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資 料 2-1 血液製剤に関する医療機関からの感染症報告事例等について (3 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_30905.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会血液事業部会運営委員会(令和4年度第4回 2/7)《厚生労働省》
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PMDA提出資料より血液対策課作成

感染症報告事例一覧

日赤番号

識別番号

報告受領日

販売名(一般名)

患者 年
性別 代

原疾患(簡略
名)

感染症名

投与年月

投与前検査(年月)

投与後検査(年月)

日赤投与前
検査
(年月)

日赤投与後
検査
(年月)

受血者個別
NAT

献血者個別NAT

併用血液製
剤等

備考

国内輸血用血液製剤

重篤性(担
供血者再献 同一供血者製剤 同一供血者製剤
重篤性(企
当医の見

確保
使用
業の見解)
解)

転帰

輸血によるHBV感染報告例(疑い例を含む)
献血者の個別NATが陽性の事例
該当例なし
輸血後の抗体検査等で陽性であった事例

PDI-3-22AA-22000039
00034

照射赤血球液-LR(人赤血球液(放射
線照射))
新鮮凍結血漿-LR480(新鮮凍結人血
2022/10/24

漿)
照射濃厚血小板-LR(人血小板濃厚液
(放射線照射))

HBsAg(+) 、HBsAb(-)、HBcAb(-)
(22/09)
70 血液腫瘍

B型肝炎

HBsAg(-)、HBsAb(-)、
22/04-22/08 HBcAb(-)
(22/04)

HBV-DNA(+)、HBsAg(+)
(22/10)
エンテカビル開始
(22/10)

HBV-DNA(+)、
HBsAg(+)、
HBsAb(-)、
HBcAb(-)
(22/04)

HBV-DNA(+)、HBsAg
(+)、HBsAb(-)、HBcAb 陽性(輸血前)
(-)
陽性(輸血後)
(22/10)

HCV-RNA(-)、
HCV-Ab(-)
(22/04)

HCV-RNA(+)、HCV-Ab
(+)
(22/09)

陰性(輸血前)
陽性(輸血後)

2名の個別NATは
HCV-RNA(-)

(検体なし)

(検体なし)

(検体なし)

当該輸血用血液
の使用済みバッ
グ内残渣にて細
菌培養試験を実
施し、陰性。

-

34本の原料血
漿、5本の新鮮凍
結血漿-LR、11本
22/39
の濃厚血小板(HBV関連 LRを製造。11本
検査陰性) の原料血漿は確
保済み。新鮮凍
結血漿-LRは全
て確保済み。

23本の原料血漿
は使用済み。濃
厚血小板-LRは 重篤
全て医療機関へ
供給済み。

重篤

回復

-

1本の原料血漿、
1/2
1本の新鮮凍結血
原料血漿は使用
(HCV関連 漿-LRを製造。新
重篤
済み。
検査陰性) 鮮凍結血漿-LR
は確保済み。

重篤

未回復

1名の個別NATは
HCV-RNA(-)

-

-

1本の原料血漿を
製造。確保済み。

非重篤

重篤

不明

-

-

-

被疑薬:採血13日目の照射赤血球液-LR(1本)

-

1本の原料血漿を
製造。確保済み。

重篤

重篤

軽快

当該輸血用血液
の使用済みバッ
グ内残渣にて細
菌培養試験及び
エンドトキシン試
験を実施。
細菌培養試験:陰
性。
エンドトキシン試
験:基準値以下。

-

-

-

被疑薬:採血13日目の照射赤血球液-LR(1本)

-

1本の原料血漿を
製造。確保済み。

重篤

重篤

軽快

同一採血番号の
血漿(2本)にて無
菌試験を実施し、
適合。

-

-

-

被疑薬:採血9日目の照射赤血球液-LR(1本)、採血10日目の照射赤血球液-LR(1本)

-

2本の原料血漿を
製造。全て確保 済み。

重篤

重篤

軽快

39名の個別NATは
HBV-DNA(-)

