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参考資料6 肝炎研究推進戦略 (1 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29863.html
出典情報 肝炎対策推進協議会(第30回 2/9)《厚生労働省》
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第30回

肝炎対策推進協議会

令和5年2月10日

参考資料6

肝炎研究推進戦略
令和4年5月20日策定
肝炎治療戦略会議

はじめに


我が国における肝炎研究は、血清肝炎調査研究班(昭和 38 年度)として開始され、
非A非B型肝炎研究班等、研究事業名や研究テーマを変更しながら継続的に行われて
きた。
その後、平成 10 年度に新興・再興感染症研究事業の中で、ウイルス性肝炎及びそ
の進展した病態としての肝硬変、肝がんについての研究が進められてきた。
また、平成 14 年度から、独立した肝炎の研究事業として「肝炎等克服緊急対策研
究事業(肝炎研究分野)」が開始され、基礎から臨床応用分野まで幅広く研究が進め
られ、平成 23 年度から平成 25 年度の3年間に、「難病・がん等の疾患分野の医療の
実用化研究事業(肝炎関係研究分野)」においても研究が行われた。B型肝炎の画期
的な新規治療薬の開発を目指し、平成 24 年度からは「B型肝炎創薬実用化等研究事
業」が開始された。
平成 26 年度からは、肝炎に関する行政・疫学研究を推進する「肝炎等克服政策研
究事業」と肝炎に関する基礎・臨床研究やB型肝炎創薬研究等を推進する「肝炎等克
服実用化研究事業」の2つに大別化され、平成 27 年度からは、国立研究開発法人日
本医療研究開発機構(以下、AMEDという)の創設に伴い、「肝炎等克服実用化研
究事業」については、AMEDで実施されることとなり、現在も継続している。



平成 20 年6月、国内の肝炎研究の専門家が集まり、肝炎研究の今後の方向性やそ
の実現に向けた対策について記した「肝炎研究7カ年戦略」を取りまとめた。以後、
厚生労働省としてはこれを受けて、肝炎治療実績の大幅な改善につながる成果の獲得
を目標とし、その取組が肝炎患者、国民に還元されるよう、肝炎、肝硬変及び肝がん
をはじめとした肝疾患の研究の充実・強化に取り組んできたところである。
さらに、肝炎研究7カ年戦略の中間年に当たる平成 23 年度に戦略見直しの検討を
行った結果、平成 24 年度を初年度とする新たな「肝炎研究 10 カ年戦略」が取りまと
められ、同年度以降、戦略の目標の達成を目指し、研究を進めてきた。



「肝炎対策基本法」に基づき、平成 23 年5月に告示された「肝炎対策の推進に関
する基本的な指針」が平成 28 年6月に改正された。この改正後の指針においても、
肝炎に関する基礎、臨床及び疫学研究等を総合的に推進する必要があるとされ、特に
B型肝炎、肝硬変の治療に係る医薬品の開発等に係る研究を促進することが明記され
た。
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