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議題1 別紙2 (1 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_42187.html |
出典情報 | 先進医療会議(第134回 8/8)《厚生労働省》 |
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別紙2-1
様式第5号
先進医療の内容 (概要)
先進医療の名称:PICSI (Physiologic intracytoplasmic sperm injection)
適応症:高度不妊治療(ART)を要する不妊治療患者
内容:
(先進性)
ICSI における精子の選別は、手技を行う胚培養士が顕微鏡下で精子の形態と運動性を
評価し選別を行う形態学的選別が主流である。しかしながら、形態学的に best looking な
精子が必ずしも良好な精子とは限らないとの報告がある。さらに ICSI では in vivo や体
外受精の過程で自然に行われている成熟精子の選別を省略してしまっている。このこと
から、形態学的評価のみで精子を選別し ICSI を行うと本来卵子の中に侵入できない未成
熟な精子が注入されてしまう可能性がある。その結果として、受精率や胚の発生率が低下
し流産率が増加するという報告もある。
卵子に注入する精子は成熟を完了していることが望ましい。成熟を完了した精子は、原
形質膜のリモデリング、細胞質の押し出し、核の成熟が起きていて高密度のヒアルロン酸
レセプターが発現しており透明帯とヒアルロン酸の両方に接着することができる。この
特徴を利用して生理学的に精子を選別する方法が Huszar らにより報告され、PICSI
(Physiologic intracytoplasmic sperm injection) として広く行われるようになった。ヒア
ルロン酸を利用した精子選別は特別な器具や染色は必要なく簡便であり、選別した精子
を直ちに使用することが可能である。すなわち PICSI は、精子の形態学的評価だけでは
なく、成熟度をその場で判別しながら卵子に注入できるという点で従来の ICSI よりも先
進性がある。
(概要)
➣対象及びランダム化
【選考基準】
1)高度不妊治療を要する不妊症である事
2)顕微授精の適応である事
3)自由意志により書面での同意を得ている事
【除外基準】
以下のいずれかに当てはまる症例
1) 前進運動精子が確認出来ない症例
2) 他の精子選択術(ZyMOT、IMSI 等)を実施する症例
3) 外科的な手法(TESE/MESA 等)で採取した精子を使用する症例
4) 治療計画時の妻年齢が 43 歳以上の症例
研究に関する説明を行い、同意を得られた症例を対象とする。大学病院医療情報ネットワ
ーク(UMIN)の医学研究支援(症例登録割付)システムを用いて PICSI 群あるいは通
常 ICSI 群(対照群)のランダム化を行い、患者本人には顕微授精が終了した後にいずれの
群に振り分けられたか説明する。
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様式第5号
先進医療の内容 (概要)
先進医療の名称:PICSI (Physiologic intracytoplasmic sperm injection)
適応症:高度不妊治療(ART)を要する不妊治療患者
内容:
(先進性)
ICSI における精子の選別は、手技を行う胚培養士が顕微鏡下で精子の形態と運動性を
評価し選別を行う形態学的選別が主流である。しかしながら、形態学的に best looking な
精子が必ずしも良好な精子とは限らないとの報告がある。さらに ICSI では in vivo や体
外受精の過程で自然に行われている成熟精子の選別を省略してしまっている。このこと
から、形態学的評価のみで精子を選別し ICSI を行うと本来卵子の中に侵入できない未成
熟な精子が注入されてしまう可能性がある。その結果として、受精率や胚の発生率が低下
し流産率が増加するという報告もある。
卵子に注入する精子は成熟を完了していることが望ましい。成熟を完了した精子は、原
形質膜のリモデリング、細胞質の押し出し、核の成熟が起きていて高密度のヒアルロン酸
レセプターが発現しており透明帯とヒアルロン酸の両方に接着することができる。この
特徴を利用して生理学的に精子を選別する方法が Huszar らにより報告され、PICSI
(Physiologic intracytoplasmic sperm injection) として広く行われるようになった。ヒア
ルロン酸を利用した精子選別は特別な器具や染色は必要なく簡便であり、選別した精子
を直ちに使用することが可能である。すなわち PICSI は、精子の形態学的評価だけでは
なく、成熟度をその場で判別しながら卵子に注入できるという点で従来の ICSI よりも先
進性がある。
(概要)
➣対象及びランダム化
【選考基準】
1)高度不妊治療を要する不妊症である事
2)顕微授精の適応である事
3)自由意志により書面での同意を得ている事
【除外基準】
以下のいずれかに当てはまる症例
1) 前進運動精子が確認出来ない症例
2) 他の精子選択術(ZyMOT、IMSI 等)を実施する症例
3) 外科的な手法(TESE/MESA 等)で採取した精子を使用する症例
4) 治療計画時の妻年齢が 43 歳以上の症例
研究に関する説明を行い、同意を得られた症例を対象とする。大学病院医療情報ネットワ
ーク(UMIN)の医学研究支援(症例登録割付)システムを用いて PICSI 群あるいは通
常 ICSI 群(対照群)のランダム化を行い、患者本人には顕微授精が終了した後にいずれの
群に振り分けられたか説明する。
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