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小児の原因不明の急性肝炎について(令和4年7月1日報道発表) (2 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26578.html |
出典情報 | 小児の原因不明の急性肝炎について(7/1)《厚生労働省》 |
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(別添1)
【小児の原因不明の急性肝炎の入院症例の報告数(2021 年 10 月以降、6月 30 日 10 時ま
での報告状況)(※1)】
②の可能性
累積件数
肝移植
67
0
例
SARS-CoV-2
アデノウイルス
PCR 検査陽性
PCR 検査陽性
5
5(※2、3)
※1:2021 年 10 月から遡って症例報告を求めているので、全てが4月以降の症例でない
ことや既に退院した者も含まれていることに留意が必要である。疫学的関連例は0例。
※2:アデノウイルス陽性例(2件)は、英国等で報告されているアデノウイルス 41 型
ではなく、アデノウイルス1型及び2型(地方衛生研究所におけるウイルス遺伝子の部
分配列解析による精密検査結果)。
アデノウイルス陽性例(3件)は、病院の検査で陽性、地方衛生検査所の検査では、陰
性となり、アデノウイルスの型は判明せず。
※3:このほか、7件は、地方衛生研究所において検体の精密検査中。
(参考1:急性肝炎)
・
急性肝炎は、症状が現われない人や、食欲不振、全身倦怠感、悪心・嘔吐、右季肋部痛、濃色
尿、下痢などが見られ、黄疸も認められるようになる。
・
日本肝移植学会の肝移植症例登録報告では急性肝不全として、HBV、薬剤性、自己免疫性肝炎、ウ
イルス性(非 HBV)
、原因不明、その他、等に分類される。2018 年から 2020 年の3年間の小児肝移
植の事例数は、41 例。うち、ウイルス性(非 HBV)2例、原因不明 36 例、新生児ヘモクロマトー
シス1例、その他2例。
・
急性肝炎の原因ウイルスによって異なり、経口感染、血液感染、母子感染、性感染などがある。
治療はいずれの急性肝炎でも対処療法のみであるが、劇症肝炎の場合には血漿交換、人工肝補助療
法、肝移植などの特殊治療が必要となる場合がある。
出典:国立感染症研究所
IDWR 2002 年第3号
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/2403-hv.html
出典:日本肝移植学会・肝移植症例登録報告(一部改訂)
http://jlts.umin.ac.jp/images/annual/JLTSRegistry2020.pdf
(参考2:アデノウイルスについて)
・
アデノウイルス科マストアデノウイルス属に属するヒトアデノウイルスは、エンベロープを持た
ない2本鎖 DNA ウイルスであり、物理化学的に比較的安定である。現在 A-G の7種に分類され、
80 を超える型が存在している。
・
アデノウイルスは、 急性上気道炎などの呼吸器疾患、 流行性角結膜炎などの眼疾患、 感染性胃
腸炎などの消化器疾患を起こす。また、出血性膀胱炎、尿道炎などの泌尿器疾患、さらに肝炎など
も起こす。アデノウイルス肝炎はアデノウイルス感染症の中では比較的稀な疾患であるが、 臓器
【小児の原因不明の急性肝炎の入院症例の報告数(2021 年 10 月以降、6月 30 日 10 時ま
での報告状況)(※1)】
②の可能性
累積件数
肝移植
67
0
例
SARS-CoV-2
アデノウイルス
PCR 検査陽性
PCR 検査陽性
5
5(※2、3)
※1:2021 年 10 月から遡って症例報告を求めているので、全てが4月以降の症例でない
ことや既に退院した者も含まれていることに留意が必要である。疫学的関連例は0例。
※2:アデノウイルス陽性例(2件)は、英国等で報告されているアデノウイルス 41 型
ではなく、アデノウイルス1型及び2型(地方衛生研究所におけるウイルス遺伝子の部
分配列解析による精密検査結果)。
アデノウイルス陽性例(3件)は、病院の検査で陽性、地方衛生検査所の検査では、陰
性となり、アデノウイルスの型は判明せず。
※3:このほか、7件は、地方衛生研究所において検体の精密検査中。
(参考1:急性肝炎)
・
急性肝炎は、症状が現われない人や、食欲不振、全身倦怠感、悪心・嘔吐、右季肋部痛、濃色
尿、下痢などが見られ、黄疸も認められるようになる。
・
日本肝移植学会の肝移植症例登録報告では急性肝不全として、HBV、薬剤性、自己免疫性肝炎、ウ
イルス性(非 HBV)
、原因不明、その他、等に分類される。2018 年から 2020 年の3年間の小児肝移
植の事例数は、41 例。うち、ウイルス性(非 HBV)2例、原因不明 36 例、新生児ヘモクロマトー
シス1例、その他2例。
・
急性肝炎の原因ウイルスによって異なり、経口感染、血液感染、母子感染、性感染などがある。
治療はいずれの急性肝炎でも対処療法のみであるが、劇症肝炎の場合には血漿交換、人工肝補助療
法、肝移植などの特殊治療が必要となる場合がある。
出典:国立感染症研究所
IDWR 2002 年第3号
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/2403-hv.html
出典:日本肝移植学会・肝移植症例登録報告(一部改訂)
http://jlts.umin.ac.jp/images/annual/JLTSRegistry2020.pdf
(参考2:アデノウイルスについて)
・
アデノウイルス科マストアデノウイルス属に属するヒトアデノウイルスは、エンベロープを持た
ない2本鎖 DNA ウイルスであり、物理化学的に比較的安定である。現在 A-G の7種に分類され、
80 を超える型が存在している。
・
アデノウイルスは、 急性上気道炎などの呼吸器疾患、 流行性角結膜炎などの眼疾患、 感染性胃
腸炎などの消化器疾患を起こす。また、出血性膀胱炎、尿道炎などの泌尿器疾患、さらに肝炎など
も起こす。アデノウイルス肝炎はアデノウイルス感染症の中では比較的稀な疾患であるが、 臓器