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資 料2-1 血液製剤に関する医療機関からの感染症報告事例等について (4 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27906.html |
出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会血液事業部会(令和4年度第2回 9/14)《厚生労働省》 |
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PMDA提出資料より血液対策課作成
感染症報告事例一覧
日赤番号
識別番号
報告受領日
販売名(一般名)
患者 年
性別 代
原疾患(簡略
名)
感染症名
投与年月
投与前検査(年月)
投与後検査(年月)
日赤投与前
検査
(年月)
日赤投与後
検査
(年月)
受血者個別
NAT
献血者個別NAT
併用血液製
剤等
備考
国内輸血用血液製剤
重篤性(担
供血者再献 同一供血者製剤 同一供血者製剤
重篤性(企
当医の見
血
確保
使用
業の見解)
解)
転帰
1本目輸血実施。
1本目輸血翌日 2本目輸血実施。
1本目輸血2日後 発熱あり。BT 38.8℃、BP 128/82 mmHg、HR 78 /min、SpO2 97%。
有意なCRPの上昇なし。
血液培養検査実施。
1本目輸血3日後 BT 40.5℃、BP 153/74 mmHg、HR 104 /min、SpO2 97%。
CRP 6.98 mg/dL、プロカルシトニン 12.99 mg/mL。
メロペネム 0.5 g×2回/day+バンコマイシン塩酸塩 1 g/day投与開始。
1本目輸血2日後実施の患者血液培養検査より、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌を同定。
メロペネム投与中止。
1本目輸血4日後 BT 38.8℃、BP 110/71 mmHg、HR 103 /min、SpO2 97%。
1本目輸血7日後 BT 40.0℃、BP 109/71mmHg、HR 123 /min、SpO2 97%。
PDI-3-22AA-21000056
00009
2022/3/10
照射赤血球液-LR(人赤血球液(放射
線照射))
男
血液疾患
肝・胆・膵疾
70 患
肝・胆・膵疾
患
1本目輸血8日後 治療抵抗性で発熱、CRPの改善乏しく、全身状態悪化。
バンコマイシン塩酸塩 1.5 g/dayに増量。
ブドウ球菌
22/03
性敗血症
輸血前 BT 36.8℃、BP 139/84
mmHg、SpO2 98%。
1本目輸血10日後 BT 38.3℃、BP 117/65 mmHg、HR 119 /min、SpO2 94%。
バンコマイシン塩酸塩奏効せず。
ダプトマイシン 350 mg/day+メロペネム 0.5 g×2回/dayに変更するも発熱、CRP軽減乏しい。
転倒あり。頭部打撲。頭部CT検査にて、異常なし。
当該輸血用血液
の使用済みバッ
グ内残渣(2本)に て細菌培養試験
を実施し、陰性。
-
-
-
被疑薬:採血11日目の照射赤血球液-LR(1本)、採血12日目の照射赤血球液-LR(1本)
-
2本の原料血漿を
製造。全て確保 済み。
重篤
重篤
未回復
重篤
軽快
重篤
軽快
1本目輸血11日後 BT 39.0℃、BP 120/71 mmHg、HR 107 /min、SpO2 95%(O2 1 L/min)。
1本目輸血12日後 BT 39.7℃、BP 100/54 mmHg、HR 108 /min、SpO2 91%(O2 1 L /min)。
再度、転倒あり。頭部打撲。頭部CT検査にて、右円蓋部に厚さ14mmの硬膜下血腫あり。左方への正中偏位あり。血小板数が少ない
ため、開頭血腫除去術の適応はなく、穿頭血腫除去術でも血腫の十分な回収は困難。現状ではなす術なく経過観察。
