない
よう注意すること。
14.1.5 栓を取り外し、あるいは他の容器に移し使用しないこと。
14.1.6 保存剤を含まないため、一度針を刺したバイアルは2~
8℃で保存し、24時間以内に使用すること。使用時には
冷蔵庫から取り出し常温になってから直ちに使用する
こと。
14.2 薬剤接種時の注意
14.2.1 接種用器具は、ガンマ線等により滅菌されたディス
ポーザブル品を用い、被接種者ごとに取り換えること。
14.2.2 通常、三角筋に筋肉内接種すること。静脈内、皮内、
皮下への接種は行わないこと。
14.2.3 注射針の先端が血管内に入っていないことを確かめる
こと。
14.2.4 組織・神経等への影響を避けるため次の点に注意する
こと。
・ 針長は筋肉内接種に足る長さで、神経、血管、骨等の
筋肉下組織に到達しないよう、各被接種者に対して適
切な針長を決定すること。
・ 神経走行部位を避けること。
・ 注射針を刺入したとき、激痛の訴えや血液の逆流がみ
られた場合は直ちに針を抜き、部位をかえて注射する
こと。

15. その他の注意

15.1 臨床使用に基づく情報
15.1.1 海外において、コロナウイルス(SARS-CoV-2)RNAワ
クチン接種後に心筋炎、心膜炎が報告されている。初
回免疫において報告された症例の多くは若年男性であ
り、特に2回目接種後数日以内に発現している。また、
大多数の症例で、入院による安静臥床により症状が改
善している1)。[8.6、11.1.2 参照]
15.1.2 コロナウイルス(SARS-CoV-2)RNAワクチンの国内副
反応疑い報告における心筋炎、心膜炎の報告率と、国
内の医療情報データベースを用いて算出した一般集団
から推測される心筋炎、心膜炎の発現率とを比較した
ところ、初回免疫として2回接種後の若年男性で頻度が
高いことが示唆された2)。[8.6、11.1.2 参照]
15.1.3 海外において、皮膚充填剤との関連性は不明であるが、
皮膚充填剤注入歴のある被接種者において、コロナウイ
ルス(SARS-CoV-2)RNAワクチン接種後に、皮膚充填
剤注入部位周辺の腫脹
(特に顔面腫脹)
が報告されている。

17. 臨床成績

*17.1 有効性及び安全性に関する試験
[7.4 参照]
( 参考:ダイチロナ筋注
17.1.1 国内第Ⅰ/Ⅱ/Ⅲ相試験(追加免疫)
(1価:起源株))
トジナメランを有効成分として含むコロナウイルス
(SARS-CoV-2)RNAワクチンであるコミナティ筋注(1
価:起源株)
(以下、コミナティ(1価:起源株))又はエラソ
メ ラ ン を 有 効 成 分 と し て 含 む コ ロ ナ ウ イ ル ス( S A R S CoV-2)RNAワクチンであるスパイクバックス筋注(1価:
起源株)
(以下、スパイクバックス(1価:起源株))の初回免
疫を完了後6ヵ月以上経過した18歳以上の成人及び高齢者
を対象に、コミナティ(1価:起源株)初回免疫完了者には
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