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参考資料4 肝炎研究推進戦略 (5 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44257.html
出典情報 肝炎対策推進協議会(第33回 10/11)《厚生労働省》
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病態進行に関わる免疫反応など宿主因子を含めた機序の解明に関する研究を進める。
新規感染や感染拡大の防止につながるC型肝炎ウイルスに対するワクチンに資す
る研究も引き続き必要である。
肝硬変におけるより精度の高い線維化の診断・評価法の開発、及び治療薬・治療法
の開発に向けた肝線維化機序の解明のための研究を一層進めていく必要がある。
また、ゲノム、再生医療、免疫系等の分野における新しい技術を活用し、肝炎、肝
硬変及び肝がんの研究を推進していく。
(3)B型肝炎創薬実用化研究
B型肝炎はC型肝炎と比較してインターフェロン治療の成績が低く、また、核酸ア
ナログ製剤はごく一部の症例を除いて継続的に投与する必要があり、継続投与により
薬剤耐性が出現することも問題となっている。
このような状況を踏まえ、B型肝炎の画期的な新規治療薬の開発を目指して、平成
24年度からB型肝炎の創薬につながる研究を開始した。
これまでに、B型肝炎ウイルスの感染培養系や感染動物モデル等の実験基盤の整備
やウイルスの感染・複製機構に関与する因子の研究、抗ウイルス活性をもった化合物
等の探索について一定の成果が得られている。
今後、更なる安定した実験系の確立や感染・複製機構の解明に向けた基礎研究、治
療薬につながりうる候補化合物の探索、HBs 抗原消失を目指した治療薬の実用化に向
けた臨床研究、ゲノムや免疫系に関連する新規治療法の開発等を総合的に推進する必
要がある。
(4)疫学研究
WHOが、公衆衛生上の脅威としての肝炎ウイルスの排除達成を 2030 年までの目
標として掲げていることを踏まえ、肝炎対策の推進につなげるため、感染者数や患者
数の実態を明確にするための全国規模の研究を継続的に行う。また、ウイルス性肝炎
の長期経過・予後調査に関する全国規模の研究も継続的に行う。とりわけ、「肝炎対
策の推進に関する基本的な指針」において、肝硬変又は肝がんへの移行を減らすこと
が施策の目標とされたことを踏まえ、肝硬変の罹患者数※25 や重症度別の予後等に関
する全国規模でのデータを把握する研究や新規感染者に関する調査研究を行う。
(5)行政研究
肝炎対策を効果的に推進するため、「肝炎対策の推進に関する基本的な指針」に基
づき、感染予防や偏見・差別の防止、医療・相談体制、肝炎ウイルス検査体制、検査
の受検状況、陽性者フォローアップ体制、診療連携体制、就労支援、肝炎患者の実態
把握、各種事業の推進や、医療機関等における肝炎対策の効果を検証するための指標
の開発・運用等に関する研究を行う。