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○先進医療Bの総括報告書に関する評価について資料 先-3 (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000205617_00049.html
出典情報 先進医療会議(第113回 8/4)《厚生労働省》
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第Ⅱ相部分では、ニボルマブ単剤療法群(A群)、ニボルマブ+ドセタキセル併用療法
群(B群)の各群50例ずつが登録され、治療非施行例(各群1例)を除く、各群49例が解
析対象となった。有効性の主要評価項目である6ヶ月無増悪生存割合は、イベント数はそ
れぞれA群29例、B群16例、6ヶ月無増悪生存割合とその80%CIはそれぞれA群22.4%[13.2,
33.2]、B群64.4%[53.4, 73.5]であり、事前に目標として設定した閾値6ヶ月無増悪生存
割合20%を上回っていた。安全性の結論と合わせて、第Ⅱ相試験から第Ⅲ相試験へ進むこ
との妥当性が確認された。
第Ⅲ相部分では、A群に66例、B群に65例、合計131例が登録され、治療非施行例(各群
1例)を除くA群65例、B群64例が安全性の解析対象、不適格例(A群1例)を除く各群64
例が有効性の解析対象とされた。
主要評価項目である全生存期間は、イベント数はA群42例(65.6%)、B群33例(51.6%)
で、生存期間中央値及びその95%CIはA群14.7ヶ月[11.4, 18.7]、B群23.1ヶ月[16.7, -]
であった。層別ログランク検定結果はp=0.0310であり、試験治療であるB群は標準治療で
あるA群よりも全生存期間を統計学的に有意に改善した(有意水準α=片側5%)。副次評価
項目である無増悪生存期間及び奏効割合においても、試験治療であるB群は標準治療であ
るA群に対し、統計学的に有意に改善した。
[安全性の評価結果]
第Ⅱ相部分の安全性の主要評価項目であるGrade 3以上肺臓炎発生割合(12週以内)と
その80%CIは、A群12.2%[6/49例, 80%CI 6.6, 20.5]、B群12.2%[6/49例, 80%CI 6.6, 20.5]
であった(ただし、A群の6例中5例、B群の6例は実際には肺臓炎は発生していないが、事
前に定められた規定に基づき、登録からの観察期間が12週未満であることにより集計上
イベントが発生したものとしてカウントされている)。第Ⅲ相への移行条件として、信頼
区間下限値が許容限界(閾値)を7%を上回らないこととされており、信頼区間下限値が
6.6%であったことからその条件を満たした。
第Ⅲ相部分では、安全性の副次評価項目である有害事象発生割合を評価した。発生頻
度が高い有害事象としては、A群では、低アルブミン血症33例(50.8%)、倦怠感20例
(30.8%)、貧血17例(26.2%)、クレアチニン増加17例(26.2%)、B群では、好中球数減少
60例(93.8%)、白血球減少57例(89.1%)、貧血46例(71.9%)等の血液毒性のほか、低ア
ルブミン血症43例(67.2%)、倦怠感37例(57.8%)、食欲不振31例(48.4%)がみられた。
重篤な有害事象はA群では11例(16.9%)、B群では14例(21.9%)に発生した。Grade 4
の事象として、A群で眼内炎1件(1.5%)、敗血症1件(1.5%)、CPK増加1件(1.5%)、再発
非小細胞肺癌1件(1.5%)、頭蓋内腫瘍出血1件(1.5%)、脳卒中1件(1.5%)、B群で再発非
小細胞肺癌2件(3.1%)、重症筋無力症1件(1.6%)、肝機能障害1件(1.6%)が発生した。
なお、重篤な有害事象のうち、Grade3以上の肺臓炎は、A群では2例(3.1%)、B群では2
例(3.1%)に発生している。
主な免疫関連副作用(発生頻度5%以上)は、以下のとおりであった。A群では、肺臓炎
8例(12.3%)、倦怠感7例(10.8%)、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加5例
(7.7%)、その他4例(6.2%)発現した事象として下痢、発熱、アラニンアミノトランス
フェラーゼ増加、クレアチニン増加、食欲不振がみられた。B群では、倦怠感17例(26.6%)、
その他10例(15.6%)発現した事象としてアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加、
アラニンアミノトランスフェラーゼ増加、9例(14.1%)発現した事象として食欲不振、8
例(12.5%)発現した事象として低アルブミン血症、肺臓炎、6例(9.4%)発現した事象
としてクレアチニン増加、斑状丘疹状皮疹、5例(7.8%)発現した事象として発熱、疲労、
低ナトリウム血症、ざ瘡様皮疹、4例(6.3%)発現した事象として下痢、口腔粘膜炎がみ
られた。
転帰が死亡となった重篤な有害事象のうち、本研究治療との因果関係ありと判断され

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