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資  料 1-1 感染症定期報告(研究報告概要一覧表及び個別症例報告概要) (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_42777.html
出典情報 薬事審議会 血液事業部会 安全技術調査会(令和6年度第1回 8/30)、運営委員会(第2回 8/30)(合同会議)《厚生労働省》
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PMDA提出資料より血液対策課作成(令和6年3月-令和6年5月)
概要

番号

詳細版
ページ

J Clin Virol.
168(2023)105598

改変したHTLV確認検査(LIA)法による感染初期におけるHTLV-1及びHTLV-2の検出。日本赤十字
社においては1986年以来、HTLV-1のスクリーニングを実施しており、ここでの陽性検体については
2019年よりLIA法(市販キット)を用いた確認検査を実施している。しかし現行のLIA法においても判
定保留が一定数認められ、このような場合献血者に対してスクリーニング陽性通知はなされず、ま
た再献血される状況にもある。本研究では、日本の献血者におけるLIA法で判定保留となった結果
について特徴の解明を試みた。九州地区の献血759,259検体のうちスクリーニング(CLIA法)陽性検
体、並びに今回陰性かつ過去のスクリーニングで陽性履歴のある検体計1,659検体についてLIA法
による検討を行ったところ、101検体において判定保留となった。これら検体に対して、二次抗体を市
販キット附属の試薬から抗ヒトIg(IgG/IgM/IgA)、及び抗ヒトIgMに変更したところ37検体のHTLV感染
の有無が明確となった(HTLV-1陽性:2名、HTLV陽性:27名、HTLV陰性:8名)。さらに判定保留検
体の中からHTLV-2陽性1名も確認された。これらの実験結果より、HTLV感染の診断手順を再検討
する必要があり、感染初期におけるHTLVの正確な検出システムが必要であることが示唆された。さ
らに、HTLV-2感染症についてより具体的な病原性を解析する必要があると考えられた。

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ProMED-mail
20240201.8714594

問題点:中国において鳥インフルエンザA(H10N5)ウイルスによる初めてのヒト感染例が確認され
た。
【概要】新たにヒトにおいて感染することが認められた感染症に関する報告。2024年1月31日、保健
省のCentre for Health Protection(CHP)は、中国本土浙江省において鳥インフルエンザA(H10N5)
及びインフルエンザA(H3N2)に重複感染したヒトの症例を注意深くモニタリングしており、現地並び
に旅行中の双方において個人、食品及び環境の衛生を厳格に維持するよう国民に再度呼びかけ
た。症例は基礎疾患を有する63歳女性であり、2023年11月30日に症状が発現し、2023年12月2日に
治療のため入院した。2023年12月16日に患者は死亡した。患者の濃厚接触者は医学的監視期間
中に異常を示さなかった。国家疾病予防管理局の情報によると、遺伝子解析の結果、H10N5ウイル
スの遺伝子はトリ由来であることが判明した。一方、H10N5ウイルスのヒトへの感染リスクは低く、ヒ
トからヒトへの感染は確認されていない。「H10N5を含むすべての新型インフルエンザA感染症は、
香港では届出対象の感染症である」とCHPの広報担当者は述べた。中国本土や他の感染地域への
渡航者は湿った市場、生きた家禽の市場又は農場への訪問を避けなければならない。親戚や友人
を訪問する際には、裏庭の家禽の存在に注意する必要がある。また、生きた家禽又は屠殺されたば
かりの家禽を購入することを避け、家禽、トリ又はその糞に触れることも避ける必要がある。生きた
家禽がいる場所を訪れる際には、個人衛生及び手指衛生を厳守すべきである。感染地域から帰国
した渡航者は症状が発現した際には速やかに医師の診察を受けるべきであり、潜在的疾患の迅速
な診断及び治療のために、渡航歴を医師に報告すべきである。渡航中の生きた家禽への接触歴(こ
れは汚染された環境への曝露の可能性があることを意味する)の有無を医師に報告することが不可
欠である。これにより、医師は鳥インフルエンザの可能性を評価し、必要な検査及び適切な治療を
適時に手配することが可能である。現地での監視、予防及び管理措置が実施されている間、CHPは
引き続き警戒を怠らず、世界保健機関及び関連保健当局と緊密に協力して最新の動向を監視す
る。

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Emerg Infect Dis.
29(2023)1908-1912

ペルー、チャンチャマヨの発熱性疾患患者から分離されたEcharate virusの新規変異株。2019年6月
25日、ペルー中央部ジュニン県北部のチャンチャマヨ市の病院に土木建築業の20歳男性が入院し
た。発熱、倦怠感、悪寒、全身の筋肉痛、関節痛、頭痛、眠気、羞明、眼の奥の痛み、食欲不振が2
日間あった。結膜充血を呈し、腋窩温は39.0℃、タニケットテストは陰性であった。患者の急性期血
漿からphlebovirusが分離された。完全なオープンリーディングフレーム解析に基づくp-distance分析
により、このウイルスはおそらくEcharate virus(大及び小セグメント)と未確認のphlebovirus(Mセグメ
ント)とのnatural reassortantであることが明らかとなった。このことは、中央ペルーのジャングルにお
いて新規のEcharate virusの変異株が循環していることを示す。

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感染症

出典

<ウイルス>

HTLV検査

鳥インフルエンザ

ウイルス感染

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