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【資料2-8】 遠藤構成員からの提出資料 (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27702.html
出典情報 医薬品の迅速かつ安定的な供給のための流通・薬価制度に関する有識者検討会(第1回 8/31)《厚生労働省》
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改定ごとに複雑化する薬価基準制度
[薬価基準制度の現状]
この10数年、環境変化に対応して薬価基準制度は精緻化(=複雑化)されてきた。
[背景]
〇社会的要請に伴う強力な政策誘導
・イノベーションの推進 ・ドラッグラグの解消 ・後発品の使用促進
〇制度の有効化、公正化
・新薬創出加算・適応外薬等解消加算の要件見直し
〇技術進歩
・高額薬剤、再生医療等の登場⇒費用対効果評価制度、市場拡大再算定の見直し
[課題]
(1)複雑化(原理原則が不明瞭になってきた)
〇課題に対して部分的な対応を続けてきた結果、新しい概念が頻繁に導入され、薬価
基準制度全体としての原理原則が不明瞭になってきた。
・市場実勢価格制度VS新薬創出加算制度
・類似薬効比較方式原価計算方式VS費用対効果評価
・対象品目の評価VS企業行動の評価(新薬創出加算の企業指数、原価計算方式の原
価開示度)
〇制度の見直しが明示的に行われない
・薬価制度には結果検証部会がない
(=効果の検証が行われずに制度改革が累積している)
(2)改革速度が速い
〇改定の度に「大きな改革」が行われる(診療報酬の改定より改革速度が速い)

⇒企業の市場の予見可能性を低下させる⇒イノベーションにとってネガティブに働きか
ねない