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「新たな地域医療構想」に向けた意見書 (1 ページ)

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出典情報 「新たな地域医療構想」に向けた意見書(10/8)《日本病院会》
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2024 年 10 月 8 日

厚生労働大臣
福 岡 資

麿



一般社団法人
会 長 相

日本病院会
澤 孝 夫

「新たな地域医療構想」に向けた意見書
「新たな地域医療構想」については、厚生労働省において 2024 年 3 月 29
日に検討会が設置され、同年 8 月 26 日には「目指すべき医療提供体制の基本
的な考え方(案)」、
「新たな地域医療構想の基本的な方向性(案)」が示されま
した。日本病院会では、これまで 4 回にわたり、今までの地域医療構想の問
題点から、新たな地域医療構想のあるべき姿について検討を行い、今般、総論
として以下のとおり意見をとりまとめましたので提出いたします。

【はじめに】
これまでの地域医療構想は、医療機能の分化を目的として、高度急性期、急
性期、回復期、慢性期の 4 区分に病床を区分したが、結果的に、単にそれぞ
れの病床数の数合わせとなり、効率的な医療提供体制の確保とはならなかっ
たのではないか。
また、二次医療圏(昭和 60 年に策定)の策定は、地理的条件や日常生活や
交通事情を考慮することとされているが、人口密度や年齢、地域の道路事情や
通信インフラ等が現時点において、すでに実態に即しておらず、そのような中
での地域医療構想であったと言えるのではないか。
このため、日本病院会では、これらの問題を解消すべく、高齢化や人口減少
がさらに進む 2040 年とそれ以降においても、全ての患者が適切な医療・介護
を受けることができ、同時に医療従事者も持続可能な働き方が確保された医
療提供体制の実現に向け議論を行った。

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