呼びかけに対する反応鈍く、眼球右方偏位もみられ、睫毛反射も鈍くなっていた。
1本目輸血13日後 BP 116/75 mmHg、HR 83 /min、SpO2 92%(O2 5 L/min)。
バイタル測定6時間58分後 BT 37.7℃。
意識レベル JCS 300。
1本目輸血14日後 呼吸状態、急速に悪化。
BT 36.6℃、BP 79/45 mmHg、HR 54 /min、SpO2 91%(O2 5 L/min)。
バイタル測定6時間45分後 鼻出血著明。出血傾向が目立つ。
バイタル測定7時間45分後 呼吸が浅い。
バイタル測定8時間21分後 呼吸停止。急性硬膜下血腫にて、患者死亡。剖検なし。副作用と死亡との関連性なし。
輸血開始40分後 輸血終了。BT 36.9℃、BP 112/58 mmHg、HR 79 /min、SpO2 97%。
輸血終了1時間後 悪寒出現。BT 37.4℃、BP 140/72 mmHg、HR 93 /min、SpO2 97%。d-クロルフェニラミンマレイン酸塩投与。
COVID-19抗原検査の結果、陰性。
輸血終了2時間10分後 戦慄あり。血液培養検査実施。ヒドロコルチゾンリン酸エステルナトリウム100 mg 静脈内投与。セフェピム塩
酸塩水和物 1 g 静脈内点滴投与。
輸血終了2時間40分後 BT 40.5℃、BP 96/38 mmHg、HR 95 /min、SpO2 90%。O2 2 L/min開始。嘔吐あり。
SpO2 94%(O2 2 L/min)。
輸血終了3時間40分後 入院。喘鳴あり。BT 38.9℃、BP 101/49 mmHg、HR 86 /min、SpO2 97%(O2 2 L/min)。アドレナリン 0.3 アン
プル皮下注射投与。ファモチジン 20 mg静脈内点滴投与。
輸血終了6時間10分後 BT 38.8℃、BP 73/46 mmHg、HR 98 /min、SpO2 96%(O2 1 L/min)。補液投与。
輸血終了9時間10分後 BP 66/42 mmHg。ノルアドレナリン開始。
輸血翌日 BT 37.5℃、BP 77/49 mmHg(ノルアドレナリン0.25γ投与下)、HR 93 /min、SpO2 97%(O2 カヌラ 1 L/min)。
体温測定2時間17分後 BT 37.5℃、BP 86/61 mmHg。バンコマイシン塩酸塩投与開始。
輸血日実施の患者血液培養検査より、グラム陽性球菌を検出。
PDI-3-22AA-21000057
00010
2022/3/14
照射濃厚血小板-LR(人血小板濃厚液
女
(放射線照射))
70
血液腫瘍
循環器疾患
レンサ球菌
循環器疾患
22/03
性敗血症
腎・泌尿器系
疾患
輸血前 BT 36.5℃、BP 110/66
mmHg、HR 81 /min。
輸血2日後 レボフロキサシン水和物+ダプトマイシンに変更。血圧はノルアドレナリン投与下で安定。
HR 150~160 /minに増加(心房粗動)。酸素化悪化。ベラパミル塩酸塩、ジゴキシンに反応せず。
心拍測定1時間20分後 BT 37.4℃、BP 102/70 mmHg(ノルアドレナリン0.16 γ投与下)、HR 170 /min(心房細動)、SpO2 95%(O2 カ
ヌラ 3 L/min)。
夕方 除細動。
同一採血番号の
夜 非侵襲的陽圧換気療法(NIPPV)開始。
血漿にて無菌試
験を実施し、適
輸血3日後 BT 37.8℃、BP 107/71 mmHg(ノルアドレナリン0.2 γ投与下)、HR 147 /min(心房細動)、SpO2 95%(O2 NIPPV 3
合。
L/min)。
再び、心房粗動。ランジオロール塩酸塩投与でレートコントロール。
-
-
-
-
被疑薬:採血4日目の照射濃厚血小板-LR(1本)
-
1本の原料血漿、
1本の濃厚血小板 濃厚血小板-LR
-LRを製造。原料 は医療機関へ供 重篤
血漿は確保済
給済み。
み。
当該輸血用血液
の残余にて細菌
培養試験及びエ
ンドトキシン試験