-

医師・企業共に因果関係を否定し、報告対象外。

輸血によるHCV感染報告例(疑い例を含む)
献血者の個別NATが陽性の事例
該当例なし
輸血後の抗体検査等で陽性であった事例

PDI-3-22AA-22000032
00030

PDI-3-22AA-22000041
00036

2022/9/20

2022/10/27

照射赤血球液-LR(人赤血球液(放射
線照射))

照射赤血球液-LR(人赤血球液(放射
線照射))





生殖器腫瘍
肝・胆・膵腫
80

消化器疾患

80

HCV-Ab(-)
(22/03)
C型肝炎

22/04
HCV-RNA(-)
(22/04)

循環器疾患
C型肝炎
その他の疾患

HCV-Ab(+)
(19/04)
22/07
HCV-Ab(+)
(22/05)

HCV-Ab(-)
(22/07)
HCV-Ab(+)
(22/08)
HCV-RNA(+)
(22/08)

HCVコア抗原(+)
(22/10)

細菌等感染報告例(疑い例を含む)

PDI-3-22AA-22000028
00028

2022/9/2

照射赤血球液-LR(人赤血球液(放射
線照射))



80 消化器腫瘍

細菌感染

22/09

輸血開始8分前 BT 36.5℃、BP
103/40 mmHg、HR 69 /min、
SpO2 96%。

輸血開始3分後 BT 36.7℃、BP 111/40 mmHg、HR 69 /min、SpO2 99%。
輸血開始51分後 BT 36.9℃、BP 111/36 mmHg、HR 68 /min、SpO2 100%。
輸血開始52分後 悪寒、シバリング出現。輸血中止。
呼吸困難、咽頭部違和感あり。SpO2低下なし。
輸血中止30分後 発熱あり。BT 38.6℃。
輸血投与ルート刺入部周囲に軽度の発赤、皮疹あり。
血液培養検査実施。バンコマイシン塩酸塩静脈内点滴投与開始。
輸血中止1時間7分後 BT 38.6℃、BP 152/66 mmHg、HR 86 /min、SpO2 100%。
輸血中止3時間58分後 BT 39.2℃、BP 97/42 mmHg、HR 92 /min。
輸血中止10時間25分後 BT 36.3℃、BP 93/44 mmHg、HR 68 /min。
輸血中止10時間30分後 BT 36℃台。解熱。自覚症状の増悪なし。
輸血7日後 輸血日実施の患者血液培養検査は陰性。

PDI-3-22AA-22000030
00029

2022/9/6

照射赤血球液-LR(人赤血球液(放射
線照射))



