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資料1 健診項目について (6 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26980.html
出典情報 第4期特定健診・特定保健指導の見直しに関する検討会 健康増進に係る科学的な知見を踏まえた技術的事項に関するワーキング・グループ(第4回 7/25)《厚生労働省》
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3.新しい健診項目・手技について
第3回技術的事項WGのまとめ

【血液検査について】


脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)、高感度CRP、脂質の詳細検査の3つの検査は、ある程度有用な検査
であることについて、異論は少ないと考えられ、前向き研究としては、循環器疾患の発症との関連を報告されてい
るが、結果が一致しなかったり、基幹項目である血圧、脂質、喫煙、糖尿病で調整をすると、かなり効果が減弱し
てしまうため、全員に実施する検査としては現実的ではないと考えられる。



加えて、どのような対象者に検査を実施すれば、より効果的であるかについてのエビデンスに乏しい。また、測定
後の結果に応じた対処法をどうするかということをセットで検討しなければならない。

【生理検査について】


上下肢脈波伝播速度(baPWV)、心臓足首血管指数(CAVI)、上下肢血圧比(ABI)等が候補とし
て考えられるが、ハザード比が一般集団で2を超えない程度であることに加え、基幹項目で調整するとかなり効果
が減弱するという結果であったため、全員に実施する検査としては現実的ではないと考えられる。

【指先採血について】


非接触型の検査として、指先での採血を用いた在宅検査のキットがあり、健康診断の場で同時採血をした場
合の各検査項目の相関係数は、概ね0.8~0.9と高かったが、空腹時血糖のように相関がやや弱い項目も認め
た。これに加えて、検体の処理が不適切であること等により、再検査となるケースが一定程度生じる問題も認めた。



以上のような点を踏まえると、現時点で、特定健診における血液検査として実施することは難しいと考えられ、
今後の測定精度の改善や、採血に係る処理方法の簡便化等を踏まえて、検討することとしてはどうか。
今後の方向性(案)

○ 新しい健診項目や手技についても、引き続きエビデンスの収集等を継続し、様々な観点から検討することとして
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はどうか。