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資料4-1 日本感染症学会提出資料 (3 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00400.html#h2_free20
出典情報 新型コロナ・インフル同時流行対策タスクフォース(第2回 10/18)《厚生労働省》
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「COVID-19,インフルエンザ同時流行となった場合の外来診療フローチャート」の
ポイントと注意点

日本感染症学会
2022/10/18

「COVID-19、インフルエンザ同時流行となった場合の外来診療フローチャート」は、外来診療現場の
ひっ迫を想定した緊急避難的な措置の1例である。基本的には対面診療が原則であることは言うまでも
ない。以下、本提言のポイントと注意点を解説する。

1. COVID-19(コロナ)・インフルエンザ(インフル)同時流行に備える体制の必要性
・南半球のオーストラリアや東アジアの疫学情報からも、この冬にコロナ・インフルの同時流行が生じ
る可能性が高い。最悪の事態を想定して対策を講じる必要がある。
・特にオーストラリアでは、インフルの流行が 2 カ月前倒しで生じたことに注意しなければならない。
・インフルの流行が起きなくても、相当に大きなコロナ第 8 波が来る可能性を想定しておく必要があ
る。
・冬季は他の呼吸器感染症の流行もみられやすい時期であり、必要な場面での適切なマスクの着
用、3密・換気対策を引き続き継続するようお願いする。

2. ワクチン接種のお願い
・コロナ・インフルの同時流行に備えて、両ワクチンの速やかな接種をお願いする。
・両ワクチンの同時接種も可能であることを周知する。
・コロナワクチンとしてオミクロン BA.1、オミクロン BA.4,5 対応の 2 種類(2価ワクチン)が利用可能と
なっている。従来のワクチンに比べて2価ワクチンの高い有効性が推定されている。

3. 診療体制の基本:重症化リスクに応じた対応
・平時においてコロナ、インフルの診療の原則は対面診療である。
・外来診療のひっ迫が想定される場合、医療機関への受診は重症化リスクの高い人(高齢者、基礎
疾患を有する人、妊婦、小学生以下の小児)を優先する。
・重症化リスクが低い人は、新型コロナキットによる自己検査を推奨し自宅療養へ誘導する。

4. 診断検査の基本: コロナ・インフル同時簡易抗原検査の利用
・医療機関においては、コロナ・インフル同時簡易抗原検査(コンボキット)を有効に活用する。
・コンボキットによる判定が難しい場合に備えて、コロナ遺伝子検査も実施できるように準備する。
・流行が到来する前に、市販のキットを購入しておくよう説明する。