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参考資料1-9 浜口班の議論における参考資料(令和3年12月21日開催)(令和3年度第6回安全技術調査会参考資料1-4) (30 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27504.html |
出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会血液事業部会安全技術調査会(令和4年度第2回 8/23)《厚生労働省》 |
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ンに劣らない有効性と安全性が示唆されている[29]。血小板数が 5 万/μL 以上の場合には、体重に
応じて 5/7.5 mg 製剤の投与を考慮する[10]。血小板数が 3-5 万/μL の場合には 2.5 mg 製剤の投与
を考慮する。半減期が 14-17 時間と長く、中和剤がないため、出血性副作用に注意する必要があ
る。
d. ダナパロイド:DIC に対して適応のある Xa 阻害剤である。海外では HIT に対しての使用実績があ
り、アルガトロバンよりも重大出血が少ない可能性が示唆されている[29]。ただし、半減期が 17-28
時間と長く、出血した際に薬効をキャンセルしにくい点には注意する必要がある。
e. ワルファリン:ワルファリンは凝固因子だけでなくプロテイン C 系抗凝固因子も抑制し、導入時期
の血栓リスクを高めることから、HIT では急性期には投与しないことが推奨されている。TTS におい
てもこれに準じて血小板数が回復するまでは投与を避けるべきと考えられる。
4)ステロイド
血小板減少や出血が顕著な場合、デキサメサゾン(40 mg/日, iv, 4 日間)もしくはプレド
ニゾロン(1-2 mg/kg/日)の併用を考慮できる。有効性に関するコンセンサスは得られていないが、
有害性を上回る可能性が考えられる。ただしワクチンの効果を損ねる可能性は否定できない。ステロ
イドによって血栓症が増悪する懸念もあるため、投与に当たっては十分な説明とモニタリングが必要
である。
5)抗血小板薬(アスピリン、クロピドグレル、プラスグレル、シロスタゾールなど)
HIT ではヘパリン以外の抗凝固薬のみで治療することが提案されており、TTS でもこれに準
じて抗血小板薬の使用は避けた方が良いと考えられる。抗血小板薬のみでは TTS における血小板活性
化を抑制しきれないことが想定され、出血のリスクを増大させるおそれがある。動脈系の血栓症を併
発している患者で、ヘパリン以外の抗凝固薬に加えて抗血小板薬を投与することの有効性は不明であ
る。また、TTS 以外の疾患に対して抗血小板薬を使用している患者で、抗血小板薬を中止または継続し
てよいかどうかを判断する十分なデータはない。
6)血小板輸血
原則として血小板輸血を避ける。ただし重篤な出血合併症があったり、侵襲的な処置が必要
となった場合は考慮してもよい。
7)新鮮凍結血漿
血液製剤の使用指針に基づき、フィブリノゲン低下(参考値:150 mg/dL 以下, またはこれ
以下に進展する危険性がある場合)、PT 延長(PT-INR 2.0 以上, または PT 30%以下)、APTT 延長
(各施設における基準の上限の 2 倍以上, または 25%以下)を伴う場合には、新鮮凍結血漿の補充を
考慮する。
8)血漿交換
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応じて 5/7.5 mg 製剤の投与を考慮する[10]。血小板数が 3-5 万/μL の場合には 2.5 mg 製剤の投与
を考慮する。半減期が 14-17 時間と長く、中和剤がないため、出血性副作用に注意する必要があ
る。
d. ダナパロイド:DIC に対して適応のある Xa 阻害剤である。海外では HIT に対しての使用実績があ
り、アルガトロバンよりも重大出血が少ない可能性が示唆されている[29]。ただし、半減期が 17-28
時間と長く、出血した際に薬効をキャンセルしにくい点には注意する必要がある。
e. ワルファリン:ワルファリンは凝固因子だけでなくプロテイン C 系抗凝固因子も抑制し、導入時期
の血栓リスクを高めることから、HIT では急性期には投与しないことが推奨されている。TTS におい
てもこれに準じて血小板数が回復するまでは投与を避けるべきと考えられる。
4)ステロイド
血小板減少や出血が顕著な場合、デキサメサゾン(40 mg/日, iv, 4 日間)もしくはプレド
ニゾロン(1-2 mg/kg/日)の併用を考慮できる。有効性に関するコンセンサスは得られていないが、
有害性を上回る可能性が考えられる。ただしワクチンの効果を損ねる可能性は否定できない。ステロ
イドによって血栓症が増悪する懸念もあるため、投与に当たっては十分な説明とモニタリングが必要
である。
5)抗血小板薬(アスピリン、クロピドグレル、プラスグレル、シロスタゾールなど)
HIT ではヘパリン以外の抗凝固薬のみで治療することが提案されており、TTS でもこれに準
じて抗血小板薬の使用は避けた方が良いと考えられる。抗血小板薬のみでは TTS における血小板活性
化を抑制しきれないことが想定され、出血のリスクを増大させるおそれがある。動脈系の血栓症を併
発している患者で、ヘパリン以外の抗凝固薬に加えて抗血小板薬を投与することの有効性は不明であ
る。また、TTS 以外の疾患に対して抗血小板薬を使用している患者で、抗血小板薬を中止または継続し
てよいかどうかを判断する十分なデータはない。
6)血小板輸血
原則として血小板輸血を避ける。ただし重篤な出血合併症があったり、侵襲的な処置が必要
となった場合は考慮してもよい。
7)新鮮凍結血漿
血液製剤の使用指針に基づき、フィブリノゲン低下(参考値:150 mg/dL 以下, またはこれ
以下に進展する危険性がある場合)、PT 延長(PT-INR 2.0 以上, または PT 30%以下)、APTT 延長
(各施設における基準の上限の 2 倍以上, または 25%以下)を伴う場合には、新鮮凍結血漿の補充を
考慮する。
8)血漿交換
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