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○【先進医療会議】新規技術(6月受理分)の先進医療A又は先進医療Bへの振り分けについて(案)別紙1 (1 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000205617_00047.html |
出典情報 | 先進医療会議(第111回先進医療会議、第134回先進医療技術審査部会 6/9)《厚生労働省》 |
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別紙1-1
様式第5号
先進医療の内容 (概要)
先進医療の名称:子宮内膜胚受容期検査(ERPeak)
適応症:胚移植を受ける不妊症患者(これまで反復して着床・妊娠に至らないものに限る)
内容:
(先進性)
子宮内膜が胚の着床を受け入れられる状態(すなわち受容期)にある短い期間のことを、着床の
窓といい、これまでは主に病理組織学的により評価されてきたが、正確に着床の窓を捉えること
は困難であった。近年の遺伝子解析技術の進歩によって、子宮内膜の遺伝子発現パターンを用い
て、着床の窓を推測できるようになり、子宮内膜受容能検査が開発された。2011 年にスペイン
Igenomics 社の Endometrial receptivity array (ERA)が検査可能となり、病理組織学的評価より
優れていることを示した。また、ドナー卵子による胚移植不成功の患者に ERA 検査を行い、着
床の窓が開いている時期に合わせた胚移植(pET,personalized ET)を行ったところ、有意に臨
床的妊娠率が上昇した。これら一連の報告はこれまでの生殖医療の発展の中でも極めて重要なも
のであるが、更なる診断精度向上が求められている。
最近アメリカ Cooper Surgical 社の ERPeakSM 検査が本邦でも施行可能となった。ERA は
next-generation sequencing を用いて解析しているが、ERPeakSM では RT-qPCR を用いており、
また ERA は 248 の解析遺伝子数であるのに対し、ERPeakSM は着床の窓の鍵となる 48 の遺伝
子に的を絞ることで、ノイズが少なくなり、診断精度向上を期待でき、実際に再検査率が低いと
される。
そこで本研究は、新たな子宮内膜胚受容能検査である ERPeakSM 検査の結果をもとに行なった
pET が妊娠予後改善に寄与するかを検討し、新たな子宮内膜胚受容期検査の有効性を検証するこ
とを目的とする。
(概要)
1) 対象:反復着床不全の患者、また卵巣機能不全や高齢など貴重胚移植予定患者にも適応とす
る。
2) 実施方法:通常診療として実施されるホルモン補充による凍結融解胚移植のプロトコール通
りに内膜環境を整え、黄体ホルモン補充開始日を P+0 とすると、着床の窓の期間に発現する
Receptive 遺伝子があるとされる P+5 にエンドサクション(八光)等による内膜採取を行う。
ERPeakSM の結果判定は、pre-receptive(受容期前)、receptive(受容期)、post-receptive(受容
期後)、non-receptive(非受容期)の 4 段階評価であり、その ERPeakSM 解析結果をもとに、次
周期以降に着床の窓に合わせた胚移植(personalized embryo transfer, pET)を施行し、妊娠
の有無を判定する。
3) 分析結果の評価とその後の移植計画策定
この手技を用いた群と用いなかった患者群を比較し、その臨床的妊娠率、生産率等を比較す
る。
(効果)
胚移植あたりの臨床妊娠率、生産率の上昇および流産率の低下
1
様式第5号
先進医療の内容 (概要)
先進医療の名称:子宮内膜胚受容期検査(ERPeak)
適応症:胚移植を受ける不妊症患者(これまで反復して着床・妊娠に至らないものに限る)
内容:
(先進性)
子宮内膜が胚の着床を受け入れられる状態(すなわち受容期)にある短い期間のことを、着床の
窓といい、これまでは主に病理組織学的により評価されてきたが、正確に着床の窓を捉えること
は困難であった。近年の遺伝子解析技術の進歩によって、子宮内膜の遺伝子発現パターンを用い
て、着床の窓を推測できるようになり、子宮内膜受容能検査が開発された。2011 年にスペイン
Igenomics 社の Endometrial receptivity array (ERA)が検査可能となり、病理組織学的評価より
優れていることを示した。また、ドナー卵子による胚移植不成功の患者に ERA 検査を行い、着
床の窓が開いている時期に合わせた胚移植(pET,personalized ET)を行ったところ、有意に臨
床的妊娠率が上昇した。これら一連の報告はこれまでの生殖医療の発展の中でも極めて重要なも
のであるが、更なる診断精度向上が求められている。
最近アメリカ Cooper Surgical 社の ERPeakSM 検査が本邦でも施行可能となった。ERA は
next-generation sequencing を用いて解析しているが、ERPeakSM では RT-qPCR を用いており、
また ERA は 248 の解析遺伝子数であるのに対し、ERPeakSM は着床の窓の鍵となる 48 の遺伝
子に的を絞ることで、ノイズが少なくなり、診断精度向上を期待でき、実際に再検査率が低いと
される。
そこで本研究は、新たな子宮内膜胚受容能検査である ERPeakSM 検査の結果をもとに行なった
pET が妊娠予後改善に寄与するかを検討し、新たな子宮内膜胚受容期検査の有効性を検証するこ
とを目的とする。
(概要)
1) 対象:反復着床不全の患者、また卵巣機能不全や高齢など貴重胚移植予定患者にも適応とす
る。
2) 実施方法:通常診療として実施されるホルモン補充による凍結融解胚移植のプロトコール通
りに内膜環境を整え、黄体ホルモン補充開始日を P+0 とすると、着床の窓の期間に発現する
Receptive 遺伝子があるとされる P+5 にエンドサクション(八光)等による内膜採取を行う。
ERPeakSM の結果判定は、pre-receptive(受容期前)、receptive(受容期)、post-receptive(受容
期後)、non-receptive(非受容期)の 4 段階評価であり、その ERPeakSM 解析結果をもとに、次
周期以降に着床の窓に合わせた胚移植(personalized embryo transfer, pET)を施行し、妊娠
の有無を判定する。
3) 分析結果の評価とその後の移植計画策定
この手技を用いた群と用いなかった患者群を比較し、その臨床的妊娠率、生産率等を比較す
る。
(効果)
胚移植あたりの臨床妊娠率、生産率の上昇および流産率の低下
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