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資料1 直近の感染状況等の分析と評価 (5 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00348.html |
出典情報 | 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(第88回 6/23)《厚生労働省》 |
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≪参考:オミクロン株の特徴に関する知見≫
【感染性・伝播性】オミクロン株はデルタ株に比べ、世代時間が約2日(デルタ株は約5日)に短縮、倍加時間と潜伏期間も短縮し、感染後の再感染
リスクや二次感染リスクが高く、感染拡大の速度も非常に速いことが確認されている。なお、報告されているデータによれば、これまでの株と同
様に発症前の伝播は一定程度起きていると考えられる。
【感染の場・感染経路】国内では、多くの感染がこれまでと同様の機会(換気が不十分な屋内や飲食の機会等)で起きており、感染経路もこれまで
と同様、飛沫が粘膜に付着することやエアロゾルの吸入、接触感染等を介していると考えられている。
【重症度】オミクロン株による感染はデルタ株に比べて相対的に入院のリスク、重症化のリスクが低いことが示されているが、現時点で分析された
オミクロン株による感染の致命率は、季節性インフルエンザの致命率よりも高いと考えられる。また、肺炎の発症率についても季節性インフルエ
ンザよりも高いことが示唆されているが、限られたデータであること等を踏まえると、今後もさまざまな分析による検討が必要。今回の感染拡大
における死亡者は、昨年夏の感染拡大と比べ、80歳以上の占める割合が高くなっている。例えば、感染する前から高齢者施設に入所している
利用者が感染し、基礎疾患の悪化等の影響で死亡するなど、新型コロナウイルス感染症が直接の死因でない事例も少なくないことが報告され
ている。高齢の感染者や基礎疾患を有する感染者の基礎疾患の増悪や、心不全や誤嚥性肺炎等の発症にも注意が必要。
【ウイルスの排出期間】オミクロン株感染症例におけるウイルスの排出は、時間の経過とともに減少する。有症状者では、発症日から10日目以降
において、排出する可能性が低くなることが示された。なお、無症状者では、診断日から8日目以降において排出していないことが示された。
【ワクチン効果】初回免疫によるオミクロン株感染に対する感染予防効果や発症予防効果は著しく低下する。入院予防効果については、半年間は
一定程度保たれているものの、その後50%以下に低下することが報告されている。一方で、3回目接種によりオミクロン株感染に対する感染予
防効果、発症予防効果や入院予防効果が回復することや、3回目接種後のワクチン効果の減衰についても海外から報告されている。
【BA.2系統】現在は、BA.1系統からBA.2系統へ概ね置き換わった。世界的にはBA.2系統への置き換わりがある中で、感染者数の増加が見られ
たが、現在は減少傾向となっている。なお、BA.2系統はBA.1系統との比較において、実効再生産数及び二次感染リスク等の分析から、感染性
がより高いことが示されている。BA.2系統の世代時間は、BA.1系統と比べ15%短く、実効再生産数は26%高いことが示された。BA.1系統とBA.
2系統との重症度の比較については、実際の入院及び重症化リスクに関する差は見られないとも報告されている。また、英国の報告では、ワク
チンの予防効果にも差がないことが示されている。
【XE 、BA.4、BA.5及びBA.2.12.1系統】世界におけるBA.2.12.1系統、BA.4系統及びBA.5系統の占める割合が増加しており、これらの系統はBA.
