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総-1-1医薬品等の費用対効果評価案について (3 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_43409.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第594回 9/11)《厚生労働省》
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(参考)マンジャロの費用対効果評価案策定に係る主な検討事項
1. 分析枠組み
分析対象集団

2型糖尿病患者

比較対照技術名

GLP–1 受容体作動薬(注射剤)のうち最も安価なもの

その他

特記事項なし

2. 分析枠組みに係る専門組織での主な検討事項
(専門組織の見解)


分析枠組みについて妥当と考える。

(企業の不服意見)
・ なし

3. 費用対効果評価結果案策定に係る専門組織での主な検討事項


企業分析を踏まえ、公的分析が再分析を行った主な点は以下の通りである。
・ 長期的なパラメータ推計について
日本人の 2 型糖尿病の合併症発症リスクに関する先行研究において、UKPDS に基づく推計
は 5 年後の冠状動脈疾患と脳卒中の発生率を過大評価する傾向があることが示唆されてい
る。このため、公的分析では Coronary Heart Disease(CHD)リスクに 0.37、Stroke リスクに
1.62 の補正係数を設定し、再分析を行った。
・ QOL 値について
製造販売業者は BMI 減少の割合に比例して QOL 値が改善するとし、分析モデルの 1 年目に
TTO(Time Trade-Off)調査を基にした QOL 値を設定した。TTO で用いられた健康状態の指標
は、BMI の増加に伴う糖尿病関連合併症のリスクを十分に説明しないまま、単に体重の減少
による QOL 値を調べようとしたものであることに加え、体重減少に伴う容姿の変化などの美
的な要素など様々な影響を含む可能性があることから、真に体重減少の健康関連の QOL を測
定した調査とは言えない。このため、製造販売業者の方法は妥当ではないと考え、TTO 調査
を元にした QOL 値は採用しなかった。分析モデルの 2 年目以降の BMI 増加により失われる
QOL 値について、製造販売業者は欧州における 2 型糖尿病患者を対象にした EQ-5D-3L によ
る研究結果を用いたが、公的分析では日本人を対象に EQ-5D-5L を用いて調査された研究で
ある Takahara らの研究に基づく QOL 値を用いる方が妥当であると考えた。なお、Takahara
らの先行研究に基づく QOL 値は、セマグルチド(リベルサス)の公的分析においても採用され
ている。

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