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新型コロナウイルス感染症サーベイランス週報 発生動向の状況把握 2022年第29週(7月18日-7月24日、7月26日現在) (2 ページ)

公開元URL https://www.niid.go.jp/niid/images/epi/PDF/COVID-19_2022_w29.pdf
出典情報 新型コロナウイルス感染症サーベイランス週報 発生動向の状況把握 2022年第29週(7月18日-7月24日、7月26日現在)(8/1)《国立感染症研究所》
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増加した。直近の週では、レベルとしては、中等症以上は1700例強、重症の症例は800 例強であった。
なお、年齢群別では、中等症以上では、全ての年齢群で増加し、重症の症例では、0~4 歳を除いて全て
の年齢群で微増~増加した。また、中等症以上では、5~9 歳と 80 歳以上では第 5 波のピークレベル
を上回っており、重症では、40~59 歳と60~79 歳以外の年齢群では、第 5 波のピークレベルを上
回っている。なお、直近の週は過小評価されている場合があり、前週との比較においては、遅れ報告を
考慮するのが重要である。
入院中の入院者数・重症患者数においては、入院者数は第 21~24週は減少傾向であったが、第 25 週
以降は増加した。重症例は、第 25 週以降は微増~増加している。新規症例の発生から長いタイムラグ
が想定される死亡者数においては、第 27 週は増加、第 28週は増加、第 29週は増加、であった。また、
NPO 法人日本 ECMOnet が集計する Extracorporeal Membrane Oxygenation(ECMO)・
人工呼吸器装着の開始数においては、いずれも低いレベルで推移しているが、直近の週は、人工呼吸器
の開始数・ECMO の開始数はそれぞれ29例と3例であった。
直近の週の年齢群別新規症例報告数のレベル(各年代の人口 10 万対新規症例報告数)は、人口 10 万
対257~1709人であった。人口当たり新規症例報告数としては、10~14歳が最多で、70 代が最も
低かった。第 29週では、人口 10 万対新規症例報告数の上位 3 位は、10~14 歳、5~9 歳、20 代で
あった。なお新規症例報告数が最も多い年代は、20 代であった。
前週比は、第 25週は1.1、第 26週は1.5、第 27週は 2.0、第 28週は1.9、第 29週は1.3であっ
た。年代ごとの前週比は、第 29 週は中央値:1.36、範囲:1.16〜1.40倍であった。また、直近の週は
過小評価される傾向があり、7 月 26 日現在の第 29 週の値と 7 月 19 日現在の第 28 週の値を比
較すると、中央値:1.65、範囲:1.44〜1.80倍であった。
小児の傾向としては、0~4 歳、5~9 歳、10~14 歳(0~14 歳は、報告された全症例の 22%)の人
口 10 万対新規症例報告数はそれぞれ 1,003、1,662、1,709 であった。第 29 週は、15~19 歳(全
症例の7.4%、人口 10 万対新規症例報告数は 1,319)が、0~4 歳を上回った。直近の週の遅れを考
慮した前週比は、14 歳以下では、1.44~1.54で、15~19歳では1.56であった。
遅れ報告を考慮した、人口 10 万対新規症例報告数の前週差としては、第 27 週は、全ての年齢群で増
加し、30 代以下の年齢群では人口10 万対 170 人強の増加を認めた。第 28週も、全ての年齢群で増
加し(84から 583 人)、50 代以下の年齢群では人口10 万対200人強の増加を認めた。第 29週も、
全ての年齢群で増加し(102から603人)、50 代以下の年齢群では人口10 万対280人強の増加を認
めた。
地域別:遅れ報告を考慮した、HER-SYS・自治体公表の前週比においては、第 25週には、北海道、東
北、北陸以外の地域で1を上回り、第 26週は、北海道以外、全ての地域で1を上回った。第 27 週は、全
ての地域で1を上回り、第 28 週も、全ての地域で1.5 を上回った(東北、関東、東海、近畿で 2 以上)。
第 29週は、全ての地域で1を上回ったが、2 を上回った地域は、北海道のみであった。
第 29週の人口 10 万対新規症例報告数のレベルとしては、HER-SYS・自治体公開情報ともに、全て
の地域で410 人を上回っている。HER-SYS ベースと自治体公開情報ベースの流行曲線は、北海道を
除いて全ての地域で過去最大のピークレベルとなっている。全症例の58~61%を関東と近畿が占め
ている。関東は、第 27 週は37~39%、第 28、29週は、38~41%であった。近畿は、第 12~27週
は 2 割弱であったが、第 28、29週は、19~20%であった。
遅れ報告を考慮した、人口 10 万対新規症例報告数の前週差としては、第 27 週では、全ての地域で人
口 10 万対25 人以上の増加となり、関東、東海、近畿、九州、沖縄県では人口 10 万対 100 人を超え
る増加となった。第 28週では、全ての地域で人口 10 万対80人以上の増加となり、北海道以外では人
口 10 万対 110 人を超える増加となった。第 29週では、全ての地域で人口 10 万対170人以上の増
加となり、中国と四国以外では人口 10 万対200 人を超える増加となった。なお、沖縄県では第 25週
以降は増加傾向であり、第29週は人口 10 万対380人以上の前週差で増加した。
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