2系統と比較して感染者増加の優位性が示唆されている。
・ BA.2.12.1系統、BA.4系統及びBA.5系統:WHOレポートでは、複数の国から集積した知見によると、BA.2.12.1系統、 BA.4系統及びBA.5系統
に関して、既存のオミクロン株と比較した重症度の上昇は見られないとしている。BA.4系統及びBA.5系統については、一部の国や地域で検
出割合が増加し、BA.2系統からの置き換わりが進んでいる。
・ XE系統(BA.1系統とBA.2系統の組換え体):WHOレポートによれば、BA.2系統に比べて市中での感染者の増加する速度が10%程度高いと
報告されているが、世界における感染者数は減少を続けている。
BA.2.12.1系統、BA.4系統、BA.5系統及びXE系統は全て検疫で検出されている。ゲノムサーベイランスによると、引き続き国内ではBA.2系統
が主流であるが、BA.2.12.1系統、BA.4系統及びBA.5系統については今後、検出割合が増加する可能性もある。ウイルスの特性について、引
き続き、諸外国の状況や知見を収集・分析するとともに、ゲノムサーベイランスによる監視を続けていくことが必要としている。
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【感染性・伝播性】オミクロン株はデルタ株に比べ、世代時間が約2日(デルタ株は約5日)に短縮、倍加時間と潜伏期間も短縮し、感染後の再感染
リスクや二次感染リスクが高く、感染拡大の速度も非常に速いことが確認されている。なお、報告されているデータによれば、これまでの株と同
様に発症前の伝播は一定程度起きていると考えられる。
【感染の場・感染経路】国内では、多くの感染がこれまでと同様の機会(換気が不十分な屋内や飲食の機会等)で起きており、感染経路もこれまで
と同様、飛沫が粘膜に付着することやエアロゾルの吸入、接触感染等を介していると考えられている。
【重症度】オミクロン株による感染はデルタ株に比べて相対的に入院のリスク、重症化のリスクが低いことが示されているが、現時点で分析された
オミクロン株による感染の致命率は、季節性インフルエンザの致命率よりも高いと考えられる。また、肺炎の発症率についても季節性インフルエ
ンザよりも高いことが示唆されているが、限られたデータであること等を踏まえると、今後もさまざまな分析による検討が必要。今回の感染拡大
における死亡者は、昨年夏の感染拡大と比べ、80歳以上の占める割合が高くなっている。例えば、感染する前から高齢者施設に入所している
利用者が感染し、基礎疾患の悪化等の影響で死亡するなど、新型コロナウイルス感染症が直接の死因でない事例も少なくないことが報告され
ている。高齢の感染者や基礎疾患を有する感染者の基礎疾患の増悪や、心不全や誤嚥性肺炎等の発症にも注意が必要。
【ウイルスの排出期間】オミクロン株感染症例におけるウイルスの排出は、時間の経過とともに減少する。有症状者では、発症日から10日目以降
において、排出する可能性が低くなることが示された。なお、無症状者では、診断日から8日目以降において排出していないことが示された。
【ワクチン効果】初回免疫によるオミクロン株感染に対する感染予防効果や発症予防効果は著しく低下する。入院予防効果については、半年間は
一定程度保たれているものの、その後50%以下に低下することが報告されている。一方で、3回目接種によりオミクロン株感染に対する感染予
防効果、発症予防効果や入院予防効果が回復することや、3回目接種後のワクチン効果の減衰についても海外から報告されている。
【BA.2系統】現在は、BA.1系統からBA.2系統へ概ね置き換わった。世界的にはBA.2系統への置き換わりがある中で、感染者数の増加が見られ
たが、現在は減少傾向となっている。なお、BA.2系統はBA.1系統との比較において、実効再生産数及び二次感染リスク等の分析から、感染性
がより高いことが示されている。BA.2系統の世代時間は、BA.1系統と比べ15%短く、実効再生産数は26%高いことが示された。BA.1系統とBA.
2系統との重症度の比較については、実際の入院及び重症化リスクに関する差は見られないとも報告されている。また、英国の報告では、ワク
チンの予防効果にも差がないことが示されている。
【XE 、BA.4、BA.5及びBA.2.12.1系統】世界におけるBA.2.12.1系統、BA.4系統及びBA.5系統の占める割合が増加しており、これらの系統はBA.
2系統と比較して感染者増加の優位性が示唆されている。
・ BA.2.12.1系統、BA.4系統及びBA.5系統:WHOレポートでは、複数の国から集積した知見によると、BA.2.12.1系統、 BA.4系統及びBA.5系統
に関して、既存のオミクロン株と比較した重症度の上昇は見られないとしている。BA.4系統及びBA.5系統については、一部の国や地域で検
出割合が増加し、BA.2系統からの置き換わりが進んでいる。
・ XE系統(BA.1系統とBA.2系統の組換え体):WHOレポートによれば、BA.2系統に比べて市中での感染者の増加する速度が10%程度高いと
報告されているが、世界における感染者数は減少を続けている。
BA.2.12.1系統、BA.4系統、BA.5系統及びXE系統は全て検疫で検出されている。ゲノムサーベイランスによると、引き続き国内ではBA.2系統
が主流であるが、BA.2.12.1系統、BA.4系統及びBA.5系統については今後、検出割合が増加する可能性もある。ウイルスの特性について、引
き続き、諸外国の状況や知見を収集・分析するとともに、ゲノムサーベイランスによる監視を続けていくことが必要としている。
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