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2022年第35週(8月29日~9月4日; 9月6日現在)掲載日:2022年9月12日 (10 ページ)

公開元URL https://www.niid.go.jp/niid/ja/2019-ncov/2484-idsc/10754-2021-41-10-11-10-17-10-19.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症サーベイランス週報 発生動向の状況把握 2022年第35週(8月29日-9月4日、9月6日現在)(9/12)《国立感染症研究所》
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より重症な入院例の指標は、少し過去の罹患を反映する傾向があるが、軽症例・無症候例と比較して、
受診・検査行動の変化の影響をより受けにくい。
新規に届出された診断時中等症以上であった症例は、第 20~24週は減少傾向で、第 25~31週は増
加し、第 32~35週は減少した。新規に届出された診断時重症の症例は、第 24、25 週は減少~微減
で、第 26~31週は増加したが、第 32~35週は減少した。遅れ報告を考慮し、8月30日現在の第34
週の値と比較しても、中等症以上および重症の症例はともに減少であった。直近の週では、レベルとし
ては、中等症以上は1100例強、重症の症例は500 例弱であった。なお、年齢群別では、中等症以上の
症例においては、10~14 歳以外の症例で微減~減少し、重症の症例においては、0~4 歳と 10~14
歳以外で減少した。また、中等症以上・重症の症例ともに、全ての年齢群で第6波のピークレベルを下回
っている。ただし、直近の週は過小評価されている場合があり、前週との比較においては、遅れ報告を
考慮するのが重要である。
全国の入院治療等を要する COVID-19 患者の数の推移については、入院者数が第 3 週に第 5 波の
ピークを上回った。その後第 21~24週は減少したが、第 25 週以降は増加傾向であった。第 32~3
4週は高止まりであったが、第 35 週は減少した。重症例は、2022 年第 7~8週にピークとなった後、
報告基準の変更による減少を経て、第 21 週より緩やかに減少していた。第 25 週以降は増加し、第 32
~34週は高止まりであったが、第 35 週は減少した。
NPO 法人日本 ECMOnet が集計する Extracorporeal Membrane Oxygenation(ECMO)/
人工呼吸器装着数においては、開始日で集計されている週ごとのそれぞれの開始数を公表している。
人工呼吸器の開始数は、第 28 週までは低レベルで推移し、その後増加~高止まりであったが、第 35
週は減少した。ECMO の開始数は、4 月から低レベルで推移し、7 月から増加したが、8 月に減少傾向
に転じ、第 35週も減少した。新規の人工呼吸器、ECMO の開始数は、第1~6波のピークを依然として
下回っている。ECMO 装着中の全国の COVID-19 患者数においては、第 19 週から 20 例未満の低
い値で微増微減を繰り返しながら横ばい傾向であり、第 31 週から緩やかな微減傾向である。入院中の
COVID-19 重症例における人工呼吸器装着中の患者数においては、第 28 週から増加傾向で、第 32
週から高止まり傾向である。ECMO/人工呼吸器装着数の最新の状況と詳細に関しては、NPO 法人日
本 ECMOnet の https://crisis.ecmonet.jp/ を参照いただきたい。
死亡者数においては、新規症例の発生から死亡までは、長いタイムラグが想定される。死亡者数は、第
18 週(212 例)から微増微減を繰り返しながら推移していたが、第 26 週から増加している。直近 5 週
間では、第31週は 1078 例、第 32 週は 1493 例、第 33 週は 1852例、第 34週は 1997 例, 第3
5 週は 2049 例、であった。

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