を実施。
細菌培養試験:陰
性。
エンドトキシン試
験:基準値以下。
-
-
-
被疑薬:採血9日目の照射赤血球液-LR(1本)
-
1本の新鮮凍結血
漿を製造。確保済 み。
輸血4日後 BT 37.6℃、BP 155/77 mmHg、HR 74 /min、SpO2 92%(O2 NIPPV 4 L/min)。ノルアドレナリン終了。
輸血日実施の患者血液培養より、Streptococcus dysgalactiae ssp. equisimilis を同定。
ペニシリンに感受性あり、抗生剤アンピシリンナトリウムに変更。
輸血5日後 BT 37℃台まで解熱。NIPPV終了。
BT 37.4℃、BP 112/67 mmHg、HR 78 /min(心房細動)、SpO2 96%(O2 カヌラ 3 L/min)。
輸血6日後 BT 37.0℃、BP 151/83 mmHg、HR 78 /min(心房細動)、SpO2 98%(O2 カヌラ 1 L/min)。
輸血7日後 BT 37.2℃、BP 126/72 mmHg、HR 102 /min(心房細動)、SpO2 96%(O2 カヌラ 1 L/min)。
意識状態良好。
輸血8日後 BT 36.4℃、BP 99/55 mmHg、HR 84 /min(心房細動)、SpO2 97%(O2 カヌラ 1 L/min)。
ICUから一般病棟へ移動。
輸血9日後 BT 36.7℃、BP 113/60 mmHg、HR 74 /min(心房細動)、SpO2 95%(O2 カヌラ 1 L/min)。
輸血10日後 BT 35.9℃、BP 106/56 mmHg、HR 71 /min(心房細動)、SpO2 96%(O2 カヌラ 1 L/min)。
輸血前日 血液ガス検査にて、
pH 7.423、PaO2 108 mmHg、
PaCO2 32.5 mmHg、SpO2 95%
(人工呼吸 FiO2 35%)。
輸血量 0mL、輸液量 1742mL、
尿量 1690mL。
PDI-3-22AA-22000003
00012
2022/4/21
照射赤血球液-LR(人赤血球液(放射
線照射))
男
80
循環器疾患
細菌感染
その他の疾患
22/04
輸血前臨床的心不全なし。
輸血開始8時間24分前 血液ガス
検査にて、pH 7.380、PaO2 77.5
mmHg、PaCO2 37.1 mmHg、
SpO2 94%(人工呼吸 FiO2
30%)。
輸血開始6時間45分前 胸部聴
診にて、異常なし。
輸血開始6時間18分前 胸部X線
検査にて、両側性浸潤影あり。
心拡大あり(CTR 60%)。
輸血開始1時間57分前 胸部CT
検査にて、胸水あり。
輸血開始1時間45分前 BT
37.7℃、BP 105/50 mmHg、HR
95 /min、SpO2 94%(O2投与
下)。
輸血開始15分後 BT 38.7℃、BP 115/45 mmHg、SpO2 94%(O2投与下)。
輸血開始43分後 血液ガス検査にて、pH 7.324、PaO2 52.0 mmHg、PaCO2 32.9 mmHg(人工呼吸 FiO2 50%)。
輸血開始45分後 BT 38.8℃、BP 190/75 mmHg、HR 150 /min、SpO2 86%(O2投与下)。輸血中止。
酸素飽和度低下、頻呼吸、発熱あり。腹部、右下肢の皮疹あり。人工呼吸管理中で呼吸器設定を上げてP/Fなどを管理。アドレナリン
0.3 mg筋肉内注射したが反応なし。
血液培養検査実施。深鎮静しバイタルサインは落ち着いた。スワンガンツカテーテルで左房圧の上昇なし。
セフェピム塩酸塩投与開始。
輸血開始1時間後 胸部聴診にて、断続性ラ音あり。以前からあるも少し増悪。
輸血開始1時間2分後 胸部X線検査にて、両側性浸潤影あり。心拡大なし。浸潤影は悪化。肺水腫の所見あり。
輸血開始1時間9分後 血液ガス検査にて、pH 7.301、PaO2 63.7 mmHg、PaCO2 34.7 mmHg(人工呼吸 FiO2 80%)。
