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参考資料2_前回の分科会における主な意見 (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41164.html
出典情報 かかりつけ医機能が発揮される制度の施行に関する分科会(7/5)《厚生労働省》
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令和6年6月21日「第6回

かかりつけ医機能が発揮される制度の施行に関する分科会」における主な意見③

【総論】
・この問題は状況によって随分違う。例えば初診であれば振り分け機能が重要で、総合的に幅広く診られる方が必要。患者の多くは再診で、ある程度方向が決まっている。そ
の場合には専門性を持った方のほうがよい。一方、長い間経過を拝見していると、思わぬ病気が出てくる。そうすると、守備範囲を広げておかないといけなくなる。その辺りを
含めて、どう制度設計するかが大事。
・ファーストコンタクトのところは全ての診療・診断が完結するわけでなく、振り分けの機能は求められる。身体の異常を感じたときに、最初に誰にコンタクトして、どこを通じて医
療にアクセスするかを考えれば、入口で幅広く受け止めて、必要な処置を行い、状態に応じて振り分ける機能が求められる。今後の高齢化の進行を考えれば、そういうことが
求められていく。全ての医療が完結することにはならないので、全体の医療提供体制の中でフロントラインに立つ役割を担うのがかかりつけ医であり、かかりつけ医機能。
・振り分け機能のほか、かかりつけ医には医療を維持する機能がある。例えば糖尿病で考えたときに、全部糖尿病の専門医で診られるかと言ったら、数が多過ぎて診られない。
・自分が不得意なので紹介するという形もあるが、例えば糖尿病のインシュリン導入であったり、消化器のがんの治療であったりといった形で、私どもが発見して、専門医に送っ
て専門医が治療し、治療方針を示して、戻していただく。二人主治医という形で、地域で診ながら専門医で診るとい形。かかりつけ医機能の中では、振り分け機能だけではなく、
そういう連携が極めて重要。ある程度一般的な疾患、自分の専門ではない疾患を見つけるための力量を増やすための研修は極めて重要ではあるが、地域との連携が一番
重要と思っている。
・専門性を維持しながらいかに幅を広げていけるのかバランスの問題。個人の問題でもあるし、地域の問題でもある。この制度で多くの医療機関に手挙げをしていただかないと、
地域での機能というものも見えにくい。地域の機能を見て、協議の場で足りない部分を補っていくという役割もこの制度にはある。患者は何でも相談できるとことがベースにあ
れば、基本的には手挙げができるという制度設計にしていけば、いいのではないか。
・例えばイギリスのGPのような形になるとどうなるか。英国では病院がパンクして、手術待ちも半年、1年という形になる。日本の場合は、外来の中でいろいろな検査もし、病気
を見つけることもできる。そういう現状の体制をGPのような形に持っていく制度設計にするのか、現状の専門性は生かしながら、医療を地域で面として支えるという制度設計
にするのか。
・かかりつけ医がいる方は、疾患を持っていて継続的にかかっている。それとは異なる症状が出てきたとき、何でも相談できて、専門外だけど、そのレベルだったら守備範囲だ
から診てあげる、ということになるのか、もう少しきちんと精密検査が必要なので、こういったところを紹介する。そういったことを判断していただけることが重要。
・領域、症状にこだわらず、まずは断らずに何でも相談できる医療機関、医師を担保することが重要。面で支えるといったときに、患者が全部自分でかかりつけ医を見つけない
といけないということになってしまうと、変な方向に進むのではないか。
・これを研修していないと駄目だとか、こういう要件でないと駄目だとかは、この制度の立てつけ上好ましくない。その上に、2号機能においてその地域でしっかりとその機能を確
保していくということが求められるようになる。1号機能はみんなが参画できる、誰でも手挙げできる、そういうふうな形の制度設計になるほうがいいのではないか。
・1号機能より2号機能が大切になる。基本的に1号機能は手を挙げる方は挙げていただく。その上で2号機をどう地域で対応していくかということ。
・個々の医師の診療能力については、きちんと医療界として研修していただく。機関としての医療機関がいかに連携し、重層的に患者を支える形が作れるか、面で支えるしくみ
がつくられるかが大事。2号機能を地域でどう作っていくかを考えることが重要。

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