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議題1 別紙1新規技術(1月受理分)の先進医療A又は先進医療Bへの振り分けについて(案) (1 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_48654.html
出典情報 先進医療会議(第139回 1/9)《厚生労働省》
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別紙1-1
様式第5号

先進医療の内容 (概要)
先進医療の名称:
ロルラチニブ耐性・不忍容 ALK 融合遺伝子陽性肺がんに対するギルテリチニブ療法
適応症:
ロルラチニブ耐性・不忍容 ALK 融合遺伝子陽性の進行又は再発の非小細胞肺がん
内容:
(先進性)
本研究は、治療法が確立しておらずアンメットニーズのあるロルラチニブ耐性または忍
容性のない ALK 融合遺伝子陽性の進行又は再発の非小細胞肺癌を対象とし、これまで肺
がんにおける有効性が確かめられていないギルテリチニブを用いた治療方法の確立を目
指している。
(概要)
ALK 融合遺伝子陽性肺がん(ALK 肺がん)に対しては現在 5 種類の ALK 阻害薬が使用可能
だが、実臨床では効果と安全性の面で優れた第二世代 ALK 阻害薬であるアレクチニブが
用いられることがほとんどである。しかし、治療開始から数年以内に薬剤耐性となるた
め、二次治療としては第二世代 ALK 阻害薬であるブリグチニブ、もしくは第三世代 ALK 阻
害薬ロルラチニブが用いられる。
特にロルラチニブは他の ALK 阻害薬に耐性化を示す様々
な ALK 二次変異に対して有効性が確かめられている。一方でロルラチニブ治療後もやは
り薬剤耐性を生じるが、ロルラチニブに耐性化を生じる ALK 遺伝子変異に対して有効な
ALK 阻害薬は開発されていない。
我々は前臨床研究におけるギルテリチニブの有効性を独自に発見しており、ALK 融合遺伝
子陽性肺がんにおけるギルテリチニブの臨床開発を行う。ギルテリチニブは、再発又は難
治性の FLT3 遺伝子変異陽性の急性骨髄性白血病に保険適用を有することから、その安全
性と有効性が十分に確かめられた薬剤であり、肺がん患者に対する有害事象のプロファ
イルが予測しやすく、ドラッグリポジショニングが容易である。
(効果)
申請者は、前臨床研究において白血病に用いられるギルテリチニブが強い ALK 阻害効果
を持ち、ALK 肺がんに対して有効である可能性を発見した(Cancer Sci. 2023;114:43434354.)
。また、他グループからの前臨床の報告では、既存のすべての ALK 阻害薬に耐性を
示す ALK 遺伝子変異に対してギルテリチニブが強い阻害作用を示すことが報告されてい
る(Nat Commun. 2021;12:1261.)

(先進医療にかかる費用)
本技術に係る総費用は 20,924,842 円である。先進医療に係る費用は 19,912,392 円で、
このうち本研究に用いられるギルテリチニブはアステラス製薬より提供される。薬剤管
理料 2,074 円は研究費にて負担。よって先進医療にかかる患者負担は 0 円である。

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