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資 料1-1 感染症定期報告(研究報告概要一覧表及び個別症例報告概要) (4 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27906.html |
出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会血液事業部会(令和4年度第2回 9/14)《厚生労働省》 |
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概要
番号
詳細版
ページ
問題点:アルゼンチンにおいて、Alto Paraguay virusによる初め
てのヒト感染例が確認された。【概要】新たにヒトにおいて感染す
ることが認められた感染症に関する報告。アルゼンチンの研究
者は、Alto Paraguay virusによるハンタウイルス肺症候群の初の
報告事例、およびScapteromys aquaticusげっ歯類における新規
オルソハンタウイルスを報告した。この結果は、アルゼンチン中
央部において流行しているこれら新規オルソハンタウイルスに関
する疫学的警告と同様に、今後宿主として考慮すべき新しいげっ
歯類の種を示唆している。
5
36
〇2003年から2020年の沖縄県におけるヒト・レプトスピラ症の検
査診断学的、疫学的、臨床的特徴
レプトスピラ症は、日本の最南部に位置し、亜熱帯地域である沖
縄県の農業労働者の間で流行している感染症であるが、その流
行状況及び傾向に関するデータは乏しい。本研究は、2003年11
月~2020年12月にレプトスピラ症の臨床的疑いがある患者につ
いて沖縄県衛生環境研究所にて分析を行った。研究対象とされ
た531名の患者から、388の血液検体、29の脳脊髄液検体及び
300の尿検体を検査し、いずれかで陽性となった246名(46.3%)
がレプトスピラ症と確定診断された。確定された感染例は、20~
29歳の年齢層(22.4%)及び男性(85.7%)に多く見られた。主な
PLoS Negl Trop
推定感染源は、河川や湖でのレクリエーション活動(44.5%)及び
レプトスピ Dis.
労働(27.8%)であった。分離株の約半数は、 L.interrogans の血
ラ症
15(12)(2021)e00
清型Hebdomadisで、主な臨床症状は、発熱、筋肉痛及び結膜充
09993
血であった。発症後6日間は培養検査及びPCR検査の陽性率が
65%を超え、発症後1週間を経過すると抗体検査の陽性率が培
養検査及びPCR検査の陽性率を上回った。早期診断には、血液
検体を用いたPCR検査が望ましいと思われた。レプトスピラ症は
農業労働者間で流行する感染症とされていたが、この17年間で
沖縄県において報告された感染例は、自然豊かな国立公園の多
い沖縄本島北部や八重山諸島の河川で夏季に行ったレクリエー
ション活動や労働によるものであった。河川でのレクリエーション
は、沖縄県への旅行者の多くが楽しむ野外活動であるため、レプ
トスピラ症は沖縄県民のみならず、旅行者にとっても注目すべき
感染症である。
6
38
感染症
出典
PHE ホームペー
ジ.
https://assets.p
ublishing.service.
gov.uk/governm
ハンタウイ ent/uploads/sys
ルス性肺 tem/uploads/att
感染
achment_data/fil
e/1044412/2021
1229_EmerginginfectionssummaryNovember.pdf
<その他>
3
番号
詳細版
ページ
問題点:アルゼンチンにおいて、Alto Paraguay virusによる初め
てのヒト感染例が確認された。【概要】新たにヒトにおいて感染す
ることが認められた感染症に関する報告。アルゼンチンの研究
者は、Alto Paraguay virusによるハンタウイルス肺症候群の初の
報告事例、およびScapteromys aquaticusげっ歯類における新規
オルソハンタウイルスを報告した。この結果は、アルゼンチン中
央部において流行しているこれら新規オルソハンタウイルスに関
する疫学的警告と同様に、今後宿主として考慮すべき新しいげっ
歯類の種を示唆している。
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〇2003年から2020年の沖縄県におけるヒト・レプトスピラ症の検
査診断学的、疫学的、臨床的特徴
レプトスピラ症は、日本の最南部に位置し、亜熱帯地域である沖
縄県の農業労働者の間で流行している感染症であるが、その流
行状況及び傾向に関するデータは乏しい。本研究は、2003年11
月~2020年12月にレプトスピラ症の臨床的疑いがある患者につ
いて沖縄県衛生環境研究所にて分析を行った。研究対象とされ
た531名の患者から、388の血液検体、29の脳脊髄液検体及び
300の尿検体を検査し、いずれかで陽性となった246名(46.3%)
がレプトスピラ症と確定診断された。確定された感染例は、20~
29歳の年齢層(22.4%)及び男性(85.7%)に多く見られた。主な
PLoS Negl Trop
推定感染源は、河川や湖でのレクリエーション活動(44.5%)及び
レプトスピ Dis.
労働(27.8%)であった。分離株の約半数は、 L.interrogans の血
ラ症
15(12)(2021)e00
清型Hebdomadisで、主な臨床症状は、発熱、筋肉痛及び結膜充
09993
血であった。発症後6日間は培養検査及びPCR検査の陽性率が
65%を超え、発症後1週間を経過すると抗体検査の陽性率が培
養検査及びPCR検査の陽性率を上回った。早期診断には、血液
検体を用いたPCR検査が望ましいと思われた。レプトスピラ症は
農業労働者間で流行する感染症とされていたが、この17年間で
沖縄県において報告された感染例は、自然豊かな国立公園の多
い沖縄本島北部や八重山諸島の河川で夏季に行ったレクリエー
ション活動や労働によるものであった。河川でのレクリエーション
は、沖縄県への旅行者の多くが楽しむ野外活動であるため、レプ
トスピラ症は沖縄県民のみならず、旅行者にとっても注目すべき
感染症である。
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感染症
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PHE ホームペー
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https://assets.p
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gov.uk/governm
ハンタウイ ent/uploads/sys
ルス性肺 tem/uploads/att
感染
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e/1044412/2021
1229_EmerginginfectionssummaryNovember.pdf
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