よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料3-8 田島先生提出資料 (9 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00333.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(第80回 4/13)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する理事長声明

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行(パンデミック)は 2 年以上経過し
た現在も収束の兆しは見えず、最近ではオミクロン株の流行により感染者数が再び増加して、
医療体制にも多大な影響が生じております。

このような状況下でも、全国で COVID-19 の患者さんの治療とケアに、昼夜を問わず、医師、
看護師、医療職、介護職の皆さまが献身的に取り組まれておられることに、日本リハビリテ
ーション医学会理事長として、心から敬意を表するとともに感謝申し上げます。

日本リハビリテーション医学会では、リハビリテーション医学を「活動を育む医学」と再
定義し、急性期から回復期、そして生活期に至るまでの医療に取り組んでおります。急性期
の集中治療室(ICU)での肺炎に対する呼吸器のリハビリテーション治療から回復期の身体・
精神機能低下に対するリハビリテーション治療まで、COVID-19 の患者さんの治療とケアにリ
ハビリテーション医療は不可欠です。さらに、回復された COVID-19 の患者さんが元の生活に
戻るためには、そこからの「活動」を育み、そして生活期でも「活動」を維持しなければなり
ません。
特にご高齢の方やお体の不自由な方が COVID-19 で入院した場合、不用意な安静や不必要な
「活動」の低下により心身機能が低下し、自宅や元の施設に戻れなくなることがあることが
広く指摘されております。このため、心身機能が低下しやすいご高齢の方やお体の不自由な
方に、機能維持を目的としたリハビリテーション医療が必要に応じて十分に提供されること
が重要と考えます。そして、適切な感染症対策の上、リハビリテーション医学・医療に通じ
た医師が診察し、必要な教育を受けた実務経験豊かなリハビリテーション専門職が安全に配
慮しながら、それぞれの患者さんの特性を踏まえて、座位・立位を中心とした運動療法を積
極的に実施することが必要と考えます。
COVID-19 の入院患者さんは狭い病室内への隔離によって運動量や活動量が低下しやすいた
めに、隔離期間中であっても、発症早期から機能維持を目標とした適切なリハビリテーショ
ン治療を可能な限り実施していただきますよう、各医療機関での積極的な取り組みをお願い
いたします。また、COVID-19 から回復した患者さんを受け入れる後方支援医療機関あるいは
介護施設等でのリハビリテーション医療の継続とリハビリテーションマネジメントの実施を
決して疎かにされませんようにお願いいたします。
なお、医学会では COVID-19 の患者さんへの対応を含め、リハビリテーション医療を行う際
に必要な感染対策をまとめた『日本リハビリテーション医学会感染対策指針(COVID-19 含む)』
(2022 年 2 月 21 日)を発行いたしましたので、ぜひ活用して頂き、他の疾患の患者さんと同

1 / 2