輸血開始1時間15分後 BT 39.6℃、BP 145/55 mmHg、HR 145 /min。O2投与下。
輸血開始2時間19分後 胸部CT検査にて、胸水あり。肺水腫はそこまで強くない。胸水減少。
輸血開始3時間41分後 血液ガス検査にて、pH 7.405、PaO2 106 mmHg、PaCO2 26.5 mmHg(人工呼吸 FiO2 80%)。
輸血開始4時間15分後 BT 38.8℃、BP 100/55 mmHg、HR 130 /min、SpO2 99%(O2投与下)。
輸血開始8時間5分後 血液ガス検査にて、pH 7.335、PaO2 134 mmHg、PaCO2 40.6 mmHg(人工呼吸 FiO2 80%)。
輸血量 不明、輸液量 774mL、尿量 200mL。
輸血翌日 BT 36.8℃、BP 105/55 mmHg、HR 105 /min、SpO2 99%(人工呼吸 FiO2 40%)。
体温測定2時間後 血液ガス検査にて、pH 7.409、PaO2 114、PaCO2 31.3、SaO2 98.3%(人工呼吸 FiO2 40%)。
輸血量 0mL、輸液量 1828mL、尿量 670mL。
重篤
輸血2日後 BT 37.4℃、BP 120/50、PR 125/min、SpO2 95%(人工呼吸 FiO2 35%)。
体温測定51分後 血液ガス検査にて、pH 7.474、PaO2 72.6、PaCO2 35.2、SaO2 95.3%(人工呼吸 FiO2 35%)。
輸血日実施の患者血液培養検査より、Enterobacter cloacae complex を検出。
輸血3日後 BT 36.7℃、BP 100/50、PR 105/min、SpO2 100%(人工呼吸 FiO2 50%)。
体温測定2時間19分後 血液ガス検査にて、pH 7.426、PaO2 149、PaCO2 42.1、SaO2 99.1%(人工呼吸 FiO2 50%)。
輸血4日後 BT 36.5℃、BP 120/60、PR 97/min、SpO2 96%(人工呼吸 FiO2 30%)。血液ガス検査にて、pH 7.482、PaO2 75、PaCO2
34.1、SaO2 96.2%(人工呼吸 FiO2 30%)。
肺水腫は徐々に改善したが、原疾患のため、人工呼吸器管理は継続中。
3
感染症報告事例一覧
日赤番号
識別番号
報告受領日
販売名(一般名)
患者 年
性別 代
原疾患(簡略
名)
感染症名
投与年月
投与前検査(年月)
投与後検査(年月)
日赤投与前
検査
(年月)
日赤投与後
検査
(年月)
受血者個別
NAT
献血者個別NAT
併用血液製
剤等
備考
国内輸血用血液製剤
重篤性(担
供血者再献 同一供血者製剤 同一供血者製剤
重篤性(企
当医の見
血
確保
使用
業の見解)
解)
転帰
1本目輸血実施。
1本目輸血翌日 2本目輸血実施。
1本目輸血2日後 発熱あり。BT 38.8℃、BP 128/82 mmHg、HR 78 /min、SpO2 97%。
有意なCRPの上昇なし。
血液培養検査実施。
1本目輸血3日後 BT 40.5℃、BP 153/74 mmHg、HR 104 /min、SpO2 97%。
CRP 6.98 mg/dL、プロカルシトニン 12.99 mg/mL。
メロペネム 0.5 g×2回/day+バンコマイシン塩酸塩 1 g/day投与開始。
1本目輸血2日後実施の患者血液培養検査より、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌を同定。
メロペネム投与中止。
1本目輸血4日後 BT 38.8℃、BP 110/71 mmHg、HR 103 /min、SpO2 97%。
1本目輸血7日後 BT 40.0℃、BP 109/71mmHg、HR 123 /min、SpO2 97%。
PDI-3-22AA-21000056
00009
2022/3/10
照射赤血球液-LR(人赤血球液(放射
線照射))
男
血液疾患
肝・胆・膵疾
