よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料1-2 医療等情報の二次利用に係る現状と今後の対応方針について (11 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_46216.html
出典情報 社会保障審議会 医療部会(第113回 11/28)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

電子カルテ情報共有サービスで共有される臨床情報の匿名化・仮名化情報の
利用・提供について(1)
現状・課題



我が国では、カルテ情報(臨床情報)に関する二次利用可能な悉皆性のあるDBがなく、診療所を含む医
療機関における患者のアウトカム情報について、転院等の場合も含めた長期間の分析ができない。



現在の医療・介護の公的DBでは、匿名化情報の利用・提供が可能となっているが、匿名化情報では精緻な分析を
行う上で限界があり、特異な値や記述の削除・改変が基本的には不要となるなどの点でより研究利用への期待が
大きい仮名化情報の利用・提供を可能とすることが必要であると指摘されている。



データ利活用が進んでいる諸外国では、匿名化情報だけでなく仮名化情報の利活用が可能になっており、臨床情
報や請求情報等の様々なデータを仮名化情報で連結解析することが可能。



本年4月に施行された改正次世代医療基盤法において、一定の条件下で仮名加工医療情報の利用・提供の仕組み
が創設された。また、同法では、認定事業者DBのデータと公的DBのデータとの連結解析を可能とする措置が設け
られたが、匿名化情報同士の連結解析しか行うことができず、仮名化情報同士の連結解析はできない。

対応方針(案)


電子カルテ情報共有サービスで共有される臨床情報について、利用・提供に当たってその必要性等に関し
て適切な審査を行うとともに、厚生労働大臣・利用者が遵守すべき保護措置等を定めた上で、匿名化・仮
名化情報の利用・提供を可能としてはどうか。



電子カルテ情報共有サービスで共有される臨床情報の匿名化・仮名化情報と、それぞれ、他の公的DBの
匿名化・仮名化情報や次世代医療基盤法の認定作成事業者のDBの匿名・仮名加工医療情報との連結解析
を可能としてはどうか。



その際、適切な保護措置及び各データベースの管理・運用方法については、次頁のとおりとしてはどうか。
10