60 血液腫瘍

細菌感染

22/09

輸血開始5分後 BT 37.4℃、BP 124/69 mmHg、HR 72 /min、SpO2 92%。
輸血開始28分後 BT 37.6℃、BP 148/69 mmHg、HR 78 /min、SpO2 96%。
輸血開始1時間58分後 発熱あり。BT 38.1℃、BP 153/79 mmHg、HR 82 /min、SpO2 94%。
輸血開始2時間13分後 輸血終了直前に悪寒、咳嗽あり。輸血終了。発熱、酸素化低下あり。BT 38.4℃、BP 136/70 mmHg、HR 84
/min、SpO2 88%。
輸血終了25分後 ヒドロコルチゾンコハク酸エステルナトリウム 100 mg投与。
喘息様の喘鳴は聴取せず。
輸血終了35分後 O2 2 L/min投与開始。ヒドロコルチゾンコハク酸エステルナトリウム 100 mg追加投与開始。
輸血終了1時間7分後 ヒドロコルチゾンコハク酸エステルナトリウム投与終了。悪寒改善。
輸血終了1時間20分後 呼吸苦増悪傾向。O2 5 L/minへ増量。SpO2 90%前半(O2 5 L/min)。
輸血終了1時間25分後 O2 8 L/minへ増量。
起坐呼吸あり。喘鳴、排痰あり。
輸血終了1時間30分後 血液培養検査実施。呼吸苦増悪、酸素化低下あり。SpO2 88%前後(O2 マスク 10 L/min)。胸部CT検査に
て、右肺上葉浸潤影出現。両側肺炎あり。慢性的心原性肺水腫の所見あり。
輸血終了1時間50分後 O2 15 L/minへ増量。
起坐呼吸著明で呼吸苦も顕著。体動増加。
輸血前臨床的心不全あり。慢性 輸血終了2時間30分後 BP 135/91 mmHg、HR 127 /min。
的心原性肺水腫あり。下腿浮腫 輸血終了3時間30分後 ネーザルハイフロー開始。
増悪傾向あり。
輸血終了4時間30分後 フロセミド 20 mg投与。
輸血開始1時間17分前 BT
輸血終了5時間後 フロセミド 20 mg投与。
37.6℃、BP 141/79 mmHg、HR メロペネム水和物+バンコマイシン塩酸塩+レボフロキサシン水和物+アムホテリシンB投与。
82 /min、SpO2 97%。
胸部聴診にて、断続性ラ音あり。
輸血開始27分前 BT 37.5℃。
輸血量 280 mL、輸液量 285 mL、尿量 2900 mL。
輸血翌日 BT 36.6℃、BP 90/53 mmHg、HR 75 /min、SpO2 98%(O2 ネーザルハイフロー FiO2 60% 60 L/min)。
輸血量 280 mL、輸液量 470 mL、尿量 1180 mL。
輸血2日後 BT 37.5℃、BP 99/52 mmHg、HR 73 /min、SpO2 98%(O2 ネーザルハイフロー FiO2 50% 40 L/min)。
輸血3日後 BT 35.8℃、BP 98/56 mmHg、HR 64 /min、SpO2 99%(O2 ネーザルハイフロー FiO2 50% 40 L/min)。
輸血日実施の患者血液培養検査より緑膿菌を同定。
輸血4日後 BT 36.3℃、BP 115/71 mmHg、HR 64 /min、SpO2 100%(O2 ネーザルハイフロー FiO2 40% 30 L/min)。
全身状態改善傾向。呼吸困難感なし。ネーザルハイフロー→カヌラに変更。
CRP低下傾向。バンコマイシン塩酸塩投与中止。メロペネム水和物、レボフロキサシン水和物 、アムホテリシンB投与継続。
輸血5日後 BT 36.4℃、BP 115/67 mmHg、HR 69 /min、SpO2 98%(O2 カヌラ 4 L/min)。
全身状態改善傾向。呼吸困難感なし。座位でSpO2 88%程度まで低下。起坐呼吸若干残存。酸素投与継続。
胸部X線検査にて、右上肺の浸潤影改善傾向。
1本目輸血翌日 腰痛、頭痛、悪寒戦慄出現。BT 37.9℃、BP 88/60 mmHg、HR 100 /min、SpO2 98%。
2本目輸血開始。
2本目輸血開始25分後 発熱あり。BT 38.6℃、BP 83/40 mmHg、HR 97 /min、SpO2 100%。血液培養検査実施。輸血以外の輸液ラ
インから血液培養検査実施。メロペネム水和物投与開始。
2本目輸血開始1時間55分後 2本目輸血終了。
2本目輸血2日後 BT 37.4℃、BP 83/43 mmHg、HR 59 /min、SpO2 97%。
2本目輸血日実施の患者血液培養検査よりグラム陰性桿菌を検出。

PDI-3-22AA-22000033
00031

2022/9/21

照射赤血球液-LR(人赤血球液(放射
線照射))



50 血液疾患

細菌性敗血
22/09


1本目輸血開始1時間43分前 BT
36.8℃、BP 124/71 mmHg、HR 2本目輸血4日後 BT 37.0℃、BP 123/64 mmHg、HR 90 /min、SpO2 96%。
75 /min、SpO2 96%。
感受性検査で多くの抗生剤に抵抗性であると判明。抗生剤を変更。
2本目輸血6日後 BT 37.3℃、BP 124/81 mmHg、HR 54 /min。
2本目輸血8日後 BT 36.2℃、BP 84/68 mmHg、HR 71 /min。
2本目輸血10日後 BT 36.4℃、BP 87/54 mmHg、HR 65 /min。
患者血液培養検査よりPseudomonas fluorescens、Pseudomonas putida を同定。
輸液ライン中の血液培養検査よりLeclercia adecarboxylata を同定。

2