70 患
肝・胆・膵疾
患
1本目輸血8日後 治療抵抗性で発熱、CRPの改善乏しく、全身状態悪化。
バンコマイシン塩酸塩 1.5 g/dayに増量。
ブドウ球菌
22/03
性敗血症
輸血前 BT 36.8℃、BP 139/84
mmHg、SpO2 98%。
1本目輸血10日後 BT 38.3℃、BP 117/65 mmHg、HR 119 /min、SpO2 94%。
バンコマイシン塩酸塩奏効せず。
ダプトマイシン 350 mg/day+メロペネム 0.5 g×2回/dayに変更するも発熱、CRP軽減乏しい。
転倒あり。頭部打撲。頭部CT検査にて、異常なし。
当該輸血用血液
の使用済みバッ
グ内残渣(2本)に て細菌培養試験
を実施し、陰性。
-
-
-
被疑薬:採血11日目の照射赤血球液-LR(1本)、採血12日目の照射赤血球液-LR(1本)
-
2本の原料血漿を
製造。全て確保 済み。
重篤
重篤
未回復
重篤
軽快
重篤
軽快
1本目輸血11日後 BT 39.0℃、BP 120/71 mmHg、HR 107 /min、SpO2 95%(O2 1 L/min)。
1本目輸血12日後 BT 39.7℃、BP 100/54 mmHg、HR 108 /min、SpO2 91%(O2 1 L /min)。
再度、転倒あり。頭部打撲。頭部CT検査にて、右円蓋部に厚さ14mmの硬膜下血腫あり。左方への正中偏位あり。血小板数が少ない
ため、開頭血腫除去術の適応はなく、穿頭血腫除去術でも血腫の十分な回収は困難。現状ではなす術なく経過観察。
呼びかけに対する反応鈍く、眼球右方偏位もみられ、睫毛反射も鈍くなっていた。
1本目輸血13日後 BP 116/75 mmHg、HR 83 /min、SpO2 92%(O2 5 L/min)。
バイタル測定6時間58分後 BT 37.7℃。
意識レベル JCS 300。
1本目輸血14日後 呼吸状態、急速に悪化。
BT 36.6℃、BP 79/45 mmHg、HR 54 /min、SpO2 91%(O2 5 L/min)。
バイタル測定6時間45分後 鼻出血著明。出血傾向が目立つ。
バイタル測定7時間45分後 呼吸が浅い。
バイタル測定8時間21分後 呼吸停止。急性硬膜下血腫にて、患者死亡。剖検なし。副作用と死亡との関連性なし。
輸血開始40分後 輸血終了。BT 36.9℃、BP 112/58 mmHg、HR 79 /min、SpO2 97%。
輸血終了1時間後 悪寒出現。BT 37.4℃、BP 140/72 mmHg、HR 93 /min、SpO2 97%。d-クロルフェニラミンマレイン酸塩投与。
COVID-19抗原検査の結果、陰性。
輸血終了2時間10分後 戦慄あり。血液培養検査実施。ヒドロコルチゾンリン酸エステルナトリウム100 mg 静脈内投与。セフェピム塩
酸塩水和物 1 g 静脈内点滴投与。
輸血終了2時間40分後 BT 40.5℃、BP 96/38 mmHg、HR 95 /min、SpO2 90%。O2 2 L/min開始。嘔吐あり。
SpO2 94%(O2 2 L/min)。
輸血終了3時間40分後 入院。喘鳴あり。BT 38.9℃、BP 101/49 mmHg、HR 86 /min、SpO2 97%(O2 2 L/min)。アドレナリン 0.3 アン
プル皮下注射投与。ファモチジン 20 mg静脈内点滴投与。
輸血終了6時間10分後 BT 38.8℃、BP 73/46 mmHg、HR 98 /min、SpO2 96%(O2 1 L/min)。補液投与。
輸血終了9時間10分後 BP 66/42 mmHg。ノルアドレナリン開始。
輸血翌日 BT 37.5℃、BP 77/49 mmHg(ノルアドレナリン0.25γ投与下)、HR 93 /min、SpO2 97%(O2 カヌラ 1 L/min)。
体温測定2時間17分後 BT 37.5℃、BP 86/61 mmHg。バンコマイシン塩酸塩投与開始。
輸血日実施の患者血液培養検査より、グラム陽性球菌を検出。
