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令和5年度（2023年度） 医療費（電算処理分）の 地域差分析 (67 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/content/iryohi_r05den.pdf |
| 出典情報 | 医療費の地域差分析 令和5年度（電算処理分） （2／28）《厚生労働省》 |
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補記
地域差の三要素/新三要素別寄与度について
＜本式の考え方について＞
•
今回用いた式（以下「本式」という。）は、年齢階級別診療種別医療費の全国平均からのか
い離を log(𝑥𝑖𝑗 / 𝑋𝑖𝑗 )： log(𝑦𝑖𝑗 / 𝑌𝑖𝑗 )： log(𝑧𝑖𝑗 / 𝑍𝑖𝑗 ) の比で按分して三要素に分解するという
考えに基づいている。
•
都道府県の𝑥𝑖𝑗 , 𝑦𝑖𝑗 , 𝑧𝑖𝑗 が全国平均𝑋𝑖𝑗 , 𝑌𝑖𝑗 , 𝑍𝑖𝑗 に近いときは、
log
𝑥𝑖𝑗
𝑋𝑖𝑗
𝑥𝑖𝑗
≒ 𝑋
𝑖𝑗
− 1,
𝑦𝑖𝑗
log 𝑌
𝑖𝑗
𝑦𝑖𝑗
≒ 𝑌
𝑖𝑗
− 1,
𝑧𝑖𝑗
log 𝑍
𝑖𝑗
𝑧𝑖𝑗
≒ 𝑍
𝑖𝑗
−1
となるため、本式は、概ね各要素の全国平均とのかい離率の比で按分したものと考えること
ができる。
【参考】log(𝑥𝑖𝑗 / 𝑋𝑖𝑗 )： log(𝑦𝑖𝑗 / 𝑌𝑖𝑗 )： log(𝑧𝑖𝑗 / 𝑍𝑖𝑗 ) の比で按分した場合と
各要素の全国平均とのかい離率の比で按分した場合の違いについて
𝑥
𝑝 = 𝑋𝑖𝑗 ,
𝑖𝑗
𝑦
𝑞 = 𝑌𝑖𝑗 ,
𝑖𝑗
𝑧
𝑟 = 𝑍𝑖𝑗 , 𝑉 = 𝑃𝑖 (𝑎𝑖𝑗 − 𝐴𝑖𝑗 )
𝑖𝑗
とする。V における１人当たり日数（＝受診率×１件当たり日数）の寄与度を二通り
の方法で計算すると、次の違いがある。
（A）各要素の全国平均とのかい離率との比で按分する場合
①１人当たり日数と１日当たり医療費の二要素に分解した場合の
１人当たり日数の寄与度：
𝑝𝑞 − 1
𝑉×
𝑝𝑞 − 1 + (𝑟 − 1)
②受診率、１件当たり日数、１日当たり医療費の三要素に分解した場合の
受診率と１件当たり日数の寄与度の和：
𝑝 − 1 + (𝑞 − 1)
𝑉×
𝑝 − 1 + 𝑞 − 1 + (𝑟 − 1)
⇒ ①と②が等しくならない。
（B）本式を用いる場合
①１人当たり日数と１日当たり医療費の二要素に分解した場合の
１人当たり日数の寄与度：
log 𝑝 𝑞
𝑉×
log 𝑝𝑞 + log 𝑟
②受診率、１件当たり日数、１日当たり医療費の三要素に分解した場合の
受診率と１件当たり日数の寄与度の和：
log 𝑝 + log 𝑞
𝑉×
log 𝑝 + log 𝑞 + log 𝑟
⇒ log 𝑝𝑞 ＝ log 𝑝 + log 𝑞
より、①と②は等しくなる。
以上により、（B）は（A）をより整合的に改善した式と考えられる。
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地域差の三要素/新三要素別寄与度について
＜本式の考え方について＞
•
今回用いた式（以下「本式」という。）は、年齢階級別診療種別医療費の全国平均からのか
い離を log(𝑥𝑖𝑗 / 𝑋𝑖𝑗 )： log(𝑦𝑖𝑗 / 𝑌𝑖𝑗 )： log(𝑧𝑖𝑗 / 𝑍𝑖𝑗 ) の比で按分して三要素に分解するという
考えに基づいている。
•
都道府県の𝑥𝑖𝑗 , 𝑦𝑖𝑗 , 𝑧𝑖𝑗 が全国平均𝑋𝑖𝑗 , 𝑌𝑖𝑗 , 𝑍𝑖𝑗 に近いときは、
log
𝑥𝑖𝑗
𝑋𝑖𝑗
𝑥𝑖𝑗
≒ 𝑋
𝑖𝑗
− 1,
𝑦𝑖𝑗
log 𝑌
𝑖𝑗
𝑦𝑖𝑗
≒ 𝑌
𝑖𝑗
− 1,
𝑧𝑖𝑗
log 𝑍
𝑖𝑗
𝑧𝑖𝑗
≒ 𝑍
𝑖𝑗
−1
となるため、本式は、概ね各要素の全国平均とのかい離率の比で按分したものと考えること
ができる。
【参考】log(𝑥𝑖𝑗 / 𝑋𝑖𝑗 )： log(𝑦𝑖𝑗 / 𝑌𝑖𝑗 )： log(𝑧𝑖𝑗 / 𝑍𝑖𝑗 ) の比で按分した場合と
各要素の全国平均とのかい離率の比で按分した場合の違いについて
𝑥
𝑝 = 𝑋𝑖𝑗 ,
𝑖𝑗
𝑦
𝑞 = 𝑌𝑖𝑗 ,
𝑖𝑗
𝑧
𝑟 = 𝑍𝑖𝑗 , 𝑉 = 𝑃𝑖 (𝑎𝑖𝑗 − 𝐴𝑖𝑗 )
𝑖𝑗
とする。V における１人当たり日数（＝受診率×１件当たり日数）の寄与度を二通り
の方法で計算すると、次の違いがある。
（A）各要素の全国平均とのかい離率との比で按分する場合
①１人当たり日数と１日当たり医療費の二要素に分解した場合の
１人当たり日数の寄与度：
𝑝𝑞 − 1
𝑉×
𝑝𝑞 − 1 + (𝑟 − 1)
②受診率、１件当たり日数、１日当たり医療費の三要素に分解した場合の
受診率と１件当たり日数の寄与度の和：
𝑝 − 1 + (𝑞 − 1)
𝑉×
𝑝 − 1 + 𝑞 − 1 + (𝑟 − 1)
⇒ ①と②が等しくならない。
（B）本式を用いる場合
①１人当たり日数と１日当たり医療費の二要素に分解した場合の
１人当たり日数の寄与度：
log 𝑝 𝑞
𝑉×
log 𝑝𝑞 + log 𝑟
②受診率、１件当たり日数、１日当たり医療費の三要素に分解した場合の
受診率と１件当たり日数の寄与度の和：
log 𝑝 + log 𝑞
𝑉×
log 𝑝 + log 𝑞 + log 𝑟
⇒ log 𝑝𝑞 ＝ log 𝑝 + log 𝑞
より、①と②は等しくなる。
以上により、（B）は（A）をより整合的に改善した式と考えられる。
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