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資料3_専門医療機関連携薬局について (3 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_47155.html
出典情報 薬局・薬剤師の機能強化等に関する検討会(第11回 12/16)《厚生労働省》
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「患者のための薬局ビジョン」(抄)
(5)患者等のニーズに応じて強化・充実すべき2つの機能
② 高度薬学管理機能
〇 上記(3)で示したとおり、かかりつけ薬剤師・薬局は、個々人のニーズ等に応じて患者が選択するものであり、
がんやHIV、難病のように、治療薬について、致死的な副作用のコントロールや服薬アドヒアランス、併用薬との
相互作用を含む副作用や効果の発現状況に特段の注意を払う必要がある疾患を有する患者においては、専門的な薬
物療法を提供可能な体制を構築している薬局を、かかりつけ薬局として選択する場合もあると考えられる。


こうした薬局においては、かかりつけ薬剤師・薬局の機能に加え、上記の「専門的な薬物療法を提供可能な体
制」、すなわち、学会等が提供する専門薬剤師のような、高度な知識・技術と臨床経験を有する薬剤師による高度
な薬学的管理ニーズへの対応を図る機能(高度薬学管理機能)を発揮することが必要となる。



具体的には、がんやHIV、難病のような疾患を有する患者に対して、あらかじめ医療機関との間で対応要領を定
め、次のような高度な薬学的管理ニーズへの対応を行うこと等が想定される。
・ 抗がん剤服用時などに、発熱等の副作用が生じた際に、担当医への受診などの対応について助言する。
・ 抗HIV薬服用患者の場合に、他の併用薬等の情報をもとに、適切な抗HIV療法を選択できるよう支援する。



高度薬学管理機能を有する薬局においては、専門医療機関とも連携を保ちながら、医師の処方意図を正確に理解
した上で、患者に対する適切な薬学的管理を行うとともに、医療機関へ情報をフィードバックできる体制を構築す
るべきであり、そのためには、医療機関と共同で新たな治療薬や個別症例等に関する勉強会を定期的に開催すると
いった取組が望まれる。



また、かかりつけ薬剤師には、薬物療法に係る最新の知識を得るため、研修等を通じた生涯学習に取り組むこと
が求められるが、高度薬学管理機能を発揮するためには、学会等が提供する専門薬剤師の認定の仕組みなども活用
し、より高度な知識や技能の修得を目指すことが望まれる。
※(3)かかりつけ薬剤師・薬局が必要となる患者像

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