PDI-3-22AA-21000057
00010
2022/3/14
照射濃厚血小板-LR(人血小板濃厚液
女
(放射線照射))
70
血液腫瘍
循環器疾患
レンサ球菌
循環器疾患
22/03
性敗血症
腎・泌尿器系
疾患
輸血前 BT 36.5℃、BP 110/66
mmHg、HR 81 /min。
輸血2日後 レボフロキサシン水和物+ダプトマイシンに変更。血圧はノルアドレナリン投与下で安定。
HR 150~160 /minに増加(心房粗動)。酸素化悪化。ベラパミル塩酸塩、ジゴキシンに反応せず。
心拍測定1時間20分後 BT 37.4℃、BP 102/70 mmHg(ノルアドレナリン0.16 γ投与下)、HR 170 /min(心房細動)、SpO2 95%(O2 カ
ヌラ 3 L/min)。
夕方 除細動。
同一採血番号の
夜 非侵襲的陽圧換気療法(NIPPV)開始。
血漿にて無菌試
験を実施し、適
輸血3日後 BT 37.8℃、BP 107/71 mmHg(ノルアドレナリン0.2 γ投与下)、HR 147 /min(心房細動)、SpO2 95%(O2 NIPPV 3
合。
L/min)。
再び、心房粗動。ランジオロール塩酸塩投与でレートコントロール。
-
-
-
-
被疑薬:採血4日目の照射濃厚血小板-LR(1本)
-
1本の原料血漿、
1本の濃厚血小板 濃厚血小板-LR
-LRを製造。原料 は医療機関へ供 重篤
血漿は確保済
給済み。
み。
当該輸血用血液
の残余にて細菌
培養試験及びエ
ンドトキシン試験
を実施。
細菌培養試験:陰
性。
エンドトキシン試
験:基準値以下。
-
-
-
被疑薬:採血9日目の照射赤血球液-LR(1本)
-
1本の新鮮凍結血
漿を製造。確保済 み。
輸血4日後 BT 37.6℃、BP 155/77 mmHg、HR 74 /min、SpO2 92%(O2 NIPPV 4 L/min)。ノルアドレナリン終了。
輸血日実施の患者血液培養より、Streptococcus dysgalactiae ssp. equisimilis を同定。
ペニシリンに感受性あり、抗生剤アンピシリンナトリウムに変更。
輸血5日後 BT 37℃台まで解熱。NIPPV終了。
BT 37.4℃、BP 112/67 mmHg、HR 78 /min(心房細動)、SpO2 96%(O2 カヌラ 3 L/min)。
輸血6日後 BT 37.0℃、BP 151/83 mmHg、HR 78 /min(心房細動)、SpO2 98%(O2 カヌラ 1 L/min)。
輸血7日後 BT 37.2℃、BP 126/72 mmHg、HR 102 /min(心房細動)、SpO2 96%(O2 カヌラ 1 L/min)。
意識状態良好。
輸血8日後 BT 36.4℃、BP 99/55 mmHg、HR 84 /min(心房細動)、SpO2 97%(O2 カヌラ 1 L/min)。
ICUから一般病棟へ移動。
輸血9日後 BT 36.7℃、BP 113/60 mmHg、HR 74 /min(心房細動)、SpO2 95%(O2 カヌラ 1 L/min)。
輸血10日後 BT 35.9℃、BP 106/56 mmHg、HR 71 /min(心房細動)、SpO2 96%(O2 カヌラ 1 L/min)。
輸血前日 血液ガス検査にて、
pH 7.423、PaO2 108 mmHg、
PaCO2 32.5 mmHg、SpO2 95%
(人工呼吸 FiO2 35%)。
輸血量 0mL、輸液量 1742mL、
尿量 1690mL。
PDI-3-22AA-22000003
00012
2022/4/21
照射赤血球液-LR(人赤血球液(放射
線照射))
男
80
循環器疾患
細菌感染
その他の疾患
22/04
輸血前臨床的心不全なし。
輸血開始8時間24分前 血液ガス
検査にて、pH 7.380、PaO2 77.5
mmHg、PaCO2 37.1 mmHg、
SpO2 94%(人工呼吸 FiO2
