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かみ合っている奥歯の数が多い患者の方が抗がん剤治療中に栄養状態が悪化するのはなぜか?～歯科や栄養を含む専門家チームの早期介入の有無が鍵～ (3 ページ)
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| 公開元URL | https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id1355.html |
| 出典情報 | 岡山大学 プレスリリース（2／28）《岡山大学病院》 |
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PRESS RELEASE
養状態が不良であったために、術前化学療法前の早期から歯科や栄養の専門家が介入していたと考
えられます。かみ合っている奥歯の数が少ない患者の群では、術前化学療法中の栄養管理が上手く
いき、栄養状態の悪化が抑えられたと考えられます。
＜社会的な意義＞
これらの研究結果から、術前の抗がん剤治療前の口腔内や全身の状態に関わらず、全ての患者に
対して、専門家のチームが早期から介入することが理想的であると考えられます（図 1 下）
。その
後の研究で、実際、多職種チームが早期に介入することにより、抗がん剤治療中の口内炎が軽症化
し、手術後の体重減少も抑えられることが確認されました。
がん患者の栄養不良を抑えることができれば、生命予後の改善にもつながると考えられます。
■論文情報
論 文 名：Association Between Change in Prognostic Nutritional Index During Neoadjuvant Therapy and
Dental Occlusal Support in Patients with Esophageal Cancer Under Neoadjuvant Therapy: A
Retrospective Longitudinal Pilot Study
掲 載 紙：Nutrients
著
者：Reiko Yamanaka-Kohno, Yasuhiro Shirakawa, Mami Inoue-Minakuchi, Aya Yokoi, Kazuhiro
Noma, Shunsuke Tanabe, Naoaki Maeda, Toshiyoshi Fujiwara, Manabu Morita, Daisuke
Ekuni
D O I：https://doi.org/10.3390/nu16244383
U R L：https://www.mdpi.com/2072-6643/16/24/4383
■研究資金
本研究は、独立行政法人日本学術振興会（JSPS）
「科学研究費助成事業」
（基盤研究(C)・16K11858、
研究代表：山中玲子）の支援を受けて実施しました。
また、本論文のオープンアクセス化は、文部科学省「オープンアクセス加速化事業」の取組み
の一環で実施している「インパクトの高い国際的な学術誌への APC 支援」による支援を受けて
います。
■補足・用語説明
1)
生命予後：病気の経過が命に与える影響のこと。
2)
PNI（Prognostic Nutritional Status）：予後推定栄養指数。主に外科手術患者において術後合併症
の発症を予測するため複数の指標を組み合わせて算出する指数。PNI = [10 × 血清アルブミン
(g/dL) + [0.005 × 総リンパ球数 (/mm3)] で計算する。低いと予後不良とされる。
3)
FTU（Functional Tooth Units）：機能歯ユニット。自分の歯だけではなく人工の歯も含めたすべ
ての機能する歯のかみ合わせを 0～12 で評価する。数値が高いほど機能する奥歯のかみ合わせの
数が多いことを表す。
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養状態が不良であったために、術前化学療法前の早期から歯科や栄養の専門家が介入していたと考
えられます。かみ合っている奥歯の数が少ない患者の群では、術前化学療法中の栄養管理が上手く
いき、栄養状態の悪化が抑えられたと考えられます。
＜社会的な意義＞
これらの研究結果から、術前の抗がん剤治療前の口腔内や全身の状態に関わらず、全ての患者に
対して、専門家のチームが早期から介入することが理想的であると考えられます（図 1 下）
。その
後の研究で、実際、多職種チームが早期に介入することにより、抗がん剤治療中の口内炎が軽症化
し、手術後の体重減少も抑えられることが確認されました。
がん患者の栄養不良を抑えることができれば、生命予後の改善にもつながると考えられます。
■論文情報
論 文 名：Association Between Change in Prognostic Nutritional Index During Neoadjuvant Therapy and
Dental Occlusal Support in Patients with Esophageal Cancer Under Neoadjuvant Therapy: A
Retrospective Longitudinal Pilot Study
掲 載 紙：Nutrients
著
者：Reiko Yamanaka-Kohno, Yasuhiro Shirakawa, Mami Inoue-Minakuchi, Aya Yokoi, Kazuhiro
Noma, Shunsuke Tanabe, Naoaki Maeda, Toshiyoshi Fujiwara, Manabu Morita, Daisuke
Ekuni
D O I：https://doi.org/10.3390/nu16244383
U R L：https://www.mdpi.com/2072-6643/16/24/4383
■研究資金
本研究は、独立行政法人日本学術振興会（JSPS）
「科学研究費助成事業」
（基盤研究(C)・16K11858、
研究代表：山中玲子）の支援を受けて実施しました。
また、本論文のオープンアクセス化は、文部科学省「オープンアクセス加速化事業」の取組み
の一環で実施している「インパクトの高い国際的な学術誌への APC 支援」による支援を受けて
います。
■補足・用語説明
1)
生命予後：病気の経過が命に与える影響のこと。
2)
PNI（Prognostic Nutritional Status）：予後推定栄養指数。主に外科手術患者において術後合併症
の発症を予測するため複数の指標を組み合わせて算出する指数。PNI = [10 × 血清アルブミン
(g/dL) + [0.005 × 総リンパ球数 (/mm3)] で計算する。低いと予後不良とされる。
3)
FTU（Functional Tooth Units）：機能歯ユニット。自分の歯だけではなく人工の歯も含めたすべ
ての機能する歯のかみ合わせを 0～12 で評価する。数値が高いほど機能する奥歯のかみ合わせの
数が多いことを表す。
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