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臓器への接着/脱着が可能な接着材を開発!外科手術の簡便化に期待 (3 ページ)

公開元URL https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id1235.html
出典情報 臓器への接着/脱着が可能な接着材を開発(5/24)《岡山大学》
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PRESS RELEASE

<社会的な意義>
今回の私たちの研究成果は、医療デバイスの体内固定など、外科処置の簡便化や多くの応用につ
ながる成果です。
■論文情報
論 文 名:Water-mediated on-demand detachable solid-state adhesive of porous hydroxyapatite plate for
organ retractions
掲 載 紙:Advanced Healthcare Materials
者:Masahiro Okada, Shi Chao Xie, Yusuke Kobayashi, Hiroaki Yanagimoto, Daisuke Tsugawa,



Masaru Tanaka, Takayoshi Nakano, Takumi Fukumoto and Takuya Matsumoto
D

O

I:10.1002/adhm.202304616

U

R

L:https://doi.org/10.1002/adhm.202304616

■研究資金
本研究は、独立行政法人科学技術振興機構(JST) CREST(分解・劣化・安定化の精密材料科学
領域)
「階層性自己組織化複合材料デザイン」
(JPMJCR22L5、研究代表:松本卓也)、独立行政法人
日本学術振興会(JSPS)
「科学研究費助成事業」
(JP20H05225 研究代表:松本卓也、JP21K12683 研
究代表:柳本泰明、JP21K18828 研究代表:岡田正弘、JP21H03123 研究代表:岡田正弘)の支援を
元に実施しました。
■補足・用語説明
(1)リン酸カルシウム:
人の骨を構成する主要成分。生体安全性が高い材料として知られています。
(2)多孔質:
肉眼ではわかりにくくとも、顕微鏡下で穴が多数あいているものを多孔質といいます。本研
究ではこの多孔質中に毛細管現象で吸水されることが接着力発現の1つのトリガーとなって
います。
(3)生体組織用接着剤/接着材:
一般的にはフィブリンやシアノアクリレートなど化学重合する薬剤が生体組織用接着剤と
して使用されています。これらは十分に重合して始めて接着力を示すことから、接着力発現に
時間がある程度必要です。本接着材は接触した瞬間に接着力を示すもので、元々がプレート状
です。プレート状であることから「接着材」として、
「接着剤」とは異なる漢字を使用していま
す。

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