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参考資料10            血小板減少症を伴う血栓症のためのブライトン分類評価(和訳) (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00052.html
出典情報 第85回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第14回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(10/7)《厚生労働省》
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TTS

ブライトン分類 フローチャート

A. 血小板数減少(150,000/µL未満)が新たに発症している。

NO

レベル5

YES
B. 血栓症/血栓塞栓症の存在が 以下の1つ以上の項目で確認されている
 画像診断:
 ドプラ超音波検査
 心臓超音波検査
 造影CT又はCT angiography
 MR venography 又はMR angiography
 従来法による血管造影/デジタルサブトラクション血管造影法
 肺血流シンチグラフィ
 外科的手技:
 血栓除去術等の血栓の存在が確認される手技
 病理学的所見:
 生検又は剖検における病理所見

YES

レベル1


N
O

NO
C. 以下の特異的な臨床症候群のいずれかを示唆する臨床症状がある
注: 以下のリストの症状に関する症状の一部が認められれば良く、全てに該当する必要はない 。
また、各疾患の専門家が行った診断が確認できることも受け入れ可能である。
 脳静脈洞血栓症/その他脳静脈血栓症(原因不明で新たに発症した頭痛(激しいことが多い)、
脳の障害部位に一致した神経症状、脳症、けいれん発作)
 深部静脈血栓症 (新規発症した腫脹(多くの場合、部位は下肢)、痛み[さしこむような強い痛み
の可能性がある]や圧痛 を伴う局所の腫脹 、皮膚の発赤/変色 / 熱感 、圧痕を残す浮腫)
 肺血栓塞症(突然の発症の息切れ [安静時 又は運動時] 、胸膜性胸痛 [突然発症で激しく鋭いある
いは焼けつくような胸痛で呼吸/咳/ くしゃみ/笑いによって増悪する] 、咳(±喀血)、頻呼吸、
頻脈、不整脈、チアノーゼ、低血圧、突然死、突然の心停止)
 腹腔内血栓症(腹痛 [身体検査所見とは不釣り合いな痛みの場合がある] 、腹部膨満感、嘔気、嘔
吐、下痢、血便、腹水、肝腫大[肝静脈に血栓が生じた場合] )
 虚血性脳卒中 (会話困難[失語症又は構音障害] 、片麻痺、運動失調性 歩行、異常 眼球運動、顔面
不全麻痺などの突然発症の局所の神経障害)
 心筋梗塞(胸痛 [通常は激しい痛み ] 、息切れ、不整脈、チアノーゼ、突然死)
 動脈血栓症

YES
D. 血栓症/血栓塞栓症を示唆するが確定的ではない画像所見又は検査
値異常(Dダイマー)が得られている
 胸部X線写真、心エコー図、単純CT検査 OR
 Dダイマー (年齢の正常上限を超えて上昇)

YES
レベル2


NO
レベル3


※発症から100日以内にヘパリ
ンの投与歴がある場合には”-H”
を付して、レベル1-H、2-H、
3-Hとする。

レベル4:TTSと報告されているが、十分な情報が得られておらず、定義レベル
の判断ができない。