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大学病院の医師の働き方改革に関するアンケート調査結果 (33 ページ)

公開元URL https://ajmc.jp/news/2024/09/11/5818/
出典情報 大学病院の医師の働き方改革に関するアンケート調査結果について(9/11)《全国医学部長病院長会議》
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調査結果のまとめ
今回の調査を踏まえ、働き方改革を進めながら我が国の医学・医療を推進していくためには、主として以
下のことが必要である。
【人的支援について】
• 働き方改革の取り組みを進めているが、現在の教育や研究水準を維持し、地域医療を含めた医療を担っていくためには、業務の改善・
効率化のみでは限度があり、働き方改革を推進するためには、医師や医師をサポートする人材の増員が必要であり、そのための財源措置
が必須である。
• 若手医師の大学病院離れが加速することを危惧する意見もあり、大学病院の機能を維持・発展させるために医師の確保には、大学病
院医師の給与を一般医療機関や国立病院機構と同様程度まで引き上げる必要がある。
• 医学教育の支援を行う教員や教務事務職員の増員、研究の準備やサポートを行う研究支援スタッフの配置を希望する大学も多く、その
養成と確保、雇用財源の整備や有期雇用の解消など、労働条件の改善が急務と考えられる。
• タスクシフトや医師事務作業補助者による業務改善は進んでいるが、高度な看護師の養成、医療技術職員や医師事務作業補助者
等の雇用を推し進めるには、診療報酬による支援が必要となる。

【ICT化の推進等について】
• 医師の業務削減のためには、臨床研究支援のためのEDCシステム(臨床試験支援)の導入や研究データを集約するためのサーバーの
確保、老朽化した研究設備の更新などのICT化の推進が必要である。
• IT環境整備、バーチャルリアリティを活用する実践的な実習機器や研究を効率的に進めるシステム開発の環境といった教育・研究のため
のサポートは不可欠である。
• 大学病院は多くの医学生や臨床研修医等の臨床教育の場であるにも関わらず、保有する医療機器等の多くが耐用年数を超過し、設
備更新が進んでいない。大学病院の機能を維持していくには、最新の医療機器を適正な期間で更新しながら運営していく必要があり、そ
のための支援は不可欠である。

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