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資料2-2 薬剤耐性ピロリ菌 (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44135.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会 薬剤耐性(AMR)に関する小委員会(第9回 10/16)《厚生労働省》
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ピ ロ リ 菌 の 除 菌 率 と 薬 剤耐 性 の現 状
⚫ 本邦ではピロリ菌のクラリスロマイシン(CAM)耐性率が 30-40% であり、
一次除菌治療の失敗の主因となっている。
本邦では一次除菌治療として酸分泌抑制剤(PPI また
は VPZ)、CAM およびアモキシシリン(AMPC)の
3剤除菌治療が保険適用となっている。一次除菌治療
が不成功の場合や CAM 耐性菌の場合は、CAM に代わ
りメトロニダゾール(MNZ)を用いた3剤除菌治療が
保険適用となっている。
酸分泌抑制剤としてボノプラザン(VPZ)が使われ始
めてから、CAM 耐性であっても除菌に成功するケー
スが増加したが、CAM 感受性と比較すると除菌成功
率は低い。

CAM 耐性と除菌成功率
除菌療法

除菌成功率
CAM感受性

CAM耐性

PPI+AMPC+CAM

97.3%

40.0%

VPZ+AMPC+CAM

97.6%

82.0%

Murakami K et al. Gut 2016

⚫ ピロリ菌の薬剤耐性は 15年前に比べて増加しており、今後も継続的なモニタリン
グが必要である。
第5期 サーベイランスの結果
日本ヘリコバクター学会が 2002年から数
年毎に薬剤感受性サーベイランスを実施し
てきたが、予算等の問題から今後の継続は
困難である。

Okimoto T et al. Helicobacter 2023
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