30%)。
輸血開始6時間45分前 胸部聴
診にて、異常なし。
輸血開始6時間18分前 胸部X線
検査にて、両側性浸潤影あり。
心拡大あり(CTR 60%)。
輸血開始1時間57分前 胸部CT
検査にて、胸水あり。
輸血開始1時間45分前 BT
37.7℃、BP 105/50 mmHg、HR
95 /min、SpO2 94%(O2投与
下)。
輸血開始15分後 BT 38.7℃、BP 115/45 mmHg、SpO2 94%(O2投与下)。
輸血開始43分後 血液ガス検査にて、pH 7.324、PaO2 52.0 mmHg、PaCO2 32.9 mmHg(人工呼吸 FiO2 50%)。
輸血開始45分後 BT 38.8℃、BP 190/75 mmHg、HR 150 /min、SpO2 86%(O2投与下)。輸血中止。
酸素飽和度低下、頻呼吸、発熱あり。腹部、右下肢の皮疹あり。人工呼吸管理中で呼吸器設定を上げてP/Fなどを管理。アドレナリン
0.3 mg筋肉内注射したが反応なし。
血液培養検査実施。深鎮静しバイタルサインは落ち着いた。スワンガンツカテーテルで左房圧の上昇なし。
セフェピム塩酸塩投与開始。
輸血開始1時間後 胸部聴診にて、断続性ラ音あり。以前からあるも少し増悪。
輸血開始1時間2分後 胸部X線検査にて、両側性浸潤影あり。心拡大なし。浸潤影は悪化。肺水腫の所見あり。
輸血開始1時間9分後 血液ガス検査にて、pH 7.301、PaO2 63.7 mmHg、PaCO2 34.7 mmHg(人工呼吸 FiO2 80%)。
輸血開始1時間15分後 BT 39.6℃、BP 145/55 mmHg、HR 145 /min。O2投与下。
輸血開始2時間19分後 胸部CT検査にて、胸水あり。肺水腫はそこまで強くない。胸水減少。
輸血開始3時間41分後 血液ガス検査にて、pH 7.405、PaO2 106 mmHg、PaCO2 26.5 mmHg(人工呼吸 FiO2 80%)。
輸血開始4時間15分後 BT 38.8℃、BP 100/55 mmHg、HR 130 /min、SpO2 99%(O2投与下)。
輸血開始8時間5分後 血液ガス検査にて、pH 7.335、PaO2 134 mmHg、PaCO2 40.6 mmHg(人工呼吸 FiO2 80%)。
輸血量 不明、輸液量 774mL、尿量 200mL。
輸血翌日 BT 36.8℃、BP 105/55 mmHg、HR 105 /min、SpO2 99%(人工呼吸 FiO2 40%)。
体温測定2時間後 血液ガス検査にて、pH 7.409、PaO2 114、PaCO2 31.3、SaO2 98.3%(人工呼吸 FiO2 40%)。
輸血量 0mL、輸液量 1828mL、尿量 670mL。
重篤
輸血2日後 BT 37.4℃、BP 120/50、PR 125/min、SpO2 95%(人工呼吸 FiO2 35%)。
体温測定51分後 血液ガス検査にて、pH 7.474、PaO2 72.6、PaCO2 35.2、SaO2 95.3%(人工呼吸 FiO2 35%)。
輸血日実施の患者血液培養検査より、Enterobacter cloacae complex を検出。
輸血3日後 BT 36.7℃、BP 100/50、PR 105/min、SpO2 100%(人工呼吸 FiO2 50%)。
体温測定2時間19分後 血液ガス検査にて、pH 7.426、PaO2 149、PaCO2 42.1、SaO2 99.1%(人工呼吸 FiO2 50%)。
輸血4日後 BT 36.5℃、BP 120/60、PR 97/min、SpO2 96%(人工呼吸 FiO2 30%)。血液ガス検査にて、pH 7.482、PaO2 75、PaCO2
34.1、SaO2 96.2%(人工呼吸 FiO2 30%)。
肺水腫は徐々に改善したが、原疾患のため、人工呼吸器管理は継続中。
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