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感染症週報 2024年第35週(8月26日-9月1日) (11 ページ)
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公開元URL | https://www.niid.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2024.html |
出典情報 | 感染症週報 2024年第35週(8月26日-9月1日)(9/13)《国立感染症研究所》 |
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Infectious Diseases Weekly Report Japan
2024年 第35週
(8月26日〜 9月1日)
:通巻第26巻 第35号
35週までの累積報告数における年齢分布は、2019~2023年と比較すると、累積報告数の増加
に伴い0~19歳において報告数が増加した。一方で、60歳以上においては、報告数の大幅な増
加は見られなかった。また、報告数の割合においては、5~9歳、10~19歳が多くなり、60歳以
上が特に少なくなった。
マイコプラズマ肺炎:第 1〜35 週における累積報告数および報告例の年齢分布(2019〜2024 年)
0〜4歳
5〜9歳
10〜19歳
20〜29歳
30〜39歳
40〜49歳
50〜59歳
60歳以上
2024 年
(n=5,934)
17.8%
(1,055)
43.5%
(2,581)
30.9%
(1,835)
2.1%
(122)
2.0%
(121)
1.3%
(78)
0.6%
(38)
1.8%
(104)
2023 年
(n=560)
33.8%
(189)
16.1%
(90)
13.9%
(78)
6.3%
(35)
6.1%
(34)
4.3%
(24)
2.7%
(15)
17.0%
(95)
2022 年
(n=223)
17.5%
(39)
10.8%
(24)
13.5%
(30)
9.4%
(21)
6.3%
(14)
4.5%
(10)
8.1%
(18)
30.0%
(67)
2021 年
(n=543)
24.1%
(131)
7.0%
(38)
13.6%
(74)
11.0%
(60)
8.7%
(47)
5.0%
(27)
3.9%
(21)
26.7%
(145)
2020 年
(n=3,044)
17.6%
(537)
26.3%
(800)
20.6%
(626)
8.0%
(242)
6.5%
(199)
5.2%
(158)
2.3%
(71)
13.5%
(411)
2019 年
(n=2,774)
23.4%
(649)
26.2%
(728)
20.8%
(577)
5.0%
(140)
5.1%
(141)
4.5%
(125)
2.3%
(63)
12.7%
(351)
* 累積報告数は、各年第35週の集計時速報値(参照)IDWR速報データ:https://www.niid.go.jp/niid/ja/data.html
国内外の疫学調査研究では、マイコプラズマ肺炎は3~7年程度の間隔で大きな流行が起き
ることが報告されている。2024年第1~35週の定点当たり累積報告数は周期的な大流行の年
となった2016年に次いで多かった。また、2024年は新型コロナウイルス感染症流行前の2019年
以前とほぼ同様に、第20週付近から定点当たり報告数が増加し始め、第27~33週は継続して
前週より増加し、第31~35週は、2014年以降最も多い水準で推移していた。2020~2023年の
報告数は年間通じて少なかったが、新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行に伴い、
人々に求められていたマスク着用、手洗いの励行等、基本的な感染症対策が緩和された。
そのため、マイコプラズマ肺炎の流行が今後、さらに拡大することが危惧される。より一
層の注意深い監視が必要である。
マイコプラズマ肺炎の感染症発生動向調査に関する詳細な情報と最新の状況については、以
下を参照いただきたい:
●マイコプラズマ肺炎とは
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/503-mycoplasma-pneumoniae.html
●IASRマイコプラズマ肺炎 2023年現在
https://www.niid.go.jp/niid/ja/mycoplasma-pneumonia-m/mycoplasma-pneumonia-
iasrtpc/12482-527t.html
●感染症発生動向調査週報(IDWR)過去10年間との比較グラフ
https://www.niid.go.jp/niid/ja/10/weeklygraph.html
●感染症発生動向調査年別報告数一覧(定点把握)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/ydata/10408-report-jb2020.html
Ministry of Health, Labour and Welfare / National Institute of Infectious Diseases
11
2024年 第35週
(8月26日〜 9月1日)
:通巻第26巻 第35号
35週までの累積報告数における年齢分布は、2019~2023年と比較すると、累積報告数の増加
に伴い0~19歳において報告数が増加した。一方で、60歳以上においては、報告数の大幅な増
加は見られなかった。また、報告数の割合においては、5~9歳、10~19歳が多くなり、60歳以
上が特に少なくなった。
マイコプラズマ肺炎:第 1〜35 週における累積報告数および報告例の年齢分布(2019〜2024 年)
0〜4歳
5〜9歳
10〜19歳
20〜29歳
30〜39歳
40〜49歳
50〜59歳
60歳以上
2024 年
(n=5,934)
17.8%
(1,055)
43.5%
(2,581)
30.9%
(1,835)
2.1%
(122)
2.0%
(121)
1.3%
(78)
0.6%
(38)
1.8%
(104)
2023 年
(n=560)
33.8%
(189)
16.1%
(90)
13.9%
(78)
6.3%
(35)
6.1%
(34)
4.3%
(24)
2.7%
(15)
17.0%
(95)
2022 年
(n=223)
17.5%
(39)
10.8%
(24)
13.5%
(30)
9.4%
(21)
6.3%
(14)
4.5%
(10)
8.1%
(18)
30.0%
(67)
2021 年
(n=543)
24.1%
(131)
7.0%
(38)
13.6%
(74)
11.0%
(60)
8.7%
(47)
5.0%
(27)
3.9%
(21)
26.7%
(145)
2020 年
(n=3,044)
17.6%
(537)
26.3%
(800)
20.6%
(626)
8.0%
(242)
6.5%
(199)
5.2%
(158)
2.3%
(71)
13.5%
(411)
2019 年
(n=2,774)
23.4%
(649)
26.2%
(728)
20.8%
(577)
5.0%
(140)
5.1%
(141)
4.5%
(125)
2.3%
(63)
12.7%
(351)
* 累積報告数は、各年第35週の集計時速報値(参照)IDWR速報データ:https://www.niid.go.jp/niid/ja/data.html
国内外の疫学調査研究では、マイコプラズマ肺炎は3~7年程度の間隔で大きな流行が起き
ることが報告されている。2024年第1~35週の定点当たり累積報告数は周期的な大流行の年
となった2016年に次いで多かった。また、2024年は新型コロナウイルス感染症流行前の2019年
以前とほぼ同様に、第20週付近から定点当たり報告数が増加し始め、第27~33週は継続して
前週より増加し、第31~35週は、2014年以降最も多い水準で推移していた。2020~2023年の
報告数は年間通じて少なかったが、新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行に伴い、
人々に求められていたマスク着用、手洗いの励行等、基本的な感染症対策が緩和された。
そのため、マイコプラズマ肺炎の流行が今後、さらに拡大することが危惧される。より一
層の注意深い監視が必要である。
マイコプラズマ肺炎の感染症発生動向調査に関する詳細な情報と最新の状況については、以
下を参照いただきたい:
●マイコプラズマ肺炎とは
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/503-mycoplasma-pneumoniae.html
●IASRマイコプラズマ肺炎 2023年現在
https://www.niid.go.jp/niid/ja/mycoplasma-pneumonia-m/mycoplasma-pneumonia-
iasrtpc/12482-527t.html
●感染症発生動向調査週報(IDWR)過去10年間との比較グラフ
https://www.niid.go.jp/niid/ja/10/weeklygraph.html
●感染症発生動向調査年別報告数一覧(定点把握)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/ydata/10408-report-jb2020.html
Ministry of Health, Labour and Welfare / National Institute of Infectious Diseases
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