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濵田構成員提出資料 (11 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25322.html |
出典情報 | 介護保険制度における福祉用具貸与・販売種目のあり方検討会(第3回 4/21)《厚生労働省》 |
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3)福祉用具貸与サービスは単品ではなく組み合わせで対応する事例も多い
福祉用具貸与品目において 1 位の「手すり(移動用)」は、軽度者から中等度に対応でき、また直立型か
ら平行棒タイプと種類も豊富であり、賃貸住宅などの住環境に左右されない移動ルートの確保という点で
も汎用性も高いため当然の結果とも捉えている。
また、福祉用具貸与においては「特殊寝台」や「車いす」「歩行器」の併用や、福祉用具購入対象である
「ポータブルトイレ」と組み合わせる事で、居宅生活で最も重要な課題となる移動手段を改善することにつ
ながり、結果として他のサービスを利用しなくても居宅生活を維持できているということも合わせて評価す
べきである。
さらに、併用している給付管理対象サービスで「家族による支援」に次いで「訪問診療等の医療サービス」
が 52.2%と半数を超えている事も注視すべきである。医療系サービスが中心となるガン末期の利用者等
への支援の場などで想定されるケースである。「居宅療養管理指導」や「訪問診療等の医療サービス」を
利用する場合に、最も利用している品目が「特殊寝台」という事からも、そのことが推察される。
これらのことから、給付管理上では福祉用具貸与サービスの単独利用であるが、実態としては多様な福
祉用具の選定や組み合わせによる効果の検討や、利用実態の把握(モニタリング)や給付管理外サービ
ス等との調整・仲介という複雑なケアマネジメント支援を介護支援専門員が展開していることが明らかにな
った。
4)利用者の状態に応じて変更可能な福祉用具サービスの特性を留意すべき
今回の調査において「手すり(移動用)」がもっとも多く使われているのは、3)で記述した他の福祉用具と
の組み合わせの使い勝手の良い事が理由と考えられるが、その使い勝手の良さを支えているのは豊富な
用具のバリエーションである。
他の福祉用具にも共通するが同一のカテゴリーとは言え、その品目の中には多様な商品がある。その
選定や状態に応じた変更等は、単に福祉用具の特性だけでなく、利用者の居宅での生活様式や心身の
機能の変化によって適切に選択していく必要がある。特に高齢者の生活は、季節の変化や疾患の進行な
ど多様な要因で常に変化していく可能性が高い。かかりつけ医や医療・保健・福祉の専門職の関わりを
常に調整し、客観的な視点から状態把握を行う介護支援専門員によるケアマネジメントの重要性は、結果
として給付管理上の福祉用具貸与サービス単独の利用だとしても、決して軽んじるべきではない。
以上
10
©Japan Care Manager Association
福祉用具貸与品目において 1 位の「手すり(移動用)」は、軽度者から中等度に対応でき、また直立型か
ら平行棒タイプと種類も豊富であり、賃貸住宅などの住環境に左右されない移動ルートの確保という点で
も汎用性も高いため当然の結果とも捉えている。
また、福祉用具貸与においては「特殊寝台」や「車いす」「歩行器」の併用や、福祉用具購入対象である
「ポータブルトイレ」と組み合わせる事で、居宅生活で最も重要な課題となる移動手段を改善することにつ
ながり、結果として他のサービスを利用しなくても居宅生活を維持できているということも合わせて評価す
べきである。
さらに、併用している給付管理対象サービスで「家族による支援」に次いで「訪問診療等の医療サービス」
が 52.2%と半数を超えている事も注視すべきである。医療系サービスが中心となるガン末期の利用者等
への支援の場などで想定されるケースである。「居宅療養管理指導」や「訪問診療等の医療サービス」を
利用する場合に、最も利用している品目が「特殊寝台」という事からも、そのことが推察される。
これらのことから、給付管理上では福祉用具貸与サービスの単独利用であるが、実態としては多様な福
祉用具の選定や組み合わせによる効果の検討や、利用実態の把握(モニタリング)や給付管理外サービ
ス等との調整・仲介という複雑なケアマネジメント支援を介護支援専門員が展開していることが明らかにな
った。
4)利用者の状態に応じて変更可能な福祉用具サービスの特性を留意すべき
今回の調査において「手すり(移動用)」がもっとも多く使われているのは、3)で記述した他の福祉用具と
の組み合わせの使い勝手の良い事が理由と考えられるが、その使い勝手の良さを支えているのは豊富な
用具のバリエーションである。
他の福祉用具にも共通するが同一のカテゴリーとは言え、その品目の中には多様な商品がある。その
選定や状態に応じた変更等は、単に福祉用具の特性だけでなく、利用者の居宅での生活様式や心身の
機能の変化によって適切に選択していく必要がある。特に高齢者の生活は、季節の変化や疾患の進行な
ど多様な要因で常に変化していく可能性が高い。かかりつけ医や医療・保健・福祉の専門職の関わりを
常に調整し、客観的な視点から状態把握を行う介護支援専門員によるケアマネジメントの重要性は、結果
として給付管理上の福祉用具貸与サービス単独の利用だとしても、決して軽んじるべきではない。
以上
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©Japan Care Manager Association