よむ、つかう、まなぶ。
参考資料2 令和3年度厚生労働科学研究費補助金(政策科学総合研究事業臨床研究等 ICT 基盤構築・人工知能実装研究事業) AI を活用した医療機器の開発・研究におけるデータ利用の実態把握と課題抽出に資する研究(21AC0701)研究班における検討結果(第5回合同会議参考資料2-2) (8 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26840.html |
出典情報 | 生命科学・医学系研究等における個人情報の取扱い等に関する合同会議(タスクフォース第6回 6/30)《厚生労働省》 |
ページ画像
ダウンロードした画像を利用する際は「出典情報」を明記してください。
低解像度画像をダウンロード
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
[個人情報保護法におけるデータ利活用の活性化に向けた運用上の課題]
仮名加工情報を含め、個人情報保護法に関する用語の正しい理解の周知
適切な仮名加工情報を作成する手法が明確でない。この点は匿名加工情報も同様であ
る。この点については、対象となる医療情報の種類ごと(次頁の表)に、医療機関が基
準に則って適切に加工できる手順を国としてガイドライン等を整備9することも重要
目的変更の院内における手続きや記録の整備等の内容の明確化
利用目的の変更にともなう公表すべき内容の明確化と医療機関への周知
共同利用・委託の契約に関する締結事項の明確化が必要
取扱可能な場所、保管、受け取り後の取扱いなどの課される義務の明確化
共同利用の範囲の明確化 等
9
本邦においては 2022 年 3 月に、民間事業者が実際に仮名加工情報や匿名加工情報を作
成し取り扱う際に参考となる事項、考え方(仮名加工情報・匿名加工情報 信頼ある個人
情報の利活用に向けて ―制度編―,個人情報保護委員会事務局)や、仮名加工情報の想
定され得るユースケース、情報の項目に応じた考慮すべき事項とリスクに対応した具体的
な加工方法や利活用に当たり検討すべき事項等(仮名加工情報・匿名加工情報 信頼ある
個人情報の利活用に向けて ―事例編―,個人情報保護委員会事務局)がまとめられてい
る。医療分野においてもこのようなユースケースを作成することが利活用のために重要で
あろう。
この医療分野に関しては、韓国において、2021 年 1 月に医療データの活用に関するガイ
ドラインが個人情報保護委員会保健福祉部より公表されている。このガイドラインは、医
療データの特殊性を考慮し、個人情報保護法などでは具体的に定められていない医療デー
タの分野・カテゴリー・目的別の詳細な基準及び手順(仮名処理、仮名情報の処理及び結
合活用など)を提示することで、現場の混乱を最小化し、資料の誤用・乱用を防止するこ
とを目的としている。研究班における議論の中でも、医療データの利活用に関する具体的
手順等が明確に示されなければ、IRB 等の担当者は立場上、保守的な判断にならざるを得
ないため、本邦においても同様の取り組みが必要ではないかという意見が散見された。
なお、仮名加工情報の作成に関するガイドライン(技術指針)については、研究班員の
浜本・小林らが研究班の組成以前から先行して検討していた技術指針骨子案が議論の経過
の中で呈されており、これらを踏まえた今後の議論の進展が期待される。
8
仮名加工情報を含め、個人情報保護法に関する用語の正しい理解の周知
適切な仮名加工情報を作成する手法が明確でない。この点は匿名加工情報も同様であ
る。この点については、対象となる医療情報の種類ごと(次頁の表)に、医療機関が基
準に則って適切に加工できる手順を国としてガイドライン等を整備9することも重要
目的変更の院内における手続きや記録の整備等の内容の明確化
利用目的の変更にともなう公表すべき内容の明確化と医療機関への周知
共同利用・委託の契約に関する締結事項の明確化が必要
取扱可能な場所、保管、受け取り後の取扱いなどの課される義務の明確化
共同利用の範囲の明確化 等
9
本邦においては 2022 年 3 月に、民間事業者が実際に仮名加工情報や匿名加工情報を作
成し取り扱う際に参考となる事項、考え方(仮名加工情報・匿名加工情報 信頼ある個人
情報の利活用に向けて ―制度編―,個人情報保護委員会事務局)や、仮名加工情報の想
定され得るユースケース、情報の項目に応じた考慮すべき事項とリスクに対応した具体的
な加工方法や利活用に当たり検討すべき事項等(仮名加工情報・匿名加工情報 信頼ある
個人情報の利活用に向けて ―事例編―,個人情報保護委員会事務局)がまとめられてい
る。医療分野においてもこのようなユースケースを作成することが利活用のために重要で
あろう。
この医療分野に関しては、韓国において、2021 年 1 月に医療データの活用に関するガイ
ドラインが個人情報保護委員会保健福祉部より公表されている。このガイドラインは、医
療データの特殊性を考慮し、個人情報保護法などでは具体的に定められていない医療デー
タの分野・カテゴリー・目的別の詳細な基準及び手順(仮名処理、仮名情報の処理及び結
合活用など)を提示することで、現場の混乱を最小化し、資料の誤用・乱用を防止するこ
とを目的としている。研究班における議論の中でも、医療データの利活用に関する具体的
手順等が明確に示されなければ、IRB 等の担当者は立場上、保守的な判断にならざるを得
ないため、本邦においても同様の取り組みが必要ではないかという意見が散見された。
なお、仮名加工情報の作成に関するガイドライン(技術指針)については、研究班員の
浜本・小林らが研究班の組成以前から先行して検討していた技術指針骨子案が議論の経過
の中で呈されており、これらを踏まえた今後の議論の進展が期待される。
8